■みんなあげちゃう♥ / アイリーンとエリカ (CBSソニー)
異郷の地へ飛ばされていた昭和62(1987)年からの約7年間、所謂「失われた国内期」に登場した芸能人の夥しさは言わずもがな、殊更サイケおやじがリアルタイムで接したかったアイドルでは、本日掲載のシングル盤を出していたアイリーン&エリカも気になる存在です。
もちろん、掲載盤は後追いの中古ゲットですし、どうやら彼女達が日本人とオランダ人のハーフツインズらしいという正体(?)は知れたのですが、これが発売された昭和62(1987)年から、ど~ゆ~活動をやっていたのかは僅かな情報しかなく……。
それでも気になるのは、ここにA面収録された「みんなあげちゃう♥」がモダンなアレンジを用いた、ゴージャスなポピュラージャズ系のアイドル歌謡ポップスに仕上がっているからで、もちろん双子ならではの疑似オープンハーモニーを活かしたオシャレなフィーリングは、作詞:岩里祐穂&作曲:小森田実、そして編曲:椎名和夫が企図した狙いがドンピシャだったと思いたいんですが、いかがなものでしょう。
楽曲そのものは、アニメのオリジナルビデオ作品の主題歌という扱いの様ですが、ジャケ写ポートレートを見るかぎり、なかなかキュートなルックスも魅力ですから、テレビやグラビアの世界でも活躍の場が多かったんじゃ~なかろうか等々、空想と妄想がミックスされて、膨らむばかりだった頃が確かにありました。
そして、これまた、かなり以前の事なんですが、何かのバラエティ番組の企画と思われますが、「あの人は今?」みたいな扱いで、彼女達が通訳の仕事をやっているらしいという情報に接しましたが、これはサイケおやじの記憶違い、あるいは勘違いかもしれません。
でも……、それゆえに気になり続けているのがアイリーンとエリカの存在です。
ということで、話は変わりまして、現在の豪雨災害!
さらに被害が広範囲に及び、油断も油断も禁物の状況は、判断力そのものを狂わせてしまう結果が一番に恐ろしいと思うばかりです。
実は、今から30年以上前の話ですが、真夜中に友人が運転していた車が不注意から川に転落し、同乗していたサイケおやじも侵入してくる水に恐怖を感じた事は忘れていません。幸いにも、その時はケガもしておらず、河川の水量も普通でしたので、自力で脱出したんですが、果たして豪雨の濁流の中であれば!?
そんな事を思い出さずにはいられません。
テレビバラエティのコメンテーターが、不条理な天災を試練と言いきってしまうのは、あまりにも惨い話です。
現地で直接の手助けが出来ずとも、心を寄せる気持ちだけは持ち続けたいと思っています。