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サイケおやじの生活と音楽

この人だぁ~れ part-117:七尾理恵

2022-11-19 17:46:01 | 歌謡曲

男の女のブルース / 七尾理恵 (日本コロムビア)

この曲タイトルにして、このジャケットスリーブのデザイン!

これは、もう……、瞬時にジャケ買いさせられてしまった1枚なんですが、収録A面曲「男の女のブルース」は、それで中身も大当たり (^^♪

もちろん、歌っている七尾理恵に関しては何のプロフィールも知り得ていないサイケおやじではありますが、とにかく作詞:白鳥朝詠&作曲:市川昭介、そして編曲:成田征英が彼女に与えたのは正統派ソウル演歌と申しましょうか、ミディアムテンポでブラックフィーリングが仕込まれたリズムセクションをバックに咽び泣くテナーサックスのイントロや絡みつくフレーズ、加えて恣意的にダサイ味わいのストリングス等々で練り上げられた演奏パートが用意周到としか思えませんし、何よりもイイのがエグ味の利いたハスキーボイスで粘っこく歌ってくれる七尾理恵の歌謡魂なんですねぇ~~♪

極言すれば、これが発売された昭和45(1970)年当時、既に全盛期だった森進一や青江三奈のフィーリングに準じたというよりも、幾分拡大解釈気味なところは好き嫌いがあるかもしれませんが、それがジャケ写の雰囲気にはジャストミートしているんですから、たまりません (^^♪

もちろん、歌詞の世界は曲タイトルどおり、男と女の刹那の宿業みたいなブルース演歌とはいえ、彼女の声質と重心の低い節回しがあれば、それも実にキャッチーな仕上がりじゃ~ないでしょうか (^^)

CD化等々の復刻状況は知る由もありませんが、歌謡曲ファンには激オススメしたい名曲・名唱と思っております。

ということで、これからのサイケおやじの蒐集ターゲットに入った七尾理恵、最高ぉぉ~~♪


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2 コメント

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テルスターdemoハーモニー (ジョーミーク)
2022-11-19 19:00:06
5〜6年前の猟盤時に廉価コーナーで手に入れた七尾理恵のデビューシングル。野太くハスキーな声質は大好物なので、かなり気に入っている盤。
 1970年8月リリース、A/B面共に市川昭介作曲の典型的な歌謡ブルースである。

 1966年の青江三奈「恍惚のブルース」や美川憲一「柳ヶ瀬ブルース」の大ヒットから始まったと云われる〝ニュー歌謡ブルース〟は、60年代初めの西田佐知子やそれ以前の淡谷のり子の歌うブルースとは明らかに違い、ローカル性に伴う夜の世界に棲む女性の官能性が描かれる。
 女性歌謡ブルースで惹かれるところは、どれだけ〝場末〟感が映し取られているか……それは歌詞世界だけではなく、歌い手の歌唱法や声質に大きく委ねられる。その点、七尾理恵は素晴らしい声を持っている。

 「男と女のブルース」は歌唱法が女森進一とか言われたようだが、声質は青江三奈に近い。
 「青い蝶のブルース」は1967年の大ヒット曲「新宿ブルース」に倣うような曲で、藤圭子の声でも似合うブルース。
 独特な声といえば、扇ひろ子やディープ歌謡の女王緑川アコで「新宿ブルース」を聴いたとき、彼女たちの低音に痺れたものだが、七尾理恵はそんなもんじゃない。ドスの効いた声、これは癖になるのだ。

 七尾理恵のプロフィールを見てみると、1970年4月フジTV『3時のあなた』新人歌手オーディションに合格し、市川昭介氏に師事してデビューを果たしたとあるのだが、このデビュー曲以後レコードを出した形跡がない。
 昭和という時代が産み堕としたディープ歌謡の逸品であるだけに、1曲だけに終わってしまったのは残念だ。もう少し早くデビューをしていれば、というところだろうか……。
《ここまでは引用》
調べましたところ、2枚目のシングルをリリースしてます。

「一度目そして二度目 c/w 東西南北ながれ歌」 1971年7月
く作詞:白鳥朝詠&作曲:市川昭介>
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切望 (サイケおやじ)
2022-12-15 19:23:21
☆ジョーミーク様
コメント&フォロー、感謝です。
お返事が遅れて、申し訳ございません <(_ _)>

ご紹介の2nd シングルなんですが、一説では見本盤しか存在しないとか言われながら、それすらも見た事がありません。
聴きたいなぁ~~。
返信する

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