OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ハワイアンじゃ~なくて、ポップス歌謡の裏名盤

2023-08-01 17:17:52 | 歌謡曲

アロハの恋人 c/w 今日より永遠に / ムトー・早苗 (RCA / 日本ビクター)

「昭和」という時代、庶民の憧れの地と云えばハワイ♪♪~♪

―― という確かな答えがあったわけですが実際、年末年始の休みにはハワイ旅行がステータスの証でもあり、また夏場ともなれば、ショッピングセンターやビアガーデン等々で流れる音楽はハワイアン♪♪~♪

その陽気で、時には哀愁も感じさせるハワイ系の洋楽こそは、忽ち歌謡曲にもミックスされ、スチールギターと軽快なリズム、そしてフワフワモードのコーラスにファルセットも特徴的なボーカルで醸し出される歌と演奏は、殊更夏なればこその気持ち良さがありますよねぇ~~ (^^♪

さて、そこで本日掲載のシングル盤A面曲「アロハの恋人」は、曲タイトルからして、あまりにもベタなご紹介と思われるかもしれませんが、しかし、これは作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平が提供したミディアムアップのキュートなポップス歌謡であり、それを弾むが如く節回すムトー・早苗の明るいボーカルは、程好く用いられるマイナーコードの曲展開にも臆する事の無い伸びやかさが大いな魅力 (^^♪

発売されたのは昭和45(1970)年とされていますが、楽曲そのものの味わいから、これは翌年デビューする南沙織でもイケていたと思えるほどの仕上がりじゃ~ないでしょうか (^^♪

ちなみに、それでもカラオケパートにはハワイアンムードを残そうとしていたのか、スチールギターや南国風味のパーカッションが薄く使われているありも意味深と申しましょうか、サイケおやじは例によって、ムトー・早苗については知るところが無いままに、ジャケットスリーブ裏解説に記された彼女の短いプロフィールによれば、「ミス・ハワイアナ・コンテスト」で選ばれた17歳!?!

―― ということになっているのですから、やはりハワイアンムードは必須の企画だったんでしょうが、出来上がった「アロハの恋人」のポップス歌謡性感度の高さは、なかなかに秀逸♪♪~♪

残念ながら、サイケおやじはリアルタイムのテレビやステージに出演している彼女の記憶は全くありませんし、どの様な活動を展開していたのかも、雲を掴むなんとやら……。

それでも、中古ながら、なんとなくゲットした掲載盤の内容の好ましさがあればこそ、もっともっと残してくれた音源を探索しているもんですから、ここにA面と同じソングライターコンビから提供の収録B面曲「今日より永遠に」も大切に聴いておりまして、そのミディアムソローの優しいメロディ展開と「ハワイご当地ソング」みたいな歌詞の世界を清涼な声質で歌ってくれるムトー・早苗は、こちらが本領かもしれないと思ってしまうほど (^^♪

冒頭に提起した純粋(?)ハワイアン歌謡ではありませんが、このシングル盤とムトー・早苗と名乗る女性シンガーの実在は、確かに夏向き歌謡曲の需要と供給みたいなものかもしれませんねぇ~~ (^^)

ということで、本日は屁理屈の積み重ね、鬱陶しくて申し訳ございません <(_ _)>

また、ジャケ写画像もスマホでの撮影だった所為で粒子が荒れてしまい、ど~にも本意ではありませんが、収録楽曲そのものについては、ぜひともお楽しみいただきとうございます <(_ _)>

夏向きの歌謡曲って、探し甲斐ありますねぇ~~ (^^;


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