OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ:part-17

2020-07-05 18:27:04 | 歌謡曲

恋上手 / エミー・リン (日本クラウン)

台湾から来日して大活躍した歌手は例えば欧陽菲菲優雅、そしてジュディ・オング等々、大勢登場してきましたが、中でも昭和50年代以降ではテレサ・テンの大ブレイクがありましたから、その路線でデビューしたと思われる歌手が存在していたのも不思議ではありません。

昭和61(1986)年に本日掲載のシングル盤を出したエミー・リンも、収録A面曲「恋上手」が作詞:荒木とよひさ&作編曲:三木たかし!

つまり、テレサ・テンの大ヒット「つぐない」「愛人」、さらには「時の流れに身をまかせ」等々を書いたソングライターコンビからの提供である以上、狙いはテレサ・テンの後追い企画である事はミエミエであり、実際に聴いてみても、曲想やアレンジはテレサ・テンが演じたところで違和感はそれほど無いと思われますが、しかしエミー・リンの個性としては幾分のロリータボイスで節回すという、これが妙にクセになる仕上がりなんですねぇ~~♪

しかし、だからと言って、これがヒットに結びつく事は無く、告白すればサイケおやじも平成に入るまでは全く知らないレコードでありまして、なんとなく中古屋のバーゲンコーナーで纏め買いした中に隠れていた1枚でありました。

もちろん、エミー・リンについても、台湾出身である事以外に知るところはありませんが、ジャケ写ポートレートからだけでも、その愛らしいルックスと爽やかなイメージは、なかなかの魅力を感じてしまいます♪♪~♪

ところが、度々述べているとおり、サイケおやじは翌年春から異郷の地へ飛ばされてしまったもんですから、彼女が日本の芸能界で活動していた実情は知らなくて当然と申しましょうか、それでも気になって、レコードを探索してみても、掲載した私有盤以外以外の邂逅は現在まで何も無いのです……。

いゃ~~、なんとも勿体無いと思うのは、サイケおやじだけでしょうか。

ということで、所謂出稼ぎ組が残したレコードだけを蒐集しているコレクターだって、絶対に存在しているはずと思えば、サイケおやじだって、まだまだその道を歩める時間は残されていると信じたい気持ちになっているのでした。