OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

歌謡ロックはアイドルがやってこそっ!

2017-07-03 17:42:00 | 歌謡曲
少女の中の悪魔(デビル) / 田中久美 (フィリップス)

サイケおやじが好きな音楽のジャンルのひとつに「歌謡ロック」がある事は度々書いてきましたが、一概に「歌謡ロック」と言っても、例えばGS全盛期に活躍したバンドがシングル曲用にやっていたものから、それ以前のリズム歌謡、あるいはエレキ歌謡の類だって、全く同じ括りの中にあって、殊更に愛着を覚えるのが、女性アイドルが歌ってくれるロックっぽい歌謡曲!

例えば本日掲載のシングル盤A面曲、田中久美が昭和59(1984)年夏に出した「少女の中の悪魔(デビル)」も、そのひとつであります。

まあ、結果的に彼女は大きなブレイクも無いままに引退されたようですが、サイケおやじが知る限りの3枚のシングル盤を聴く限り、この「少女の中の悪魔(デビル)」だけが突出してロックぽく、他は思いっきりアイドルど真ん中の、ありがちなポップス路線のアイドル歌謡だった事を鑑みれば、個人的には、この方向性でやってくれる!?

と思っていたら、どうやらこれが最終シングルだったというのは、なんとも勿体ない……。

実は告白すれば、サイケおやじは、「少女の中の悪魔(デビル)」を聴いてから、初めて田中久美という存在を知ったのが本当のところであり、勇んで他の2枚のシングル盤をゲットしてみたら、あんまり似合ってないような、チャキチャキのアイドル歌謡だったんで、驚いてしまったほどです。

でも、出来は決して悪くないんですよ、それだって!

しかし、「少女の中の悪魔(デビル)」を聴いてしまえば、他が物足りないというのが本音であります。

ちなみに楽曲を提供したのは、作詞:篠塚満由美&作曲:馬場孝幸という、特に歌詞は如何にも納得の内容ですから、メロディやサウンドの雰囲気が極めて中森明菜っぽいところが、さもありなん!?

というよりも、それ以前の大御所だった山口百恵までも意識した狙いが感じられるほどです。

残念ながら、既に述べたように、田中久美は直ぐにアイドルを辞めてしまったので、残された楽曲がCD化されているかは不明ながら、歌謡ロック愛好者の皆様であれば、彼女が歌う「少女の中の悪魔(デビル)」は気に入ってもらえると思います。

最後になりましたが、サイケおやじは以前、好きな歌謡ロックばっかり集めたカセットを作った事があり、しかも出来上がってみたら、ほとんどがアイドル系シンガーの楽曲に偏っていたという前科は消せるものではありません。

あぁ……、自分の時間が余裕をもって取れるなら、今一度、そ~ゆ~私的コンピレーションファイルを作ってみたいものです。

そして、その候補曲を、ここにご紹介したいと思う次第です。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする