■娘の季節 c/w 女は恋が好き / 英亜里 (CBSソニー)
筒美京平の天才性はあらためて言うまでもありませんが、それをサイケおやじに再認識させたのが、昭和45(1970)年に英亜里が出した本日掲載のシングル盤です。
もちろん「再認識」と書かねばならなかったのは、これを聴いたのがリアルタイムではなく、世に出てから相当後に中古屋での邂逅だったという、例によっての事情があるわけでして、些か確信犯かもしれませんが、だからこその覚醒は強い印象となったのでしょう。
なにしろA面収録の「娘の季節」からして、演歌系歌謡曲のイメージが強い英亜里の個性を逆手に活かしたソウル風味の歌謡ポップス仕立てになっているところが素晴らしく、同時期のいしだあゆみが歌ってもOK!?
それほど筒美京平ならではの世界が味わい深いメロディとアレンジに結実し、加えて相性バッチリという橋本淳が綴った歌詞を節回す英亜里のボーカルが巷間云われるとおり、都はるみ調なんですから、たまりません♪♪~♪
当然ながら、英亜里もフォロワーとしての存在をあえて否定しない潔さがリスナーに好感を与えてくれる個性かと思います。
一方、作詞:山口あかり&編曲:有明春樹と作り上げたB面収録の「女は恋が好き」は、筒美京平の今日的評価とは異なる印象のド演歌になっていて、非常に濃い仕上がりなんですねぇ~~。
このあたりを「良」とするか否かで、作曲家としての筒美京平への思い入れにも格差(?)が現れるかもしれません。
そしてサイケおやじは、このB面が大好きなんですよ♪♪~♪
ということで、筒美京平の懐の深さを満喫出来る1枚ではありますが、歌手としての英亜里にも充分に魅了されてしまう名盤かと思います。
さて、最後になりましたが、世界中を震撼させるイスラム国による邦人誘拐事件!
巨額の身代金要求よりも、日本という国家国民に真っ向からケンカを売ってくる、その態度は絶対に許せません!
当時に囚われている人質の安否、そのご家族や関係者の心中如何ばかりか……、全く胸の潰れる思いですが、あえてテロリストに一言!
おまえらの心根みたいな真っ黒な衣装しか身の着けない者と日本人は違うという事、例えばこのシングル盤のように、多種多様なカラフルな趣を持っているのが、その証ですよ。
そこを考え直して即刻、人質を解放せよっ!
悔しかったら、聴いてみろっ!
「テロには屈しない(身代金は払わない)」といふ国際潮流の中、非常に厳しい制約下の救出劇となりますが、何とか無事に生還していただきたい!
今は、ただそれを祈るばかりです。
最近、ステージで得意気に反権力パフォーマンス、物議を醸し「不敬だ」と叩かれた途端、あっさり詫びを入れた、国民的人気ミュージシャンのヘタレ振りが話題になりましたが、そんなことがエセやポーズで出来るのも、この国が平和なればこそ。その有難味を、つくづく思わずにいられません。
と言っても、シングル発売当時の「新潟日報」紙(ナベツネ氏も認めた50万部県民紙)の記事をそのまんま東でアップしたものですが。
コメント、ありがとうございます。
この世の反目や対立は相手を認められないということに起因しているのが、大きな原因でしょうか。
平たく言えば「ソリが合わない」というやつかもしれません。
お互いに理解しあうというのはハードボイルドであり、大きなエネルギーを必要としますが、それに費やす力こそが、一番大切な人類の目標と思います。
腰がぬけていたら、何も出来ないのは確かです。
コメント、感謝です。
英亜里は、これからも再発見され続けるでしょう。
お互い、そういうヒントを電脳空間に残せたことは素直に喜んでも良いと思いますよ♩
色彩豊かなのに全く嫌味を感じさせない歌い方は、この半世紀、いろいろな歌手を聞いてきましたがこの人の右にでる歌手はいないと思っています もっと早く彼女のことを知って応援したかったです(遅すぎるー)
無垢な少女の恋歌(雨の宮参り など)
思春期の恋に恋する歌(あの時あなたは美しかった など)
娘の失恋歌(幼かった二人 など)
傍を明るくする歌(花の手拍子 女は恋が好き 他)
悲しすぎる歌(婦系図 野菊の墓)
どの歌もせっかく作ってくれた作曲者 作詞者のために渾身の努力を注いでいるのが感じます ゆえに表現者である英亜里の歌はどれも作品以上のすごい広がりと色彩を感じます、そのうえ潔よさと清らかさと優しさが 一貫して曲に乗って流れて来る心地よさは何十回聴いても全然飽きが来ないのです、
無欲透明な人間のみ表現できる世界を感じます
英亜里はステージは苦手だったと本人が供べていますが自分が真に表現できる場所は視線が集中するステージなどではなく 画家や彫刻家のように一人静かな雰囲気のところで神経を集中させて歌ったものが後世に残ることに意義を感じたのだと思います 彼女は演じる歌手ではなく 地味な職人のような歌手だったのです
今後再認識されてほしい歌手ですね
熱いコメント、感謝です。
仰るとおり、不詳私もリアルタイムでは彼女の魅力に辿り着けず、後追いで夢中になっているのが真相です。
なにかどんな楽曲でも「心で歌う」ような味わいが好きでたまりません。
実はひとりでも多くの人に英亜里を知って欲しくて、文章を綴っていたのです。
本当に再評価が望まれますねっ!
