■東京流れ者 / 渡哲也 (日本クラウン)
昨年も、また多くの著名人の訃報が伝えられ、人其々に想うところは様々ではありますが反面、追悼企画によって、今では幻化していた諸作に接する機会が作られた事は悲喜交々、正直に述べさせていただければ、故人からの最後の挨拶として、端座して鑑賞せねばバチアタリは必至でしょう。
もちろん、それで我々が嬉しくなってしまう事も許されるのが芸能人の存在意義であるとすれば、以って瞑すべしかもしれませんが、ファンなればこその冥利と思う次第です。
で、サイケおやじにとっては、渡哲也!
学生時代からオールナイト興行や名画座等々でシビレていた日活ニューアクション物やテレビドラマ出演作が、追悼企画として、CSで放送される中から、本日は特にオススメの作品をご紹介させていただきます。
まず、殊更目玉なのがCS「ホームドラマチャンネル」で今月放映される「あいつの季節」で、これは渡哲也のテレビドラマ初出演作として昭和44(1969)年4月からTBS系列で全13回が放映された作品なんですが、内容は石坂洋次郎の「だれの椅子?」を原作に、栗原小巻と共演した学園物なんですねぇ~~!?
もちろん、持ち前の野暮天フィーリングが良い方向へと作用しての面映ゆい気分が心地好く、実は前段として映画版「誰の椅子?」が制作公開されており、渡哲也は同じ役柄を演じているのですから、つまりは同作のテレビバージョンではありますが、連続ドラマならではのテンポの良さがイイ感じ♪♪~♪
放送スケジュールは以下のとおりですが、第1話放送後に栗原小巻の独占インタビュー(5分予定)があるそうで、本作について、撮影当時の事や渡哲也とのエピソード等々が語られるそうです。
※あいつの季節 CS「ホームドラマチャンネル」
1 / 17 1~5回
1 / 24 6~9回
1 / 31 10~13回
ちなみに、このテレビドラマ「あいつの季節」は未DVD化と思われますので、気になる皆様は、ぜひっ!
それと珍しいと云えば、やはりCS「時代劇専門チャンネル」で放映中の渡哲也主演による「四匹の用心棒」シリーズ全5作でしょうか。
これは平成2(1990)年から計5本が作られた所謂スペシャル物のアクション時代劇で、石原プロが参画しているのでしょう、舘ひろしが敵役で登場したり、宍戸錠等々の豪華ゲスト陣も好演するハードボイルド風味が、好きな人には好きとしか言えない作品ですよ (^^♪
これからの放送スケジュールは以下のとおりです。
1 / 9 四匹の用心棒
1 / 16 大激闘・四匹の用心棒
1 / 23 大逆襲・四匹の用心棒
1 / 30 四匹の用心棒4 かかしの半兵衛ひとり旅
2 / 6 四匹の用心棒5 かかしの半兵衛無頼度
そして忘れられない定番と申しましょうか、渡哲也と云えば、日活ニューアクションの傑作「無頼」シリーズ!
既にDVD化されてはおりますが、CS「チャンネル NECO」における以下の放送機会にお楽しみくださいませ (^^♪
1 / 18 「無頼」より 大幹部
1 / 19 大幹部 無頼
1 / 20 無頼非情
1 / 21 無頼 人斬り五郎
1 / 22 無頼 黒匕首
1 / 23 無頼 殺せ
各作品については拙サイトにリンクしておきましたので、よろしくお願い致します。
ということで、もうひとつ、渡哲也には歌手としての活動も印象的で、歌唱力については説明不要、決して上手いとは申せませんが、ぶっきらぼうなというよりも、正に棒の様な節回しがクセになりますし、楽曲そのものもイイ歌が、どっさり残されていますので、コンプリートのシングルコレクションとか、ぜひ出していただきく、熱望している次第です。
ちなみに掲載したのは同名映画の主題歌としてヒットした「東京流れ者」のシングル盤なんですが、やっぱり、カッコイイ~~ですねぇ~~、渡哲也はっ!
あらためて衷心より、ご冥福をお祈り致します。
合掌。
孤独な姿が非常に良かった。
また、お人形さん的なルックスも彼によく合っていました。
コメント感謝です。
渡哲也は「カッコ悪い事がカッコイイ」という日活ニューアクションを体現出来た名優で、その大元は特有の野暮天フィーリングだった様に思います。
個人的には「無頼シリーズ」が一番好きなんですが、世評の高い「紅の流れ星」も流石に素晴らしく、大好きです。
拙ブログ中のリンク切れは以前に運営していた「サイケおやじ館」の閉鎖に伴うものでして、これは何とか復活を期しているんですが、今後とも、よろしくお願いいたします<(_ _)>