■YOKOHAMAジョーク / 深津絵里 (ビクター)
久々にサイケおやじの気分を高揚させてくれたNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の凋落が著しいと思っています。
それは、まず、安子=上白石萌音の愛娘・るいの成長した姿を演じているのが、ど~しても高卒の18歳には見えない深津絵里!
っていうんじゃ~、不自然極まりなく、彼女の実年齢が既に50歳目前と言うのであれば、尚更に手垢が染みついた雰囲気は、ど~にもなりません (>_<)
第一、母親・安子=上白石萌音に全く似ていない面立ちが、サイケおやじの苦手な綾瀬はるか系の顎が細くて、鼻の下が短いという……。
おまけに劇中の時代設定が、1960年代前半とされているはずが、全ておいて、時代考証がメチャクチャであり、例えば登場する日本人ジャズプレイヤーが、そ~ゆ~雰囲気ではありませんし、深津絵里が住み込んでいるクリーニング屋にしても、あの時代の洗濯屋の状況で無い事は明らかでしょう。
そして肝心の物語展開にしても、普通の「朝ドラ」どころか、昭和50年代後半頃から定番になっていた安手のトレンディドラマに堕しているんですから、これじゃ~、マスコミ系のネット記事が所謂提灯ばっかりなのも、無理からんところでしょう。
おそらく、こんな事を書いてしまえば、それじゃ~、お前は、どんな物語を望んでいたんだぁ~~!
というお叱りは必至でしょうから、以下は個人的希望のストーリーであります。
まず、現在進行中の劇中設定では、子供の頃の事故で額に大きく残った傷跡の整形手術を、るい=深津絵里本人が拒否していたという事になっていますが、その理由からしても、説得力が不足している事は、ドラマ本篇をご覧になっている皆様ならば、少しは共感していただけるでしょうか?
サイケおやじとしては、現在のドラマを肯定する場合、件の整形手術が思わしくなく、結果的に傷が残っている方が良いと思いますし、あるいは、すっきりと傷跡が消えていなければ、不自然だと思うばかり……。
第一、そんなに「傷跡を残す」事に拘るのならば、子供時代から、それゆえに虐められたという映像描写は絶対に必要ですし、深津絵里の実年齢を考慮すれば、時代設定は昭和40年代中頃、それゆえに婚期を逃したオールドミスが前向きに気持ちを切り替えていくストーリーが相応しいと思うんですが、いかがなものでしょう。
そして、さらに踏み込めば、高卒で大阪に出て来た時に持っていた、「それ相応のお金」を男に騙されて失い、風俗店に売り飛ばされるも、額の傷跡の所為で客筋にも恵まれず……、そこから如何にして前を向いていけるのか!?
みたいな物語を望んでしまうんですけどねぇ~ (^^;
しかし、所詮NHKじゃ~、無理な話でしょうが、それにしても今の深津絵里に18歳を演じさせるのは、これまた絶対に無理でしょう!
マスコミ系のネット記事じゃ~、彼女の演技力は絶賛されていますが、基本的な設定が狂っているんじゃ~、それすらも発揮されていないんじゃ~ないでしょうか?
ですから、サイケおやじは今後、この「カムカムエヴリバディ」を観るのは止めました。
それは極言すれば、現在のドラマの流れじゃ~、何のため安子=上白石萌音を、あそこまでの絶望に突き落としたのか、全く意味合いがズレてしまっていますからねぇ……。
しかし、そんな深津絵里にも、フレッシュな新人アイドル時代が確かにあり、掲載したのは、そんな当時、つまり昭和63(1988)年10月に発売された、おそらくは歌手としての公式デビュー作と思われるシングル盤でして、A面収録の「YOKOHAMAジョーク」は作詞:石川あゆ子&作曲:鹿絞太郎という、サイケおやじにとっては馴染の無いソングライターコンビからの提供なんですが、アップテンポでメリハリの効いたメロディラインは、なかなかにキャッチーですし、キーボードやギターを派手に使い、ドカドカ煩いドラムスを前面に出したアレンジも、佐藤準のイイ仕事♪♪~♪
う~ん、これも当時のアイドル歌謡ロックなんでしょうねぇ~~(^^♪
残念ながら、サイケおやじは島流しにされていたので、彼女のアイドル時代にはリアルな接し方は出来なかったんですが、それなりにボーカルもフレッシュですし、決して嫌いではありません。
唯々……、現在「カムカムエヴリバディ」で演じている役柄がミスマッチであるという非情だけが浮き上がっているだけの話で、おそらくは最初っから彼女の起用が決まっていたところに、今回の脚本が与えられたのだとしたら、この曲タイトルどおり、「ジョーク」にもならないわけですが (^^;
ということで、これで毎日、15分という貴重な時間が空きましたので、それはそれで結果オーライと思います。
否……、そ~思いたいだけなんですけどねぇ…… (^^;