■Coca-Cola Commercials (Coca-Cola = CD)
サイケおやじと同世代の皆様ならば、アメリカへの憧れは当然の子供時代があったと思いますが、いかがなもんでしょう。
テレビドラマの中の大きな冷蔵庫とかカッコイイ車、金髪のお姉ちゃんに素敵なファッション♪♪~♪ ハリウッドにロックやソウルやモダンジャズ♪♪~♪ もちろんそこへは、ビートルズ以降のイギリスの文化も、所謂欧米というジャンルでゴッタ煮の憧れへと深化していくのですが、それを象徴していたひとつが、コカコーラのコマーシャルだったと思います。
スマートで強い印象を残すロゴ、宣伝に使われるポスターやメタルサインの垢ぬけだデザインは、それまでの日本には無かったセンスだったと思います。
そして決定的だったのがテレビでのコマーシャルでしょう。
スカッとさわやかコカ・コーラ♪♪~♪
そこに出演されているスタアの輝きも素晴らしく、ピンキーとキラーズや加山雄三、後年では矢沢永吉あたりが特に強烈な存在感でした。ちなみに私にとっては永遠の女神=ひし美ゆり子様もウルトラセブンのアンヌ隊員になる半年ほど前の時期に、ちょい役とはいえ、ご出演されたのは有名なエピソードになっています。
で、そうした宣伝活動は、もちろん本国アメリカでも当然でしたが、そこで使われていたコマソン音源を集めたのが、本日ご紹介のCDです。まずは下記のメンツをご覧くださいませ。
01 The Seekers / 1966
02 The Seekers
03 Fontella Bass
04 Tom Jones
05 Tom Jones
06 Patula Clark
07 Jay & The Americans
08 Wayne Fontana & The Mindbenders
09 Jan & Dean
10 Fredie Cannon
11 Gary Lewis & The Playboys
12 Gary Lewis & The Playboys
13 Patula Clark / 1967
14 Patula Clark
15 The Supremes
16 The Supremes
17 The Troggs
18 Lee Dorsey
19 Lee Dorsey
20 Leslie Gore
21 The Vogues
22 Roy Orbison
23 The Drifters
24 Ray Charies
25 Nancy Sinatra
26 Joe Tex
27 The Moody Blues
28 The Fortunes
29 Lulu / 1968
30 Lulu
31 The American Bread
32 The American Bread
33 Jay & The Techniques
34 Jay & The Techniques
35 The Box Tops
36 The Box Tops
37 The Bee Gees
38 The Tremeloes
39 Aretha Franklin
40 Aretha Franklin
41 Sandy Poesy
42 Sandy Poesy
43 Sandy Poesy
44 Marvin Gaye & Tammi Terrell
45 Marvin Gaye
46 Brooklyn Bridge / 1969
47 B J Thomas
48 B J Thomas
49 Caria Thomas
50 Jerry Butler
51 Caria Thomas & Jerry Butler
52 Vanilla Fudge
53 Vanilla Fudge
54 The Moody Blues
55 The Moody Blues
56 Ray Charies & Aretha Franklin
57 Ray Charies & Aretha Franklin
58 Ray Charies
59 Aretha Franklin
60 Tommy Boyec & Bobby Hart
61 Tommy Boyec & Bobby Hart
62 The 5th Dimension
63 The 5th Dimension
64 Gladys Knight & The Pips
65 Gladys Knight & The Pips
どうです♪♪~♪ ソフトロックやポップス系からR&B、さらにアートロックやプログレのバンドまで、多士済々でしょう♪♪~♪ 年代的には1966年から1969年までという、所謂大衆音楽の黄金期に作られていたトラックばかりですから、当然といえばそれまでなんですが、こういうリアルタイムでバリバリの人気者ばかりを、しかも人種差別無しに起用していった新進の姿勢というか、商売熱心なところが、やはり違いますねっ!
気になる楽曲では、基本的にはコカコーラの耳に馴染んだ例のコマソンを歌っているわけですが、もちろんそこには短いながらも、ちゃ~んと歌手やグループ独特の個性がきちんと表現されています。
それは「Jan & Dean」が自分達の持ち歌だった「パサディナのおばあちゃん」を大胆に歌い込んだあたりから、特に顕著になっていきますが、それにしても、実に楽しいですよ♪♪~♪ ファンなら、思わずニヤリの連続は保証付きです。
そして全てがレアトラックなのは言わずもがなでしょう。
中でも「Vanilla Fudge」のバージョンはレギュラーのギタリストのヴィンス・マーテルが健康問題から参加出来ず、一説にはジェフ・ペックがギターを弾いたという噂も強い、ゴリゴリのヘヴィロックが堪能出来ます。
個人的にはアレサ・フランクリンとレイ・チャールズが共演したトラック「57」のソウルフルな深い余韻には、震えが止まらないほどに感動させられました。また、モンキーズの裏方として楽しすぎるポップス味が全開の「Tommy Boyec & Bobby Hart」、味付けが濃すぎて???の「Tom Jones」、ほとんど自分達のコマーシャルかもしれない「Gary Lewis & The Playboys」あたりには笑ってしまう楽しさがいっぱい♪♪~♪
ということで、参加ミュージャンの個性豊かなオムニバスとしても最高です。
ちなみにこれは非売品らしく、私は数年前に業界関係者からプレゼントされて感涙したわけですが、いろいろと調べたらヤフオクとかにも出品されているようですね。
黄金の1960年代を楽しむ1枚としては最適ですから、機会があればぜひっ!
最後になりましたが、コーラを初めて飲んだ子供時代には、その味が完全に???
コーラそのものは大正時代から我が国へ輸入されていたと言われていますが、やはり「昭和の味」でしょうね。そして音楽もっ!