■過ち / 小川順子 (ミノルフォン / 徳間音工)
昭和50(1975)年の公式デビューから僅か3年に満たない期間ではありましたが、小川順子は我が国歌謡界に忘れられない足跡を残してくれたと、サイケおやじは思っております。
なにしろ、18歳での公式デビュー曲となった「夜の訪問者」が大ヒットし、レコード大賞の新人賞に輝いた華々しさは、「第二の藤圭子」という売り文句よりも、小川順子ならではの程好いハスキーボイスとポップス演歌の相性の良さが存分に発揮された名曲・名唱でしたからねぇ~~♪
さて、そこで本日ご紹介するのは昭和51(1976)年5月に発売された、おそらくは彼女にとっては4枚目と思われるシングル盤A面曲「過ち」でして、これが作詞:吉田健美&作曲:杉本真人が提供のロックフィーリングを内容したポップス演歌の決定版 (^^♪
ミディアムテンポで幾分ヘヴィ(?)なアレンジは竜崎孝路が十八番の手練手管であれば、これこそ前述した「第二の藤圭子」っぽさが、小川順子が残してくれた音源の中でも際立って滲み出た歌いっぷりは、曲タイトルに偽り無しの歌謡世界にジャストミート ♪♪~♪
何故か、特段のヒットには至らなかった商業的成果とは裏腹に、小川順子が歌う「過ち」が好き♪♪~♪
―― という歌謡曲ファンは今でも多いはず!?!
それは決してサイケおやじの独断と偏見に基く妄想では無く、何よりも小川順子のレコードを求めて中古屋を徘徊している愛好者の熱気は侮れないものがあると思うんですが、いかがなものでしょう (^^)
ちなみに小川順子はサイケおやじが知っているだけでもシングル盤8枚、LPは3枚、加えてカセット企画商品やカーステレオ用の8トラックソフトも出回っていると云われていますから、CD復刻状況の不明は、せつないところ…… (^^;
また、コアな彼女のファンであれば、所謂ド演歌をやってくれなかった事への失望があったという実情もあり、既に述べたとおり、あっさりと芸能界を引退し、某有名医師と結婚されたのであれば、ますます忘れられない歌手でありましょう。
ということで、小川順子の様に極めて短い活動期間しか公になっていない芸能人は夥しいわけですが、その中に現在でも忘れられていない存在こそが、これまたスタアの証かもしれません。
リマスターでの音源復刻を強く望むばかりです。