OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

親子の絆は切れぬもの

2020-08-08 20:50:56 | 歌謡曲

親子の歳ほど離れているけれど / 水沢絵里 (日本コロムビア)

今や芸能界にも「二世」が当然の顔として罷りとおる時代となりましたが、それもこれも「親の顔」を知っている特権(?)があればこそ、所謂「親勝り」も「トンビが鷹」も、あるいは「この親にして、なんとやら」だって珍しくないのは、とんな世界にも共通する事象かもしれませんが、やはりそこは華やかな芸能界!?!

ど~したって素性が知れれば、興味本位のムシが騒いでしまうのは必然でしょう。

そこで昭和61(1986)年秋に本日掲載のシングル盤を出した水沢絵里なんですが、そんじょ其処らの芸能人では決してなく、五月みどりの実娘なんですから、気にならないはずは!?!

もちろん、説明不要とは思いますが、五月みどりは大手芸能プロダクション「新栄プロ」の経営者だった西川幸男と15歳の年齢差を越えて結婚し、授かった子供が水沢絵里であり、その弟が菊池桃子の前夫である西川哲というのも、妙に興味を抱かせるところですが、この一族には山田太郎や紅屋おかめ、小松みどり、西城正明、須田開代子といった有名人がいらっしゃいますから、気になる皆様はお調べくださいませ。

閑話休題。

で、肝心の水沢絵里の歌手としての実力は、アイドルシンガーとしては平均点でありましょうか、ここでA面に収録された作詞:秋元康&作編曲:見岳章が提供の「親子の歳ほど離れているけれど」は、それゆえにちょいとばかり面白みが足りない気がするんですが、いかがなものでしょう。

しかし、そんなことは、あんまり問題ならないと思うんですよ、失礼ながら。

だって、彼女は五月みどりの実娘なんですからっ!

現在は芸能界から引退されている様ですが、なんか……、勿体無いと思うのはサイケおやじだけでしょうか。

ということで、興味本位を誘発させるのも、芸能活動の本筋でありましょう。だからこそ、「二世」の価値は絶大であり、これからも薄れることはないでしょう。

もちろん、それによって迷惑するのも「二世」の宿命であり、宿業……。

酷な結論ではありますが、考えてみれば、人は誰でも自分の意志で生まれて来たわけではなく、宿命・宿業に縛られての輪廻転生でありましょう。

例によって大袈裟な物言いは、生意気の領分を乗り越えておりますが、今日のところはご容赦、お願い致します。