OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

洋楽歌謡は朱里エイコ

2011-09-11 15:34:08 | 歌謡曲

■白い小鳩 / 朱里エイコ (ワーナーパイオニア)

「洋楽歌謡」の女王と言えば、朱里エイコでしょうねぇ~♪

特にソウルっぽいスタイルでは豊かな声量、鉄壁のリズム&ビート感、歌詞と曲メロが意図するところを表現するボーカルコントロールのインスピレーションが素晴らしいかぎりで、本日ご紹介のシングル曲「白い小鳩」は代表的な名唱だと思います。

しかも彼女の場合、幼少期からダンサー&振付師として有名だった母親の朱里みさをの英才教育を受け、さらに本人の努力もまちがいありませんから、恵まれた素質が大きく開花したのは十代前半であり、その時期に渡米してハリウッドやラスベガス等々のショウビジネス界で修業した履歴にも納得させられるばかりです。

つまり朱里エイコは昭和40年代の我国芸能界において、既に完成されたエンターテイナーとしてデビューした事になります。

またご存じのとおり、決して一般的な美人ではなかった彼女のルックスは個性的という表現かもしれませんが、スタイルは抜群であり、特に見惚れてしまう脚線美は、必ずや男を虜にする魅力がありましたですねぇ~~♪

当然ながら歌って踊る、そのステージアクションにも脚線美は大きなウリでありました♪♪~♪

ただし、朱里エイコは明らかに日本では進み過ぎた存在だったようで、所謂泥臭さが無い所為でしょうか、実は昭和39(1964)年頃から出していたレコードはヒットせず、僅かに昭和42(1967)年のCMでレナウンの「イエイエ」が注目されたぐらいでしょう。

尤も、それにしたって後づけで発見(?)された側面が強く、歌謡スタアとしての人気は全く無かったのが本当のところだったと……。

ですから彼女は自分を真っ当に受け入れてくれるアメリカで、主に一流ホテルのフロアショウや有名歌手の前座等々で活動することにより、着実に地歩を固める事になったようです。

さて、そこでサイケおやじが朱里エイコの存在を知ったのは、やはり昭和47(1972)年に発売されるや、驚異の大ヒットとなった「北国行きで」なんですが、一番衝撃を受けたのはテレビに出演した彼女の衣装がウルトラミニスカ!?!

もはやスカートの意味を成していないほどの短さで、如何にも弾力の強そうな美脚と美しいヒップライン、そして「お約束」のパンツ見せが目に焼き付きましたですねぇ~♪

また歌唱力も強烈無比で、既に黒人R&Bやジャズボーカルの魅力を知りつつあったサイケおやじの感性を超越する正統派歌謡ソウルの歌いっぷりには、圧倒されるばかりでした♪♪~♪

彼女の履歴を知るようになったのも、実はその頃が最初であり、歌謡曲以外にもアニメの主題歌やCM曲に声の出演(!?)をやっていた現実には、なにか驚いた気持を隠せませんでしたし、アメリカのショービジネスと言えば、ちょうど映画で知った「エルビス・オン・ステージ」の如き豪華絢爛なホテルでの公演という、当時の庶民的な日本人には縁の無い世界で活躍していた、ある種の「敷居の高さ」が幾分の縁遠さに感じられもしたのです。

まあ、そんなところから、実力派の朱里エイコは決してアイドル的な人気は出ませんでしたが、発売されるレコードは充実の極みが続き、中でも昭和49(1974)年の「白い小鳩」は圧巻ですよっ!

