■Let's Dance / David Bowie (EMI / 東芝)
デビッド・ボウイが星の世界へ帰還されました。
この世での時間は決して長かったとは申せませんが、それでも及ぼした影響力は各方面に多大であり、歴史というよりも記憶や伝説に残り続けるスタアだと思います。
そこで本日は何をメモリアルにしようか悩んだ末、虫の知らせというか、ちょうど手元にあった掲載のシングル盤A面曲「Let's Dance」に致しました。
いゃ~、これはもう、説明不要というか、1983年に発売された同名アルバムからシングルカットされ、全世界規模で爆発的にヒットしたディスコロックの大名曲なんですが、それまでのキャリアを超越する幅広い人気を確立させたという意味においても、まさにデビッド・ボウイの存在証明!?!
もちろん、そんなふうに書かねばならないところに悲喜こもごもがあるのは言わずもがな、しかしそれはそれとして、サンプリングされたベースラインは確かにキャッチーですし、シンプルにしてシャープなギターソロ、さらにはデビッド・ボウイならではの幾分勿体ぶったボーカルの節回しが最高のハイブリットを演じている事は否定出来ません。
実はご存じのとおり、この曲はオシャレ系(?)ファンクバンドのシックを率いていたナイル・ロジャースによってプロデュースされているのが大きなポイントであり、実は予めそれを知っていたサイケおやじは、ここでのギターは、てっきりナイル・ロジャースかと思いきや!?!
その真相は当時全くの無名だったスティーヴィー・レイ・ヴォーンが、そこに登場していたんですねぇ~~♪
今となっては、それも伝説になっていますが、スティーヴィー・レイ・ヴォーンは1982年のモントルー・ジャズ・フェスティバルに出演中のところをデビッド・ボウイに発見されたとか!?
まあ、それも諸説あるみたいですが、とにかくこの稀代のギタリストを広く世界的に押し出した功績も、決して忘れてはならないでしょう。
実は告白すると、サイケおやじは、この「Let's Dance」をリアルタイムで聴いていた時、全くスティーヴィー・レイ・ヴォーンなんていうギタリストは知らず、後にスティーヴィー・レイ・ヴォーンのデビューアルバムにシビレた時、そのキャリアに接して仰天させられたという、素敵な思い出があるんですよ。
そして本音では、この頃のデビッド・ボウイには、ほとんど興味を抱けなかったわけで、「Let's Dance」という楽曲の上手過ぎる仕上がりの妙は認めざるをえなくとも、そこを彩ったギターの存在そのものについては、ふ~ん、そんなもんか……、という不遜の極みだった気持ちは、いやはやなんとも、額に汗が滲みます。
また、こういう白人ロッカーが演じるファンク系のパフォーマンスにハードロックなギターを入れるという企画は、何もデビッド・ボウイの発明ではないにしろ、「Let's Dance」の大ヒットがそれに拍車をかけた事は間違いなく、我が国でも例えば吉川晃司が1985年頃のライブツアーで、子供バンドのうじきつよし(g) をサポートメンバーに招いていたのも、そのひとつだったと思われます。
うむ、こ~ゆ~温故知新もあるんだなぁ~~♪
ちなみに何故に現在、サイケおやじの手元に掲載の私有盤があったかと言えば、またまた最近になってスティーヴィー・レイ・ヴォーンに惚れ直しているからで、あれやこれやとレコードを引っ張り出している最中にデビッド・ボウイの訃報に接してしまったのも、冒頭に述べたとおりの事情でしょうか……。
きっと未だ辿り着けていない彼岸では、「Let's Dance」の魂のセッションが行われているに違いないと思うばかりです。
また逢える日まで……、合掌。
コメント、感謝です。
貴兄の思い出の甘酸っぱい感性、何時も羨ましくなりますま(微笑)。
ところでボウイは大阪公演のライブステージで、「オオキニ」とか関西弁は出たんでしょうか?
一説によると、その頃のボウイは京都に家を持っていたらしいですよ。
良い時代でした。
コメント、全くの同感で、感謝感激です。
まさに人間国宝としての存在感、それに普通に接していられた我々は、その幸運を自覚する他はないでしょうねぇ~♪
コメント、感謝です。
諸行無常は世の中の絶対真理であり、だからこそ一期一会は必要だと思います。
そしてそこには喜怒哀楽も万物流転も、対象に限らず存在しているわけですから、我々は思い込んだら、命がけ!?
大袈裟なようですが、そんな覚悟をキメなきゃ~ならない時期の自分を自覚している次第です。
ドン・ウィルスン
ハンク・マービン
ボー・ウィングバーグ
寺内たけし
サンディー・ネルソン
存在価値が多大な方々です、これからも長生きして欲しいです。
かっての自分のヒーローたちは年を重ね、亡くなる人が続いています。わかっていることですが、いつかはミックもポールもクラプトンもB・ディランもこの世にいない世の中がやってくるのですね。
今のうちに、彼らと同世代を生きているという幸せを改めてかみしめていたいと思います。