OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

自粛期間に夏向き歌謡

2020-07-14 18:26:00 | 歌謡曲

■南の風・夏少女 / 浅倉亜季 (ポニーキャニオン)

小説や映画演劇、漫画やアニメ等々、物語世界とリンクしている楽曲が夥しいのは世界共通の認識ですから、本日掲載のシングル盤で昭和61(1986)年にデビューした浅倉亜紀が人気漫画家のあだち充のアニメ作品「タッチ」のヒロイン・浅倉南に肖っていたとしても、それは世相の許容範囲にあったのかもしれません。

しかし、それゆえに、件のアニメに何らの関心も無かった、例えばサイケおやじには、最初っから先入観年がありませんから、単純に、そして純粋に、浅倉亜季というアイドルシンガーに接する事が出来たのは良かったのか、それとも……?

なぁ~んていう、例によって回りくどい書き出しになったのは、この楽曲「南の風・夏少女」と浅倉亜季というアイドルが全く結びつかなかったというか、告白すれば、その頃に毎日立ち寄っていたコンビニで流れていたのが件の「南の風・夏少女」であり、実は曲タイトルも知らないうちにメロディと歌詞の一節が自然に刷り込まれていたという真相は、今世紀に入ってから中古でゲットした掲載盤に巡り合うまでの知らぬがホトケでありました。

そこで肝心のA面曲「南の風・夏少女」は作詞:売野雅勇&作曲:芹澤廣明という、当時のアイドル歌謡では御用達のヒットメーカーコンビが提供した、正にタイトルに偽り無しの夏向き歌謡曲で、アップテンポで軽薄(?)な曲の流れが、それこそサッと覚えて、スルッと忘れる、しかし、それでいて何処かしら心に残る歌と演奏に仕上がっているのは、ちょっぴり甘え口調で節回す浅倉亜季のボーカルによるところかもしれません。

決して素晴らしいとは言い難い彼女の歌唱力が、ここでは良い方へと作用しているんじゃ~ないでしょうか。

もちろん、最近度々述べているように、サイケおやじは翌年からの「異郷の空白期」に入ってしまった所為もあり、浅倉亜季というアイドルのその後は知る由もありませんが、個人的な夏向きソングのファイルには、これがしっかりと入っております。

ということで、またまた大雨の被害とコロナ感染の拡大が懸念され、今年の本格的な夏は心から満喫出来そうもありません……。

それでも、せめて好きな音楽を自宅や車の中で聴く楽しみぐらいは、自粛生活の中の安らぎにしたいと思っていますし、だからこそ、コアな鑑賞姿勢も可能かと思えば、これまで買いっぱなしになっていた様々なブツを取り出す機会が与えられたんじゃ~ないかろうか?

そんなふうに思いつつ、実践を心掛ける所存です。

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