OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

面影平野で泣ぁ~き、泣き!

2020-11-17 19:56:22 | 歌謡曲

面影平野 c/w 圭子のドンデン節 / 藤圭子 (RCA)

洋の東西を問わず、「歌」を楽しむ場合には歌手、その人の魅力と楽曲の好き嫌いが絶対に大きな要素となりますから、つまりはソングライターとボーカリストの相性にリスナーの好みが反映される場合が少なくありません。

平たく言えば、好きな歌手には、お気に入りのソングライターから提供された楽曲を演じて欲しいという希望は誰しもが抱くんじゃ~ないでしょうか。

例えばサイケおやじにとっては、藤圭子に阿木燿子&宇崎竜童とのコラボが本当に熱望されるところでしたから、それがついに昭和52(1977)年晩秋に出た本日掲載のシングル盤で実現した事は、それだけで歓喜悶絶!

もちろん、皆様ご推察のとおり、サイケおやじの望みは藤圭子に歌謡ロックを演じて欲しいっ!

それには、やっぱり宇崎竜童!

そこに収斂していたわけですから、とにかくA面収録「面影平野」に刻み込まれた阿木燿子の歌詞の世界には歌謡曲保守本流の「男に去られた女の惨めさ」がある事は言わずもがな、そこに附された宇崎竜童のメロディに強く滲む演歌チックなコブシが哀切の旋律に飲み込まれそうで、実は……、そ~ならない!?

何故ならば、歌っているのが藤圭子ですからねぇ~~♪

ギリギリのところで歌謡曲とロックの間に確固として存在している「壁」を浮き立たせているんですねぇ~~♪

いゃ~~、聴くほどに、せつなくも熱い反骨の魂と申しましょうか、サイケおやじは胸が苦しくなるほどです。

あぁ……、この節回し! 声質の活かし方!

本当にナチュラルに歌の天才ですよ、藤圭子はっ!

そしてレコードをひっくり返してB面に針を落とせば、これまた同じソングライター夫婦から提供の正統派歌謡ロック「圭子のドンデン節」がブリブリに演じられるんですから、たまりません♪♪~♪

なにしろ歌詞の世界が、A面「面影平野」の前段とも受け取れる、男と女の別れの序章!?

どうにか男の心を離すまいと腐心する女のアガキが、痛烈なロックビートで演じられているんですねぇ~~♪

う~ん、ここでの藤圭子って、本気でロックシンガーのモードに入っていながら、根底には歌謡曲を絶対に捨てないっていう心意気をサイケおやじは感じてしまうんですが、いかがなものでしょう。

いゃ~~、本当に好きで、好きで、たまりませんっ!

ということで、歌謡ロックの藤圭子が堪能出来るのが、このシングル盤です。

現在では両面収録の2曲共が堂々CD化されていますので、皆様には、ぜひともお楽しみいただきとうございます。

あぁ……、歌謡ロックって、せつなさも魅力ですねぇ~~~♪

コメント (1)
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