これからも、よろしくお願い致します。
私と同じことを思っていた人が案外いるかもしれない、と分かったことが非常に嬉しいです、
このコーナーを立ち上げて頂きとても感謝しています、
彼女はとにかく可愛いですね(心根がかわいい)
これがリアルタイムでこの年齢であれば そんなに感じないけれど 私より6歳下の妙齢の方の若い時の歌だからいいんですね、
彼女は言ってみれば同世代を懸命に生き抜いてきた妹のような年齢差なんです、
今後も永久に、質素清廉な日本の美学が柱だった昭和の良き時代を、ほのぼの匂わしてくれる有難い歌手です、
私なんぞは彼女を「よしこ」今日も唄ってくれよと言ってからカーオデオをプッシュするのです、妹と一緒にいるその感覚は私のみぞ知る幸福感です
「よしこちゃん、いい歌をいっぱい唄っててくれてありがとう」と言いたいです
英亜里様、勝手に妹にしちゃってごめんなさい
ちなみに「よしこ」は英亜里の本名です
コメント、感謝です。
例え一方通行でも、熱い気持ちが伝わると信ずれば、レコードからの歌声、ジャケ写からの微笑みにも尚更の愛着を覚えてしまいますよねぇ~♪
また、そういう気持ちがあればこそ、好きな歌手を思い続ける喜びも増えていくと思います。
彼女には、そういうファンが今も多いんじゃ~ないでしょうか。大きな魅力と思います。
キリストやイスラムの一神教の争いは、異文化を認めようとしないことに起因している、と述べている あなた様の意見に同感です、 未来永劫交わろうとしない文明の衝突を避けるには、不毛の中で努力している瞬間だけ平穏でいれる、という途方もない現実です、しかし日本の場合は多神教であり、八百万の神々がいる国です、 一神教=一次元の世界だとすれば、前からやってくる敵は、逃げるかやっつけるか、どちらかです それに対して日本は八百万の神々が二次元では収まりきれず、三次元にまで漂っているのですから 向うから
異文化がやってきても敵とはとらえず ただ貪欲に飲み込むだけです、これが世界をリードし融合していける多神教のシステムであって、日本の出番がきっと来ることを信じています、
そんな時こそ情緒豊かな英亜里の「女は恋が好き」なんぞ癒しの気持ちにさせてくれる歌が世界中に吸収されるように広がってゆき、色彩豊かで奥深い「和」の感覚が世界中に浸透して 人類が皆「日本からもらったこのゆったりとした平和を離したくない」という時代が来ることを夢見ています、 一生見続けていられる心ふくらむ楽しいゆめですよ
コメント、感謝です。
レス、遅れて申し訳ございません。
「和」の世界はファジーな味わい深さのような気がしています。
誰もが個々の気持ちを大切に出来る世界、そして「和」を要にして相手の気持ちを理解する前向きな気持ち、それが求められると思うんですよ。
しかし、現実的には非常に難しいのも、また事実です。
一番怖いのは、そういうものに名を借りて、思想の統一が行われることでしょう。
きっかけは何であれ、協力し合える生活が出来るようになりたいですねぇ~。