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サイケおやじの生活と音楽

クリスマスの夢

2015-12-25 16:33:07 | Rock

夢見るクリスマス / Greg Lake (Manticore / ワーナーパイオニア)

クリスマスと言えば、キリストじゃ~なくて、サンタクロースというのが子供達の本音でありましょうか。なんたって寝ているうちにプレゼントを枕元に配達してくれるという、なかなか奇特な人物ですからねぇ~~♪

もちろん、それを信じているのは幼少期の数年であって、実は自分の父母や親族の代行作業に気がつくのは時間の問題ですし、だからこそ堂々と前もって欲しい物を公言出来るという、それもまたクリスマスという慈愛の日には相応しいものと思います。

そして大人になっても、尚更にサンタクロースを信じるという心持ちは、叶わぬ願いへの不条理な想いの表れかもしれません。

本日ご紹介するのは、まさにそれがストライクゾーンのど真ん中!

エマーソン・レイク&パーマー=ELPのグレッグ・レイクが自己名義のシングル曲として1975年に出した「夢見るクリスマス / I Believe In Father Christmas」は、

 天にも地獄にも 必ずクリスマスはやってくる

という強烈なキメの一言を含む痛切なメッセージを全篇でアコースティックギターと盛り上がっていくストリングスやコーラスの静謐で大仰な彩で包み、確信を得て歌い込むグレッグ・レイクの潔さは、なかなか素敵なんですねぇ~~♪

もちろんそこには世界の平和、家族愛、未来への希望が託されているわけで、作詞はキング・クリムゾン以来の盟友たるピ-ト・シンフィールド、作曲は当然ながらグレッグ・レイクというクレジットには、プロデュースも両者共同という真相もありますから、本国イギリスでは相当なロングセラーになっています。

そして後年には、しっかりELP名義の作品となり、1977年にはアルバム「ワークス Vol.2 / 作品第2番」に収録されたのですが、それは別バージョンですから要注意!

違いとしては、何故かELP名義のアルバムバージョン方がアコースティックなフィーリングで、グレッグ・レイクのボーカルも野太いのに対し、こちらのシングルバージョンは逆にELP風味が強いという本末転倒も興味深いところでしょうか。

個人的にはシングルバージョンが圧倒的に好きですが、それにしてもグレッグ・レイクのアコースティックギターは味わい深くて、これまた大好きという愛の告白♪♪~♪

ということで、ガチガチの異教徒には、こんなクリスマスの幻想なんて通用しないとは思いますが、平和な暮らしや未来への希望を求める心はひとつ!

そこには「サンタクロースを信じる」という、些か幼稚な例えに仮託したピュアな気持ちが必要なのでしょう。

あぁ、安らかな日々の尊さよ!

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3 コメント

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サンタはえこひいき (てつや)
2015-12-26 16:06:08
子供のころ、サンタは絶対いないと信じるようにしていました。
だって我が家にサンタが来たためしが無いんだから、

だいたいサンタはおもちゃが余るほどある家にしかプレゼントを持っていかないんだから 
俺たち貧しい悪ガキたちは、はなから白け鳥だった、 お陰で幼い頃から世間を斜に構えて見る癖がついて可愛くないガキの典型でした。
 
こういうことって後を引くもので 一度は枕元にお菓子がいっぱい入った靴が有ればいいなあ、と何度思ったことか  我が子にそんな思いをさせたくないと イブの夜、そっとお菓子の靴を置いて満足していたのは 自分だけだったとは 子供たちが大人になって打ち明けた言葉は、なんでうちだけが ちんけな靴なんだろうと思っていたそうで、ほかの家では ゲーム機だったりガンダムだったり お人形さんなのにつまんない、とずっと思っていたと・・・・
ああ、、これじゃ自分がガキの頃思っていた飢餓感と
同じじゃないかと・・ こんな思いは一代できちっと終わらないもんだねえーという ほろ苦い思い出でございました。
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現実と夢の間 (サイケおやじ)
2015-12-31 16:30:25
☆てつや様
コメント、大いに共感しております。

だいたい人生は不条理に満ちていて、それを「夢」というもので補うのが、生きる作法のような気がします。

しかし、そういう自分がどこまで納得出来るかは全くの結果論で、下駄を履くまではってところでしょうか。

そんなこんなが大昔から積み重なって、今に至る自分が存在しているということで(自嘲)。
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lucky man 旅立つ (アンディP)
2016-12-08 21:52:14
グレッグ・レイクさんが、癌闘病の末、12月7日、逝去との報に接しました。享年69歳。
ここ数年、異常な太り方で、健康状態が大いに気遣われていたところですが。
不幸の予感が、現実のものとなってしまいました。
個人的には、初期クリムゾンとELP、両巨頭バンドに在籍していたこのお方、プログレ史上の偉人といっても過言ではない、と思っています。
今頃は天国で、一足先に旅立ったキースと、久々のセッションを楽しんでいることでしょう。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
一人残ったカールには、長生きして欲しいものです。
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