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サイケおやじの生活と音楽

コブシの魅力、しばたはつみ!

2020-07-22 19:49:55 | 歌謡曲

Bye-Bye / しばたはつみ (日本コロムビア)

日本発祥の「歌謡曲」は、その汎用性の広さ・高さが魅力だと思えば、洋楽との相性が抜群なのも納得出来るところであり、中でも黒人音楽、例えばR&Bやソウルミュージックがすんなりと溶け込んだ楽曲が夥しく残されて来たのは愛好者にとっての僥倖でありましょう。

平たく言えば、所謂ソウル歌謡と正統派演歌の接近具合こそが、歌謡曲独自の味わいであって、演奏パートの粘っこさやグルーヴ、そしてボーカリストの節回しに「コブシ」が自然に入ってしまうのをダサイと感じるのは十人十色の感性とはいえ、逆に言えば、それは「歌謡曲」を愛でる快楽を自ら放棄する事に繋がるんじゃ~なかろうか……。

そんなこんなを思いつつ、本日掲載したのは、しばたはつみが昭和51(1976)年秋に出したシングル盤A面曲「Bye-Bye」でして、これが彼女の歌った楽曲中では、なかなかに演歌に接近したソウル歌謡の決定版!

もちろん、しばたはつみと云えば、ジャスやソウルをベースにした洋楽系ポップス歌謡が十八番というイメージは決して間違いではなく、少女期からのキャリアを経て「しばたはつみ」を名乗ってからは、そっち方面の路線を突き進んだ事が高い評価を得たわけですが、どっこいっ!?

実は正統派歌謡曲~演歌系のコブシが、黒人音楽の節回しと同じ趣を湛えている真実は、昭和55(1980)年に山下達郎が「RIDE ON TIME」のシングルヒットから大ブレイクした状況を鑑みるまでもなく、しばたはつみが、この作詞:吉田健美&作曲:杉本真人が提供の「Bye-Bye」を聴けば一発!

説明不要とは思いますが、件の「RIDE ON TIME」がキメのフレーズ「らぁ~~いどおんたぁ~~むっ」と節回すパートに附いている「味」は当時、完全に「演歌」と言われて反論もならず、それが後年のメガヒット「クリスマス・イブ」で確定的に認められるに至ったのですから、やっぱり日本人は「コブシ」の効いた歌が好きだと思いますねぇ~~~♪

そこで、しばたはつみの「Bye-Bye」で大きなポイントになっているのが、馬飼野康二の極めて歌謡曲っぽいアレンジで、曲調と歌詞の中身共々に、これがもしも、若き日の和田アキ子、現役時代のちあきなおみ、もしかしたら吉田美奈子、さらには朱里エイコあたりに歌われていたとしても、決して不思議じゃ~ないとは思いつつ、やはりここは、しばたはつみ!

それが正解と思うばかりです。

うむ、しばたはつみの真正演歌ってのも、聴いてみたかったですねえ~~~。

ということで、本日も……、またまた回りくどい文章を書き連ねてしまい、それもこれも……、サイケおやじの煮え切らなさの表れて御笑覧くださいませ。

ど~にか、本日は体調も普通と申しましょうか、どうにかこうにか連休ほ乗り越えていけそうです。

まあ……、当然ながら昨今の新型コロナの再蔓延に対処するべく、逼塞モードを順守しつつ、日々の楽しみは大切にしたく思っているのでした。

これからも、よろしくです。

コメント
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