■やさしく描いて~カシニョールの女のように~ / 城戸真亜子 (CBSソニー)
掲載したのは、モデル出身で画家としても活躍するタレントの城戸真亜子が昭和59(1984)年に出した、おそらくは、これっきりと思われるシングル盤です。
もちろん、リアルタイムでのサイケおやじは、こんなレコードが制作発売されていたという事実は知る由もなく、実は昭和も末の頃に中古屋の捨値コーナーで、なんとなくジャケ買いしてしまった中の1枚でして、しかも入手してから数年間、放置していたというバチアタリ……。
言い訳になりますが、そもそもこれが城戸真亜子の歌手としての履歴を示す証拠物件という認識が全く無く、ただただ、中古屋の片隅の薄暗さの中で自意識過剰に反応させられたジャケ写ポートレートの雰囲気の良さこそが、モデルとして某化粧品メーカーのキャンペーンガールに抜擢された彼女の魅力を端的に表していたわけですが、既に皆様ご推察のとおり、作詞作曲:小坂恭子&編曲:戸塚修が提供したウリのA面「やさしく描いて~カシニョールの女のように~」は失礼ながら、その正統派ニューミュージックの味わいを表現出来るほどの歌唱力が、彼女にはありませんでした。
でも、それでOKだったのが、昭和という時代の素敵なところでした。
なにしろ、当時はちょっとでも芸能界に関わって顔が売れれば、それが学者だろうが、スポーツ選手だろうが、ましてやモデルだったりすれば、レコードを出すのが普通の流れでしたからねぇ~~、城戸真亜子だって、モデルとして注目され、確か女優として映画出演もされていたのであれば、歌手としての仕事だってやるのが当然!?
もはや上手い、下手は問題外ってなもんでしたし、後々になってみれば、それなりの価値が高まるという事までは計算外かもしれませんが、この城戸真亜子のレコードに限って考察すれば、現在の彼女のキャリアがバラエティ番組の司会やクイズ番組等々でのソツの無い存在感にまで広がっているのですから、裏を返せば、そこまで恵まれた資質を活かしきっている美女が同性から疎まれないはずがないという勘繰りを安心させてくれるのが、掲載のシングル盤かもしれないのです。
あぁ、今日は思いっきり失礼な戯言を書き連ねてしまい、申し訳ございません。
それもこれも、昨日の猛暑から一転、今日は台風がやって来たり、北朝鮮がミサイルを打ってみたりという騒がしさでありましたから、サイケおやじも常にもまして常軌を逸したというよりも、それが本性じゃ~ないのかっ!
という、皆様からの声がはっきりと聞こえてまいります。
失礼致しました。
そして、最後になりましたが、被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。