新潟市は砂丘の上に成立した街と言って良い。
信濃の国を源とする信濃川が運んだ土砂が常に日本海へ流れ込み、荒波と吹き寄せる風によって今度は砂を陸地へ押し返して広大な砂丘を創作してきた。
砂丘はまるで、日本海の荒波のように波打っている、頂きと谷底が交互に波形となって平野部を覆っているのだ。
私は今、その砂丘の頂きに立っている、眼下には鬱蒼とした森が広がっているが、谷底は見えない。
急峻とも言える砂丘の断崖面を下って行くと、やがて目の前に谷底が見えた、そこは一面水草に覆われた沼だった。
と、ちょっと司馬遼太郎先生の「街道をゆく」の文体を真似てみましたが、全く似て非なるものですね。(笑)
今日、新潟市東区にあるブックオフへ中古CDを漁りに行ったのです、その前にちょっとだけ寄り道をしました。
寄り道の先は「じゅんさい池公園」というところです。
こちらは、名前のとおり「じゅんさい」が採れるのが由来となっていますが、今は絶滅したあとに移植されたじゅんさいが少しだけ群生しています。
池は一つではなくて、実際には西池と東池に分かれていて、両方で「じゅんさい池」となっています。
上の写真で最初のやつが東池、下のやつが西池になります、東池にはスイレンやヒシ、西池にはジュンサイなどの水生植物が繁茂しているそうです。
ここは、砂丘地帯の谷底に位置しますが、砂丘が発達するに連れて、取り残された沼が元だったと聞きました。
東池と西池は結構離れています、そこを周遊するように遊歩道が整備されていますが、アップダウンが結構あります、そこを歩いたら最後は少し膝にきちゃいました。(笑)
砂丘の頂上は静かな住宅街ですが、そんな中にオアシス的な公園がポツンとあるのは、少し不思議に感じます、というよりは住宅が後なのですけどね。
余談ですが、駐車場へ行ったら、何と満車なんですよ、平日の早朝にですよ。
周りは住宅街ですから、通勤とかで止めることもなさそうなのですが。
東池と西池を接続する遊歩道を通りかかったら、その理由がわかりました、三脚にバズーカ砲を乗っけた一団が見えたからです、その数10人は下りません。
そこは、ホタルの幼虫を人工的に育ているエリアですが、上空は鬱蒼とした森に覆われていて、地面は人工的な小川が流れています、ようは湿った場所です。
私の想像ですが、狙っている被写体は多分カワセミだと思います、環境がカワセミが好みそうな感じなので。
カワセミは、鳥を撮影する人たちにとって人気の被写体ですが、まさか新潟市の住宅街のど真ん中でバズーカ砲の一団に遭遇するとはびっくりしました。
付近は独特な雰囲気が漂っていまして、カメラを愛好している私でも、ちょっと引いちゃいました。(笑)
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