■恋はみずいろ c/w 今日の日はさよなら / 森山良子 (フイリップス)
今日は暑かったですねぇ~~、ほとんど夏へ逆戻り!?
どうやら強烈な台風が襲来している所為らしいんですが、さて、やはり今の時期といえば、仕事社会では人事異動が定例でしょうか。
サイケおやじの職場でも信頼していた後輩が関連別会社へ移ることになり、昨日は軽い送別会に顔を出して来ましたが、その席上、件の後輩が挨拶の折、突然歌い出したのが、森山良子が昭和42(1967)年に出したというよりも、広く我が国では歌謡フォークの定番になっている「今日の日はさよなら」でした。
いぃ~つまでもぉ~ 絶えるぅ~ことなくぅ~
とぉ~もだちでぇ~いよう~
明日の日を~ 夢みぃてぇ~
希望の道を~~
とぉ~もだちでぇ~いよう~
明日の日を~ 夢みぃてぇ~
希望の道を~~
いゃ~、なんとも気恥ずかしくなるような歌詞とメロディには、若い頃から感情移入出来ないサイケおやじではありますが、何故か昨夜は素直に聴けました。
それは本人が長年(?)ボーイスカウトの活動に勤しんで来たという熱血男であり、仕事の現場でもそんな精神を大いに発揮していた実績を目の当たりにすることも多々ありましたからねぇ~~、サイケおやじとしても、自分には持ちえない、そうしたストレートに前向きな生き様にはソリが合わない時もありながら、やはり認めざるをえない仕事の手腕には助けられていたという、なにやら自分の器量の狭さを反省されられてしまえば、別れの席でこのような歌を本人が唱うことにも妙な共感が……。
そして恥かしながら、思わず今朝は森山良子のレコードを取り出してしまったですよ。
でも、サイケおやじは頑なに「今日の日はさよなら」に針を落とすことはせず、「作詞作曲:金子詔一」というクレジットだけを確認したのは、やはり自らの器量の狭さを証明する行動と自嘲するばかり……。
しかし、反対に堂々とA面曲「恋はみずいろ」は聴きましたよ、しっかりと!
う~ん、森山良子の清涼な声質と節回しがあればこそ、漣健児の訳詩が溌剌な感性で伝わってきますねぇ~~♪
この歌の一番有名なヒットバージョンはヴィッキーでしょうし、アンニュイなムードのクロディーヌ・ロンジェのバージョンも人気が高いわけですが、日本語バージョンでは森山良子が一番のような気がします。
ところが実はこのシングル盤では、B面収録の前述「今日の日はさよなら」があまりにもウケ過ぎた所為なんでしょう、肝心の「恋はみずいろ」が意味の無い洋楽カバーと受け取られているような……。
もちろんフォークソングの女王であった森山良子の存在感からすれば、多かれ少なかれメッセージ性のある歌を当時のファンは好んでいたと思いますし、後に「禁じられた恋」とか「まごころ」あたりから本格的にヒット狙いの歌謡曲を出していった彼女には、相当に厳しい批判もあったと言われています。
しかし、節操の無いサイケおやじにすれば、ポピュラーソングを歌ってくれる時の森山良子が一番好きで、掲載したシングル盤を中古ながらゲットしたのは、全く「恋はみずいろ」を聴きたかったからに他なりません。
ということで、本日は特段のオチもありませんが、世相はどうあれ、自らの心の豊かさだけは失いたくありません。
それが何に支えられるかは十人十色でしょうし、その場・その時の感性も大きく影響しますので、一概には求められずとも、頑固さと物分かりの良さのバランスは必要なのかもしれませんねぇ~~♪
とりあえず、今日の日はさよならです。