■Show Me The Way / Peter Frampton (A&M / キングレコード)
かなり耳タコでも、何故か今の季節になると聴きたくなるのが、ピーター・フランプトン演じる、本日掲載のシングル盤A面曲「Show Me The Way」であります♪♪~♪
う~ん、今となっては説明不要の1970年代ロックがベタ過ぎるかもしれませんが、そこがまた、たまらないんですねぇ~♪
まずはトーキングモジュレーターを心地良く使ったメロディアスなイントロに全篇の印象をキメつけるリズムギターが、本当に素敵なんですよっ!
と、例によってサイケおやじの独り善がりが本日も全開してしまいましたが、しかし実際、この「Show Me The Way」がウケまくったのは、曲そのものに上手く仕込まれた泣きメロやピーター・フランプトンのハスキーボイスもさることながら、やはりギターロック王道の遣り口があっての事だと思います。
しかも皆様ご存じのとおり、これはライプレコーディングされたバージョンですから、その場特有の熱気までもが、既に音楽の一部分に融合された感さえあるような!?
もちろんリアルタイムでの大ヒットは言わずもがな、この「Show Me The Way」が入ったアルバム「フランプトン・カムズ・アライヴ!」も2枚組LPとしては破格という、1千万セット以上の売り上げがあったというのですから、まさに事件扱いの歴史でしょう。
当然ながらアメリカにおいては、そのレコードの価格にしても、1枚物とそれほど変わらぬ値段であった事もありましょうが、それにしても何か信じられないのが本音です。
ただしピーター・フランプトンは持ち前のルックスの良さとメロディ優先主義のギタープレイが、自身の公式デビューグループであったザ・ハード時代からハンブルパイの結成参加、そして脱退から独立ソロ活動に入った時にも、ずぅ~~っと変わらない魅力でありましたから、それが1976年になって、ようやく報われた!?
そういう感慨も否定出来ないわけです。
ちなみにシングル&アルバムの両方がメガヒットした要因としては、どちらがリードしていたいうよりも、それなりに苦労人のピーター・フランプトンが巡業ツアーの現場を大切にしていた表れかと、サイケおやじは思います。
また、気になるトーキングモジュレーターとは、エレキギターで弾いたフレーズに人間の喋り口調を効果音的に加えるエフェクターで、具体的には付属のゴムホースを口に加え、ギターで弾くメロディに合わせて息を吹き込んでコントロールする感じなんですが、これはサイケおやじの稚拙な筆ではイマイチ、上手く文章化出来ません。
しかし皆様も、ピーター・フランプトンはもちろん、ジェフ・ペックやジョー・ウォルシュがホースを口に咥えての熱演ステージ写真をご覧になった事が、きっとあるんじゃ~ないでしょうか。
そして個人的には、これが大好きっ!
告白すればジェフ・ペックのプレイに憧れて、これを買ってしまったほどなんですが、練習にはイントロや間奏のフレーズがそれほど難しくない、この「Show Me The Way」が最上ですよ。
当然ながら、サイケおやじもウケ狙いでやってました。
ただし油断(?)すると、ゴムホースの中にカビが発生するんで、使用後はしっかり洗いましょうね。
ということで、最後になりましたが、このシングル盤に収められた「Show Me The Way」はアルバムバージョンからイントロとギターソロを幾分短くカットした編集バージョンですので、要注意!
結果論かもしれませんが、ラジオ等々でシングルバージョンに馴染んでいると、アルバム本篇が不思議と饒舌に感じられたりもしますが、それはそれで直ぐに馴染んでしまうような気もしています。
と言うよりも、アルバム全体の仕上がりが流石にイヤミの無いものですからねぇ~♪
思えば1970年代に売れた名盤アルバムには、「2枚組ライプLP」の掟のようなものが確かにありましたですねぇ~♪
オールマンズ、デイヴ・メイソン、チープ・トリック、エアロスミス、そしてディープ・パープル等々、いゃ~、本当に多すぎる中にあって、以降の不遇を鑑みたとしても、ピーター・フランプトンがそれでキャリアの絶頂を記録出来た事は幸せだったと思います。