■薔薇物語 / 山中ひとみ (ビクター)
広い世間とはいえ、過去に芸能界に居たという人の多さは、意外なほどっ!?
と、いきなり書き出したのは現在、サイケおやじが関わっているプロジェクトの主要メンバーの中に、そ~ゆ~履歴の人物が4名も参画しており、芸名は明かせませんが、ひとりは相当に有名だった人物なんですねぇ~~!
もちろん、サイケおやじは最初、そんな事は知りませんでしたし、最近になって、「あの人は実は●▼■さんなんですよ」なぁ~んて、こっそりと他のスタッフから聞かされては、驚く他はありません。
だって、サイケおやじが知っている「●▼■さん」とは全然イメージが違っていますし、芸能人をやっていた時の浮ついた言動や粋がりなんか、微塵も感じさせず、逆に落ち着いて冷静な判断や提案を出してくるんですから、ど~にも真偽は測りかねる次第……。
そこで思い出したのが、昭和49(1974)年に本日掲載のシングル盤をデビュー作として芸能界に登場した山中ひとみです。
それは短い芸能活動を終えた後、ど~ゆ~経緯があったのか、本名の「中山ひと美」として立川市議会議員に当選し、確か現在まで5期を務めているという現実を知らされていたからで、失礼ながら、派手な売り出しとは逆に、何時の間にかフェードアウトしてしまった彼女が、まさかっ!
そんな「ひっかかり」がサイケおやじにはあるからです。
で、気になるデビュー曲「薔薇物語」は作詞:阿久悠さん&作曲:井上忠夫が提供した歌謡フォーク調のアイドルポップスなんですが、ルックスイメージとは幾分異なるアルトボイスの声質が意想外にジャストミートしているんじゃ~ないでしょうか。
当時の洋楽で流行っていたバブルガム系の優しいアレンジも、馬飼野俊一のプロの手際のイイ仕事だと思います。
ですから、サビでグッとエネルギーを集中させた彼女の節回しが尚更にキャッチーなんですねぇ~~♪
残念ながら、リアルタイムじゃ~ヒットしたとは言い難いんですが、今でも忘れられていない名曲にして名唱かもしれません。
というよりも、「山中ひとみ」が「中山ひと美」として政界で活躍しているが故に再発見されているとしたら、講演会や諸々の登場場面で、今でも歌っていて欲しいんですけどねぇ~~♪
ということで、人は誰でも「過去」という自分の歴史を作りつつ生きているのですから、そこに拘泥するのも宿業であり、否定する事も自由だと思います。
ただ……、残して来たものが何であれ、それらを消し去る事は容易ではありません。
だからこそ、過去なんか、ど~でもいいわけで、現在を生きている、生かされている、その姿勢こそが大切なはずと、自分に言い聞かせている次第です。
もちろん、そんな都合の良い言い訳なんか、通用しないのも現実ではありますが、それでも頑張っている人達に接するほどに、何かしらのエネルギーを注入されている感じなる事は、感謝するばかりでございます。