下の写真は、ネガフィルムをデジタル化した後、Photoshop Elementsでレタッチをして仕上げた画像です。
とりあえず「フィルター」「色調補正」「階調の反転」で、ネガ画像をポジ画像へ変換します、これは必須です。
それだけで色合いがOKということは、まずありえないと思います。
その後は、Photoshop Elementsの機能を駆使して、色合いを整えて、見栄えの良い画像に仕上げてゆきます。
この時点では、カラーをいじくるので、最終的に完成した画像は、ゴミの山状態になります。
下の画像は、そのごみの山状態の画像をアップしました。
なお、一番上の画像は、ネガフィルムを現像した際にプリントしたものをキャプチャーしました。
プリントも30年以上を経て退色しているので、こちらもそれなりにレタッチしています。
最後は、どれが本当の色合いだったのか、もうわけがわからなくなります、どこかでさっさと妥協したほうが良いみたいです。
色々と試した結果、下記のような作業フローを行うと、成績が良かったと感じました。
1.デジタル化(デジカメでフィルムを撮影)する場合は、RAW画像で保存する。
2.RAW画像は、そのカメラメーカーが提供する現像ソフトで調整する。
私はニコンのCapture NX-Dを使いました。
3.現像ソフトで調整するのは、WBです。
フィルムを撮影する際、オレンジベースの画像を1枚撮影しておきます。
ソフトのWB調整部分で、オレンジベースをグレーポイントサンプルツール(NX-Dの場合)を使ってクリックすると、オレンジベースがグレーに変化します。
その調整値を、同じフィルムからデジタル化したRAW画像に適用します。
4.RAWを現像した上記の画像を保存(私はJPEGで保存しました)します。
5.保存した画像をPhotoshop Elementsで読み込みます。
6.最初に「階調の反転」でネガ・ポジ変換します。
7.「画像調整」の「自動レベル補正」「自動カラー補正」「自動コントラスト」をとりあえず試してみます。
ここで気に入った色合いになれば、後はコントラストなどを調整すればOKです。
8.上記で駄目な場合は「画像調整」の「ライティング」「レベル補正」を使いました。
自動補正してみてOKであればそれでよし。
駄目な場合は、スポイドツール(「ブラックポイント」「グレーポイント」「ホワイトポイント」)を使って画像の色々な点をクリックしてみます。
それでOKな点が見つかったら、後はコントラストや色合いを微調整します。
ネガの状態が悪い場合は、どこかで妥協せざるを得ません。
特に、フィルムにカビが入っている場合、カビの影が黄色になるので目障りなのですが、妥協が必要です。
こんな場合は、画像を白黒変換すれば、見栄えが良くなります、これも妥協ですが。
9.景色の場合は、「画像調整」の「自動かすみ補正」が結構使えました。
結局は、ネガフィルムは良い環境に保管してあげないと駄目ですね。
でも、30年も経過すれば、もう遅いのですが。
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