OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

着こなしがカッコイイ~のもスタアの証

2016-10-19 20:23:44 | 歌謡曲
こころの虹 c/w すみれ色の涙 / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ (日本コロムビア)
 
GS全盛期に登場した多くのグループは、皆がそれぞれに統一したイメージの衣装を着ていましたし、ヘアスタイルも長髪が当たり前という、如何にも1960年代ロックを体現していたわけですが、しかし中には髪型が所謂七三分け、さらに衣装も地味なスーツ系というバンドも確かに存在し、特にブルー・コメッツはその代表選手でありました。
 
もちろん言うまでもなく、彼等の音楽的なセンスと実力は数多のGSの中でもダントツであり、レコード大賞を獲得したことだけでも、GSというジャンルを歌謡曲の世界にきっちり定着させたわけですし、それがロックという反体制的な観点からすれば、納得し難いところも確かにあったように思います。
 
しかしそれでブルー・コメッツの面々がカッコワリ~とは誰も言わないでしょう。
 
サイケおやじが、それを証明する物件のひとつと思っているのが本日掲載のシングル盤のジャケ写でして、ど~です、この普段着のブルー・コメッツのカッコイィ~~イ佇まいはっ!
 
なんとなくクラス会でのスナップショットのようでもありますが、なかなかこ~ゆ~着こなしって出来るものじゃ~ないでしょう。
 
特に、このナチュラルにくずれた(?)感じは、絶対にトーシロには無理というか、プロのスタアミュージシャンなればこそだと思うばかりです。
 
さて、そこで肝心のA面曲「こころの虹」は作詞:橋本淳&作編曲:井上忠夫による、ほとんどムード歌謡という親しみ易い名唱名演で、発売されたのは昭和43(1968)年1月ですから、前述したレコード大賞獲得曲「ブルー・シャトウ」の狂騒が年末にあっての新曲が、これほどの歌謡曲であったという現実こそ、実はGSが社会に認識された証だという論理もあるようですが、それはそれとして、楽曲そのものは今でも通用する洒落たフィーリングがあるんじゃ~ないでしょうか。
 
ですから作詞:万里村ゆき子&作編曲:小田啓義によるB面収録曲「すみれ色の涙」が昭和56(1981)年になって岩崎宏美によってカバーされ、メガヒットしたのもムベなるかな、この時期のブルー・コメッツの音楽的センスの普遍性があればこそだと思います。
 
ということで、本日は各方面からグリグリに責められて、更新が遅れてしまいました。
 
明日は穏やかに過ごしたいものです。
コメント
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