OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

あの頃、エルザに夢中、

2013-04-07 15:21:03 | 歌謡曲

エルザのテーマ / エルザ (TRIO / トリオレコード)

好評!

と勝手に思い込んでいる「どアップ」ジャケ写シリーズに、本日は極みつきの美女をご用意致しました。

もちろんサイケおやじと同世代の皆様であれば、概してオカズ性感度も高かったエルザは、基本的に美人モデルの典型として、昭和47(1972)年頃から大ブレイク♪♪~♪

有名企業のCMや男性誌の表紙&グラビアに登場し、忽ち爆発的な人気を集めた日米ハーフの美系スタアでしたからねぇ~♪

当然ながら芸能界の慣例として、翌年にはレコードデビューを果たしています。

しかし彼女は決して普通のアイドルでは無く、サイケおやじの知る限りではシングル盤3枚、そしてアルバム2枚に収録された楽曲のほとんどにソングライターとして自らの芸名「エルザ」がクレジットされているのは、失礼ながら驚きでしょう。

実は当時から言われていた事なんですが、エルザがモデル活動から芸能界へ入ったのは、生き別れになっていた父親を捜すためという、なかなか泣ける動機があったんですねぇ~~!?

そこで本日掲載のシングル盤はA面に「父よ」という、そのものズバリの楽曲を入れていますが、ただし作詞は有名女優の真理アンヌですから、ちょいと肩すかしの空回りと言えないこともありません。

ところがB面の「エルザのテーマ」は、針を落して瞬時に悶絶のフュージョングルーヴがど真ん中♪♪~♪

正直、これが出た昭和50(1975)年の世界的流行を鑑みても、最先端のお洒落サウンドとして、今もその気持良さは不滅と思います。

そのキモは、作詞作曲のエルザに助っ人した上田力!

と書けば、皆様は納得されるにちがいありません。

なにしろ当時はパワーステーションと名乗る自らのグループを率いて、各方面のレコーディングやライプ活動におけるフュージョンの伝道師でしたからねぇ~♪ そのジャズもラテンもロックも歌謡曲も隔ての無い音楽的素養の深さは、今日までに多くのレコードに記録されているとおりであって、我々は意識せずとも上田力の音楽を聴いてきた事は絶対の真実です。

そして主役のエルザは、そこで自作の詞を朗読しているだけなんですが、これが妙に白々しい所謂棒読みの台詞回しなんですから、これまた確信犯的な狙いとわかってはいても、気持良くさせられることに罪悪感なんて、ありゃ~しません。

青春映画の様でもあり、ロマンポルノチックでもある演劇性の滲み出しが、本当に辛抱たまらん状態で、しかもフェロモン中心主義ではない分だけ、ラテンクロスオーバーな演奏パートとの相性も抜群♪♪~♪

実は告白すると、これを買ったのは「エルザのポートレイト」、つまりジャケ写が欲しかっただけでしたから、発売された翌年に中古屋でなんとなくゲットしたのが実相でして、こんな素晴らしいトラックが入っているとは完全に意表を突かれました。

ということで、どうやら近年流行の和物グルーヴの人気曲として、この「エルザのテーマ」は定番化しているらしいんですが、きっとリアルタイムでエルザのレコードを買っていたのは、本質的にエルザ本人のファンである以外の思惑なんか無かったはずです。

現在の彼女が何処で、どうして暮しているかは知る由もありませんが、「あの人は今」というテレビ定番企画に登場願えるのであれば、ぜひとも語りや歌の実演にも接してみたいと熱望しているのでした。

コメント (4)
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