■Hallelujah c/w April part-1 / Deep Purple (Harvest / 日本グラモフォン)
意想外に好評という一連のトホホ系ジャケットご紹介の流れの中で、流石にこれはど~しようかなぁ……、と思いつつ、やっぱり掲載してしまったのが、本日の1枚です。
ご存じ、偉大なるハードロックの王者と言えば、第二期ディープ・パープルに異論は無いはずなんですが、それにしても、このジャケットは大問題!?!?
ウリのA面曲「Hallelujah」はオリジナルメンバーのロッド・エバンスとニック・シンパーがグループを去り、ジョン・ロード(key)、リッチー・ブラックモア(g)、イアン・ペイス(ds) にイアン・ギラン(vo) とロジャー・グローヴァー(b) の2人が新参加した1969年初夏、その第二期では最初の公式音源というスタジオレコーディングでありながら、日本盤シングルに用いられたピクチャースリープの写真が、以前も失笑を誘ってしまった「Emmaretta」と同じフォトセッション時の、そのまたボツ写真でしょう!?
正直、こんなの、よく出したなぁ~~、という気持が抑えきれませんよっ!
特にジョン・ロードのマヌケ面は前述の「Emmaretta」と双璧でしょう。
う~ん、なんか悪いクスリでもやっていたの!?
実は今でこそ、この「Hallelujah」は各種編集アルバムで容易に聴けるようになっていますが、1970年代には結局、このシングル盤を入手する他はなく、しかもリアルタイムで売れていなかったので、それは困難を極めたのです。
そしてようやく現物に巡り合えば、このジャケ写のテイタラクも、例によって「日本グラモフォン」「洋楽」「昭和44(1969)年発売」という三題話を絡めてみれば、納得でしょうか……。
肝心の楽曲は、まずピカピカの新録「Hallelujah」がディヴィッド&ジョナサンとしてジョージ・マーティンもお気に入りだった英国のシンガーソングライターコンビの作品で、その彼等の本当の正体はロジャー・グリーナウェイ&ロジャー・クックという職業作家のヒットメーカーですから、なかなかポップな味わいを秘めており、それを第一期から引き継いだ些か勿体ぶったアレンジと演奏、そしてイアン・ギランならではの絶叫節で仕上げた、ちょいと不思議な感じが賛否両論でしょうか。
個人的には嫌いではありませんが、対してB面の「April」は第一期のメンバーが最後に作ったサードアルバムに収録のトラックを編集したもので、「四月の協奏曲」という邦題が示すとおり、ロックとクラシックの融合を企図していたジョン・ロードの趣味性が存分に発揮されておりますが、それにしてはジャケットを飾るグループショットでのオトボケが尚更に不可解極まりないところ……。
まあ、このB面があるからこそ、第一期のジャケ写を使ったのは間違いじゃないという苦しい言い訳も成り立ちます。
しかし現実問題として、このシングルは案の定ヒットせず、個人的にはハードロックというよりも、プログレバンドを聴いているような感じがするほどです。
ということで、今となっては「トホホのジャケット」という分類で括るしか無いのが、サイケおやじの独断と偏見です。
暴言、乱文、ご容赦下さい。
本日も、失礼致しました。
コメント、ありがとうございます。
多少なりともお役に立てて、こちらも嬉しいです。
1960年代末頃からのストーンズは、ニューソウルっぽいアプローチも相当やっていて、未発表曲&テイクに、その痕跡がかなり残っていると感じます。
そして結果的な成果が「山羊頭」だと思うんで、次のデラックスエディションは、それを出して欲しいです。
ご質問、ありがとうございます。
ちょっと今、現物が実家に置いてあるんで、確かな返事が出来かねます。
しかし買うなら、未発表バージョンが1曲多い、日本盤をお勧め致します。
それは「All Down The Line」の初期テイクで、プートで出回っているものとは微妙にミックスが異なっていますから。
コメント、ありがとうございます。
この頃のシングル盤はモノラルが多かったんですが、それはご推察のとおりの事情でしょう。
ただしモノラル独自のミックスではなく、アルルバムからのカットだと、そのステレオミックスを単純にモノラルに落としただけというのが、日本盤の通例だったような気がします。
カタカナ表記は曲タイトルだけでなく、バンド名だと読み違いもあったりして、いろんなネタが残ってしまう時もありました(笑)。
んで、今回のジャケ写をよく見たら、なんと「MONO」表記!まだまだポータブルプレイヤーやラジオオンエア全盛っていう事情みたいなものもあったのでしょうか?
いろいろ想像してしまいます♪