「結構高い!!」
とつぶやいてしまったのは、午前中に行った近くのスーパーでのことです。
何を買ったかといえば電池です、しかも006Pという非現行品のような電池を買いました。この電池は9Vという高い電圧を出力するので、はるか昔はトランジスタラジオとか、いろいろな機器で使われていました。
だけど最近はとんと006Pを使っている機器を見なくなりました。
電池を買ったからには、使う機器があります。
その機器は一番上の写真です、これはモールス符号練習用発振器というやつです。
実は、この機器は拾ったんですが、内部と開けたらびっくりポン、006Pなどという最近は見ない電池を使っていました。
機器の動作を確認するためには電池を接続するしかありません、それで安くはない電池(500円弱)を買いました。
電池を接続して、本体から伸びているみの虫クリップを短絡させたら音が出ました、したがって回路が動作することを確認できました。
さっそく、手持ちの電鍵を接続してモールス符号を打ってみました、練習器として問題なく使えました。
この発振器は「KKX-1」という型番が筐体に印刷されていました。
ウェブで検索したら、ケンプロというメーカーが販売していた発振器でした。
余談ですが、私は「COK-2」というモールス符号練習用発振器を持っています。
こちらは、HI MOUND(ハイモンド)というメーカーが販売してた発振器です。
私は、これでモールス符号の打ち方を随分と練習したのを懐かしく思い出します。
さて、電池を接続するためには、この手の機器は筐体を開ける必要があります。
今様の機器と違って、電池室などという便利なものはついていません、筐体を開けて内部にある電池ホルダーなどに電池を接続します。
その時、内部を撮影したのが下の写真です、KKX-1とCOK-2の両方を撮影しました。
多分、COK-2の方が古い機種になります。
内部を見ると、COK-2はコンデンサと抵抗を使った低周波発振器をトランジスタ1石を使って増幅しているだけの単純な機器のようです。
そのトランジスタですが、型番が「2SB56」という東芝製のゲルマニウムトランジスタでした。
このトランジスタ、ウェブ検索したらまだ販売していました、メーカー不詳の長期未使用品が1本1,200とのことです。
となると、メーカー名の記された発振器付属のやつは、もっと高値を呼ぶかも知れません。
ちなみにCOK-2ですが、メルカリの情報をみると、2,500円から4,000円くらいで売れているようでした。
ただし、この機種は後でIC化(多分 CWコードを印刷したプレートの白いものが該当するようです 私の所有物は逆で黒)したやつもあるようなので、作った時代によって価格が違うのかも知れません。
さて、KKX-1の内部もCOK-2と似たようなものですが、しっかりとIC(モトローラ製 MC14011BCP)が使われていました、この辺は時代の違いですね。
ちなみにこちらのICもAmazonで販売していまして、1個250円だそうです。
メルカリの情報によるとKKX-1も3,200円で売れていたのを確認しました。
どちらも趣味性の強い機器ですから、動作してそれなりにキレイであれば、結構高値を呼ぶようです。
ちなみにですが、KKX-1を拾った場所は、事務所のゴミ箱です。
前の所有者はこれをモールス符号の練習に使ったのではなく、多分ケーブルの導通試験に使っていたのではと想像しています。
みの虫クリップを短絡すれば音が出ますから、ケーブルの導通試験には打って付けです。
ただ、今はきちんとしたテスターが販売されているので、いらなくなったのでしょうね。
動作自体は、KKX-1の方が新しいので、安定(発信音)しています。
せっかく縁があって私に手元にやってきたので、飾り物にしていた電鍵を机の上に移動させて、しばらくはモールス符号の打電を楽しんでみようかと思っています。
年寄りには、頭の体操になりそうですから。
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