それは所謂ディスコ歌謡というジャンルになるのでしょうか、冒頭からグイノリのドラムスとベース、フィリーソウルなストリングも強い印象を残しますが、何よりも凄いのが朱里エイコのキレの良いボーカルスタイルで、ライトタッチの力みと低音~高音の表現が歌詞の意味を充分に理解したうえでのフェイクに結びつき、とにかく歓喜悶絶は必至♪♪~♪

あぁ、特にサビの展開は何度聴いても、呆れるほどに上手いですよねぇ~♪

ちなみに作詞:山上路夫、作編曲:都倉俊一という黄金コンビも、この仕上がりは代表作に相応しいはずと思います。

ところで告白すると、サイケおやじがこの「白い小鳩」を初めて聴いたのは映画館だったんですが、ご存じのとおり、当時の小屋は上映の合間に有線からの歌謡曲を流すところもあり、中でも成人映画がメインの劇場では必要十分条件でした。

そして音響設備や効果がジャズ喫茶とは別次元に素晴らしかった映画館で聴く、そうした歌謡曲の魅力は、実際に意識して楽しんだ皆様には充分にご理解願えるのではないでしょうか。

とにかくサイケおやじは、そこで聴き、一発でブッ飛ばされた朱里エイコの「白い小鳩」のシングル盤を映画を観た帰り道でゲットしたというわけで、それが昭和49(1974)年秋の事でしたから、既に37年が過ぎ……。

なんとっ! 近々、この歌はもちろんの事、朱里エイコがワーナーパイオニア期に残したヒットシングルやライプ音源を含む楽曲を集大成した10枚組CDボックスセットが出るんですねぇ~~~♪ しかもほとんどが初CD化というトラックが膨大に収められ、なにやらレアリティーズまでもが!?

う~ん、欲しいなぁぁぁぁぁ~~~~~~。

と、せつなく思いつめているサイケおやじなのでした。

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10 コメント

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北国行き (トモアキーニ)
2011-09-11 15:46:18
滅多に歌謡曲は聴きませんが、それでも「北国行き」は大好きです。
朱里エイコさんの歌唱力もさることながら、メロディ自体が当時の歌謡曲とは幾分違う雰囲気を持っていたと言うか。。。。
否、朱里エイコさんだったからこそ、歌えた楽曲だったのかもしれませんね。

そしてサイケおやじさんの仰るように、彼女からは歌謡曲歌手というよりもエンターティナーとしての印象を受けました。

麻生ようこの「逃避行」、川村かおり(でしたっけ?)の「風になりたい」等も好きな歌謡曲です。
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Unknown (毎日がYukiYuki)
2011-09-11 20:52:16
私のブログでも既に朱里エイコは紹介しています。
「白い小鳩」は長い間、本人歌唱のものがなかったのですが、やっと見つけました。
サイケおやじさんの言う通り、最高の曲です。
私のブログに貼り付けてあるのを、参考にして下さい。
白い小鳩/朱里エイコ
http://blog.goo.ne.jp/1953muon/e/bf54fe794851135f42e864feed9ec93d


NHK・FM「昼の歌謡曲」で録音したテープとCDで自作CD-Rを作った時のものです。
参考までに
朱里エイコに脱帽
http://blog.goo.ne.jp/1953muon/e/3e2f1aa2a6fb58c97d40d3d303ac1d33

他にもいくつかあったのですが、全て削除されています。
NHK「紅白歌合戦」での「北国行きで」は超超ミニで脚線美、歌唱力、更に間奏での足さばきがうつっていて、宝物なのですが、これも削除されていました。

アイドルのミニスカ大好き人間としては、朱里エイコと中森明菜「TATTOO」はそれこそ超超宝物で、ユーチューブに感謝感謝です
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ミニスカ万歳♪ (サイケおやじ)
2011-09-12 09:57:24
☆毎日がYukiYuki様
コメント&ご紹介ありがとうございます。

もちろんミニスカは私も大好きですよ(笑)。
TB送りましたんで、よろしくお願い致します。
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洋楽テイストの歌謡曲 (サイケおやじ)
2011-09-12 10:00:54
☆トモアキーニ様
コメント、ありがとうございます。

