巷では、若い人の間で、フィルム撮影がブームになっていると聞きました。
フィルム時代を知っていて、デジタルカメラの洗礼を受けた私は、デジタルカメラの便利さから逃れることができません。
逆に、フィルム撮影を知らない世代には、新鮮に見えるのかもしれません。
でも、フィルム撮影の環境はどんどんと悪くなっています、カメラは基本的に中古を探すしかありませんし、フィルムの種類も限られつつあります。
特にモノクロームフィルは、富士フィルムが在庫がなくなり次第販売を終了することをアナウンスしています。
私がフィルム撮影を始めた時、既にネガカラーフィルムの時代でしたから、モノクロームフィルムで撮影することはありませんでした。
でも、1本だけわざわざモノクロームフィルムを購入して撮影したことがあります。
それが、今日の画像です、1982年9月15日(水)に札幌市内で撮影したものです。
当時私は札幌市に住んでいましたが、どういうわけか会社の中に白黒写真の焼付設備があったんです。
仲間と写真倶楽部なるものを作っていましたが、会社内で開催する展覧会へその焼付設備を使って、白黒写真を展示しようということなりました。
それで、倶楽部の仲間と一緒にモノクロームフィルムを詰めたカメラを持って、一日札幌市内を撮影しました。
当日は快晴、最高気温は22度くらいだったとメモが残っていました。
今日の画像は北海道庁旧本庁舎で撮影したものですが、結果的に一番上の写真を自分で焼き付けて出品しました。
ぱっとしない作品ですが、人生の中で自分で焼き付けた唯一のモノクローム写真となりました。
この焼き付けた写真は額装しましたが、転勤の時に新潟へ持ち帰って、現在も実家の自室に飾ってあります。
白黒写真は耐性があります、現在見ても30年前に焼き付けたとは思えないクオリティです。
今、少しずつ昔のネガフィルムをデジタル化しているんですが、モノクロームフィルムはデジタル化に向いています。
色の調整が不要の上に、コントラストをかなりいじくっても問題がありませんから。
今夜は七夕ですが、新潟は完璧な雨模様で、天の川を拝むことは無理なようです。
あちこちで大変な水害が発生していますが、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方にお見舞いを申し上げます。
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