OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ジョン・レノンの喪失と復活

2017-12-08 15:09:55 | Beatles
The Lost Lennon Tapes Vol.30 / John Lennon (BAG = bootleg LP)
 
 A-1 It´s Not Too Bad
 A-2 She Can Talk To Me
 A-3 Cry Baby Cry
 A-4 Two Virgins Outtake
 A-5 Plastic Ono Band Jam
 A-6 Look At Me
 A-7 I´m The Greatest
 A-8 How?
 A-9 Oh Yoko!
 B-1 Sally And Billy
 B-2 Come Together
 B-3 Happy Girl
 B-4 I´ll Make You Happy
 B-5 How Do You Sleep?
 B-6 It´s So Hard
 B-7 I Don´t Want To Be A Soldier

ある日、突然の事から、37年……。

今年も世界中で様々な追悼行事が営まれておりますので、サイケおやじもこれまでに蒐集してきたブート盤をあれやこれやと取り出したところ、やはり衝撃的だったのは1980年代末頃から1990年代中頃に出回っていた「ロスト・レノン・テープス」と称された一連のシリーズでした。

その内容は既に述べたとおり、今となってはビートルズやジョン・レノンのアンソロジー盤において容易に聴ける歌や演奏もあるんですが、しかし当時としては非常に貴重で感動的とさえ言える音源がテンコ盛り!

しかも三十数枚は出たとされるアナログ盤LPの何れもが、とても素敵なスリーブデザインで、そこに使われているジョン・レノンのポートレートやスナップショットは大きな魅力になっていたのですから、たまりません。

それが出る度に、サイケおやじも必死になって買い集めたのですが、残念ながらコンプリートには至らず、そもそもシリーズ全容が何枚で完結しているのかさえ定かではないという勉強不足もあるもんですから、なかなか皆様に勇んでご紹介出来そうもないとはいえ、掲載したのは此度聴き直した数枚の中でも、個人的には好きな1枚♪♪~♪

それは、このシリーズでは当然の様な編集として、ビートルズ時代とそれ以降の時代に作られたデモ音源やリハーサル音源、あるいはアウトテイクがごっちゃ混ぜにされているという、マニアックな気分からすれば決して納得出来る仕様ではありませんが、それでもアナログ盤LPの特性である片面ずつの鑑賞では意外にも自然に聴けてしまうという、それなりの良さは確かにありますよ。

で、簡単に収録曲をご紹介させていただければ、まずA面ド頭「It´s Not Too Bad」は、「Strawberry Fields Forever」のデモ音源の断片であり、Aメロだけがテキトーな歌詞で歌われているだけですし、続く「She Can Talk To Me」も「Hey Bulldog」のデモ音源ではありますが、殊更後者をピアノの伴奏で歌うジョン・レノンにある種の「熱さ」を感じてしまいます。

また気になる「Come Together」は、1972年8月にニューヨークで行われたワン・トゥ・ワン・コンサートのリハーサルからと云われる音源ですが、2分に満たないトラックなので、過大な期待は禁物です。

むしろサイケおやじとしては、傑作アルバム「イマジン」に所収の名曲トラックに耳に惹きつけられるばかり♪♪~♪

もちろん未完成な事は言わずもがな、しかしそれゆえにジョン・レノンの本音や試行錯誤に触れられるような気がして、感謝感激というわけです。
 
ちなみに前述したとおり、この膨大(?)な「ロスト・レノン・テープス」のシリーズは現在、アルバムタイトルはマチマチながら、ある程度纏まった形でCD再発されておりますことを付記させていただきます。

ということで、現在の世界情勢は全く「平和」というジョン・レノンが望んだ事象とは異なる様相に突き進んでおりますが、果たしてこの偉人が存命であったなら、どのようなメッセージを発するのだろうか……?

そんな無い物ねだりを夢想しつつ、本日は衷心より合掌しているのでした。
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