■恋のアタック / 純アリス (フィリップス)
ハーフ系女優の中でも、特にサイケおやじの世代では人気が高かった、純アリス♪♪~♪
基本的には清純派でありましたが、しかしキュートなエロキューションゆえにナチュラルなフェロモンが濃厚だったことは、芝居や歌の表現における大きな魅力だったんですねぇ~♪
それは本日掲載したシングル盤のジャケ写をご覧いただければ、リアルタイムをご存じない皆様にも、充分ご理解いただけるものと思います。
もう、これを見て、何も感じないようであれば、サイケおやじとは住む世界が違うというよりも、男の本懐はどこにある!?
不遜にも、それを問い質したいわけですが、それは余計なお世話でしょう。
もちろん既に述べたとおり、純アリスはモデルとしての活動から現代で言うところのグラビアアイドルでもあり、さらに岡崎友紀主演の人気テレビドラマ「ママはライバル(TBS)」に出演した事により、昭和47(1972)年頃から大ブレイク!
既に述べたとおり、彼女には日本男児がハーフ美女に感じる特有のセクシーさがありましたから、それが件の劇中では岡崎友紀の父親=高橋悦史の再婚相手になる学校の同級生役とあっては、たまりません♪♪~♪
なんとっ! 物語は問題(?)の3人が同居生活する展開になるのですから、様々な妄想が引き出されたことは言わずもがな、純アリスには確かにそういう役柄が許される資質があったと思います。
そしていよいよ歌手としても昭和48(1973)年にレコードデビュー!
しかし残念ながら、最初のシングル盤2枚はそれなりに秀逸な仕上がりではありましたが、幾分清純派指向が強かった感があり、サイケおやじにはイマイチ、物足りなさが……。
ところが昭和49(1974)年春に出た3枚目となるこのシングル盤は、繰り返しになりますが、ジャケ写からして直球ストライクのど真ん中!
作詞:佐藤春生、作曲:鈴木淳、そして編曲:馬飼野康二が手を組んだブラスロック風味の典型的な当時のアイドル歌謡ポップスでありながら、イントロの中でキメになっているのは、純アリスの官能の悶え声♪♪~♪ おまけに相当にキワドイ歌詞の歌い回しが過剰なセクシー演技にギリギリまでの接近感なんですよねぇ~♪
さらに激ヤバなのが、最後の最後にやってくれる、ワザとらしいイキ声なんですから、もはやアイドル路線からの立派な旅立ちを宣言していたんじゃ~ないでしょうか。
あぁ~~、この明らかに下手くそな芝居が意図的である事が、逆に素晴らしいと思うのはサイケおやじの天の邪鬼かもしれませんが、ご存じのとおり、彼女は昭和52(1977)年頃から人気劇団の東京キッドブラザーズに入り、ヒロインとしてさらなる注目を集めたのですから、そういう路線は大正解!
それは歴史的事実であります。
ということで、当時の芸能界は人気アイドルであっても、決して甘やかされるなぁ~んてことは決してありませんでした。
純アリスは、まさにそれを体現したスタアであり、あまり幸せではなかったと言われる幼少期も含めて、ある種の根性があったにちがいありません。
そのあたりは小山ルミやエルザにも共通する魅力のルーツというか、サイケおやじが彼女達にグッと魅かれる秘密だとしたら、このジャケ写に罪の意識を感じる事も無く、素直に愛でるのが一番と思っています。