OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

和みと感傷の黄色い靴

2009-12-27 17:29:20 | 日本のロック

魔法の黄色い靴 / チューリップ (東芝)

年の瀬も、世間の仕事納めからも縁遠く、今日も仕事で鬼の様なことをやってしまったです……。全く自分の業の深さを痛感するわけですが、そんな気分の私でさえも、この曲を聴くと和んでしまうというのが、本日のご紹介です。

歌と演奏は、この「魔法の黄色い靴」で昭和47(1972)年のデビュー以来、我国の所謂ニューミュージックをリードし続けたチューリップですから、そのビートルズ風味が満点なのは言わずもがな、個人的には軟弱という先入観を抱いていた歌謡フォーク組の中では、最初っからバンド形態で登場してくれたのも、天の邪鬼なサイケおやじの言い訳を成立させていました。

とにかく最初の出会いはラジオの深夜放送だったんですが、ギターアルペジオのイントロから極めて自然体に歌いだされるメロディと歌詞の和みは絶品♪♪~♪ それも完全じゃなくて、微妙なシビレを覚えさせてくれるところが、今もってニクイばかりです。

当時のメンバーは財津和夫(vo,g,p)、安部俊幸(g)、姫野達也(vo,key)、吉田彰(b)、上田雅利(ds) という5人で、その頃の流れとしては出身地の九州からは、かぐや姫や海援隊といった人気バンドが成功していた中で、チューリップの飛び抜けた洋楽っぽさは、もちろんビートルズ解散後の虚ろな気持を幾分でも慰めてくれたものです。

初期では「田舎へ引越そう」も、最高♪♪~♪

ただし日頃の言動から、サイケおやじは周囲に対し、決してチューリップが好きだなんて言えず、このシングル盤にしても、わざわざ隣町のレコード屋で買ったほどのツッパリがあったわけですが、そうまでしても欲しかった魅力が、確かにあるのです。

まあ、このあたりは地元の本屋でSM誌を買えない事情と似ているといえば、ミもフタも無いわけですが……。

本日のように完全に非情な鬼となった私には、カーラジオから偶然にも流れてきた「魔法の黄色い靴」で和んだ瞬間、あぁ、自分にもまだ、優しさが残っていたんだなぁ、とハードボイルドな感傷に浸ってしまい、自嘲したのが本日のオチなのでした。

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5 コメント

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パンチ ヤング フクオカ (シャンイー)
2010-01-09 01:11:37
地元ネタであいすみませんが、

チューリップも山内テツ同様 私の故郷である福岡市内出身なんですが山内テツについてはほとんど知らないのに対し、

チューリップについては結構覚えてます。私が小学校高学年、多分THE OX 等が頻繁にTVに出演してた頃なんで、69,70年頃だと思うんですが、

地元のテレビ局 KBC九州朝日放送 でやってた番組で長沢純が司会をやってたんですが、

「パンチ、ヤング、フクオカ」と言う安易なネーミングの番組(笑い)に

三人編成の生ギターで、ビートルズと言うより

CSN & Y ぽっい音楽をやってましたが、番組の中で歌わせて貰うことはあまりなく、

まわしを付けて相撲のコントをやったりしてましたが、当時まだアマチュアの学生バンドだったんじゃないかと思います。

苦労してたんですね(笑い!

この曲は「心の旅」の様な大ヒットにはいたりませんでしたが、

地元のラジオ局では大々的に「心の旅」を流してましたが、、

多分チューリップがこの流れを作ったんで後に続く

井上揚水、海援隊、甲斐バンド、サンハウス等の地元のバンドはずいぶん世に出やすくなったんじゃないでしょうか?
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訂正 (シャンイー)
2010-01-09 01:39:07
すいません!

チューリップのコメントで、

(地元のラジオ局では大々的に「心の旅」をながしてましたが、)とありますが、

「心の旅」ではなく、「魔法の黄色い靴」の間違いでした。 重ねてお詫び申し上げます。
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チューリップの秘話に感動 (サイケおやじ)
2010-01-09 11:34:52
☆シャンイー様

コメント感謝です。

それと貴重な情報に驚きました。
チューリップも苦労していたんですねぇ~。
まさに人に歴史ありというか、それがあったからこそ、大ブレイク後もテレビ慣れしていたというか、一時はアイドル人気もありましたですね。
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博多老舗 (BEETS)
2010-04-18 23:39:21
サンハウスにブローク・ダウン・エンジン
http://www.youtube.com/watch?v=Mts_sqH725M
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当時の熱気が羨ましい (サイケおやじ)
2010-04-19 17:16:17
☆BEETS様
コメント&情報、ありがとうございます。

やはり映像があると印象も強くなりますねぇ~♪
サンハウスは1970年代末頃だったでしょうか、臨時再編した時のライブを体験していますが、リアルタイムで出会いたかったバンドのひとつです。
熱かったと思いますねぇ~♪
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