朱里エイコは仰るとおり、洋楽テイストの強いひとで、同じダイナマイトソウル系の和田アキ子と比べても、それは明瞭だったように思います。

麻生ようこの「逃避行」も、ジンワリ心に染みる名曲で、これも大好き♪
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朱里エイコ大好きや~♪ (マジック・エム)
2011-09-12 11:27:45
たしか由紀さおりさん司会のゴールデン歌謡速報(記憶曖昧)
で、その頃人気絶頂のエイコ姉さんが出演されていたのを思い出しました。
その時のカメラアングルが、少し下から煽るもんですから、彼女のデルタ地帯のパンツ(多分アンスコ)がバッチリ
拝めましたワ♪あの時ビデオデッキなるものがあったらなぁ (-_-)

PS:サイケおやじ様HDプレイガール ヨ・ロ・シ・ク
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あの頃の素晴らしさ (サイケおやじ)
2011-09-12 12:18:23
☆マジック・エム様
コメント感謝です。

当時の歌謡番組は、だから見てしまう魅力がありましたですねっ!
例え、それがアンスコであろうとも、ミニスカとヒップラインの隙間から見せていただけるデルタ地帯の素晴らしさは、心が震えるほどでした。
タイムマシンがあったら、録画機持って、あの時代へ行きますよ、最初にねっ!

プレイガール復刻運動は、近々スタートさせますが、仕事が……。
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朱里エイコ、来たぁ~。 (鮫吉)
2011-09-12 20:41:05
こんばんは。
朱里エイコの存在は子供の頃から知ってはいたんですが、積極的に聴こうとしたのは今から8~9年位前の所謂"昭和歌謡"ブームの頃、大西ユカリさんがパーソナリティをやってた大阪ABCラジオの番組で特集で聴いたのがきっかけでした。
「北国行きで」や「白い小鳩」も良かったんですが、個人的には「悪魔のとりこ」と「イエイエ」が大好きで、もう何度もリピートボタンを押して聴いたものです。

ワーナー時代の作品群がCDボックスで発売されるとの情報、誠に有難う御座います。
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お楽しみかこれからだっ! (サイケおやじ)
2011-09-13 15:45:09
☆鮫吉様
コメント、ありがとうございます。

朱里エイコ、なんか想像以上にファンが多いんで、ちょいと驚いています。
というか、リアルタイムよりは現在の方が評価され、ファンも増えているように感じるほどです。

それにしてもワーナーから凄いセットが出るなんて、企画段階から知っていれば、映像ディスクのリクエストもしたんですがねぇ。
それは次回のお楽しみとして、納得するしかありません(笑)。
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歌謡ポップスの金字塔! (浅井いづみ)
2012-06-10 11:13:32
去年とあるアマチュアバンドがカバーしていて
この曲の虜になりました。

タイトでパワフルで「カッコイイ」の一言です!
朱里エイコさんのヴォーカルも最高ですし
息つく暇も無いほどのパワー全開のサウンドに加え
スリリングと言えるサビのストリングスの使い方に
都倉俊一さんの才能を垣間見る思いです。

まさに「歌謡ポップスの金字塔!」ですね♪

ちなみにカバーしているのは
「湊町サタデーナイト」というバンドで
ご本家に遜色の無い素晴らしい演奏です♪
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昭和歌謡ポップスは最高! (サイケおやじ)
2012-06-10 16:04:23
☆浅井いづみ様
コメント感謝です。

おぉ~、この曲をやってしまうほどの素晴らしいボーカリストを擁するバンドは、既にアマチュアを域を脱していますよっ! 凄いなぁ~!

実はサイケおやじも時にはバンドに入れてもらう事があって、本音は歌謡曲をやりたいんですが、なかなか、ねぇ……。

特に昭和の歌謡ポップスは絶対にやりたいんですよ。当時の職業作家、アレンジャーやスタジオプレイヤーのレベルの高さは、今でも圧倒されてしまいます♪

これからも、よろしくお願い致します。
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