■これが真実! / Procol Harum (Polydor / 日本グラモフォン)
永遠の名曲「青い影」でお馴染みのプロコル・ハルムの、全くヒットしなかったシングル盤です。
原題は「Quite Rightly so」で、本来は1968年のセカンドアルバムに収録され、イギリスでは先行シングル扱いだったんですが……。
しかしサイケおやじが長い間、これを求め続けていたのは、なんとイギリス以外の諸国で発売されたのが独自のシングルバージョン!? という情報を得て以降の事ですから、決してリアルタイムで聴いて、好きになって云々という話ではありません。
つまり珍しいというポイントだけで蒐集の対象にするという、なんとも陰湿で自己満足の快楽主義なんですが、中古盤屋を漁りまくって実際に入手してみても、どこが違うのか???
結論からいうと、微妙に歌詞が違っているというだけらしいですよ。
う~ん、それもあんまり、わかりません……。
肝心の楽曲そのものは、所謂クラシック路線のロックという、如何にもプロコル・ハルムが十八番のスタイルで、荘厳なオルガンの響きを活かしたスケールの大きさが魅力なのでしょう。しかし当然ながら、大ヒットした「青い影」には及ぶべくもありません。
ただし、後年のハードロック路線やプログレ風味の強くしたドラマチックな手法よりは、ずぅ~~っと好感が持てます。
こういうヒット狙いというか、小品的なプログレも捨て難い魅力があって、つまりプログレだってシングル盤で聴く時代が、1960年代だったというわけです。
それが真実!?