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サイケおやじの生活と音楽

40年目のビッチェズ・ブリュー

2010-11-18 11:35:22 | Miles Davis

■Bitches Brew Legacy Edition / Miles Davis (Columbia / Sony)

最近恒例の所謂「レガシーエディション」という再発プロジェクトで出された「ビッチェズ・ブリュー」は、1970年に初めて世に出たアナログ盤LP2枚組をさらに発展させたCD3枚+DVD1枚という豪華版♪♪~♪

しかもジャケットが4面見開きのデジパック仕様という嬉しいものですから、それは皆様が実物を手に取られてのお楽しみ♪♪~♪

ちなみに以前に出た4枚組CDセットの「Complete Bitches Brew Session」は、何故か純粋に行われた「ビッチェズ・ブリュー」のセッション、つまり1969年8月19~21日にかけての3日間以外の音源も収められたという、些か問題の多い企画でしたから、ここに発売40周年を記念して出し直されるのも、それなりの意義があろうかと思います。

それは前述したアナログ盤のオリジナルアルバムに収められた6曲に加え、同セッションからの別テイクが2曲、そしてシングル盤用に編集された4曲が、まずは2枚のCDに収められています。

そしてアルバム「ビッチェズ・ブリュー」がリアルタイムで発売された時期という、1970年8月のライブ音源が、もう1枚のCDで存分に楽しめ、またレコーディングセッション直後の欧州巡業からのステージをカラー映像で堪能出来るのが、付属DVDの内容となっています。

 CD-1 01 Pharaoh's Dance (A-1)
 CD-1 02 Bitches Brew (B-1)
 CD-1 03 Spanish Key (C-1)
 CD-1 04 John McLaughlin (C-2)
 CD-2 01 Miles Runs The Voodoo Down (D-1)
 CD-2 02 Sancruary (D-2)
 上記の6曲がオリジナルアナログ盤LP2枚組によって世に出た演奏で、メンバーはマイルス・デイビス(tp)、ウェイン・ショーター(ss)、ベニー・モウピン(bcl)、ジョー・ザピヌル(key)、チック・コリア(key)、ラリー・ヤング(key)、ジョン・マクラフリン(g)、デイヴ・ホランド(b,el-b)、ハービー・ブルックス(el-b)、ジャック・ディジョネット(ds)、レニー・ホワイト(ds)、ドン・アライアス(per)、ジム・ライリー(per) 等々が入り乱れて参加し、録音は既に述べたとおり、1969年8月19~21日に行われていますが、その詳細なメンバー編成については今回の付属解説書にきっちり纏められています。
 そして内容については、今更サイケおやじが稚拙な文章を弄するまでもなく、モダンジャズの歴史を変革させた名演として言わずもがなでしょう。そこには確かにロックやアフロのビートが混濁し、また黒人R&B~ファンクなリズムが洪水のように押し寄せるゴッタ煮状態が不滅の名盤を成立させていると思われるのですが、しかし、そこに好き嫌いがあるのも、また事実です。
 こんなの全然、ジャズじゃねぇ~~!
 こう、魂の叫びをあげてしまうジャズ者が、当時も今も、その存在感は強いものがありますし、実際、サイケおやじにしても、この歴史的名盤と言われる「ビッチェズ・ブリュー」を最初に聴いた時には、全く自分の理解の範疇を超えていました。
 なにしろA面の全てを使った「Pharaoh's Dance」からして、ベニー・モウピンのバスクラがオドロの雰囲気を強調する土人のリズムと呪いのメロディとしか思えませんでした。また、アルバムタイトル曲の「Bitches Brew」は全員が意図的にショッキングなフレーズを積み重ねる意地悪な演奏ですからねぇ……。
 まあ、一応は各人のアドリブソロパートは確かにあるんですが、リズム隊のワザとらしいフリーな絡みとか、あるいは単調なリズムの連なりがあるかぎり、それは従来のモダンジャズにあった痛快さやストレートな爆発力とは一定の距離を置くもののように感じられたのです。
 このあたりの感性を、ある人はロックに毒されたマイルス!?
 また、ある人は得体の知れない奇怪な電化ジャズ!?
 そんな云々が堂々と罷り通ったのが、特に我国でのリアルタイムのファン心理じゃなかったでしょうか。
 しかし、評論家の先生方や音楽マスコミは、挙って絶賛したんですよねぇ~、このアルバムを!?
 う~ん、何故だっ!?
 実は答えを後に知ることになるサイケおやじにしても、冗談じゃねぇ~~!
 そういう叫びは隠しようもないのですが、それでもC面の「Spanish Key」ではジョン・マクラフリンのエレキギターが比較的ストレートに暴れてくれますし、バンドが一丸となって発生させるリズムからはファンクの香りが漂ってきますから、それなりに楽しめるのです。なによりもマイルス・デイビスのアドリブが分かり易く、キメのリフのカッコ良さやエレピの存在がフィ~ル・ソ~・グッドなんですねぇ~♪ ツッコミ鋭いウェイン・ショーターのソプラノサックスも良い感じ♪♪~♪
 それは偉大なギタリストの名前をそのまんま曲名にした「John McLaughlin」においても同様で、実は演奏そのものは気持の悪い「Bitches Brew」の続篇というか、もしかしたら、その一部のような疑惑も強いのですが、あえて居直ったような収められ方で聞かされると、これがなかなか痛快なんですねぇ~♪
 ちなみにマイルス・デイビスがその頃に発売していたレコードに収録の演奏は、プロデューサーだったテオ・マセロの手によって切り貼り的な編集が施されていた事実は隠し様も無い有様でしたから、このアルバム「ビッチェズ・ブリュー」全体が同じ手法によって、尚更に凝った作りになっているのも、推して知るべしでしょう。
 ですから、これが本当に凄いアフロファンクなロックジャズという「Miles Runs The Voodoo Down」が、キメにキメまくった大名演に仕上がったのも流石! 保守的なサイケおやじにしても、このトラックだけはリアルタイムでシビれきった事を告白しておきますが、その気分は今も継続しているほどです。とにかくマイルス・デイビスのクールな熱血、リズム隊の摩訶不思議な一体感、そして各人のアドリブのエグ味と狙いの正確さは唯一無二だと思います。
 その意味でオーラスの「Sancruary」が、勿体ぶった厳かさに徹しているのは余韻の演出なのかもしれませんが、ちょいと……。
 ちなみに、このCDセットにも注意書きがあるんですが、演奏自体の再収録にあたってはオリジナルマスターテープからリミックス作業が行われたということで、最初のアナログ盤で顕著に存在していた怖いほどの混濁感が、ここでは各楽器の分離の良さや音の粒立ちのメリハリによって、スッキリとシャープな印象に変わっています。
 まあ、それゆえに当然ながらアナログ盤で最初に接した時の混乱した雰囲気が薄れてしまったのは否めませんし、果たしてこれがマイルス・デイビス本人の望んだ事だったのかは知る由もありません。
 実は、この作業は前述した4枚組のCDセット「Complete Bitches Brew Session」の発売時から行われていたらしく、それ以前のCDは聴いたことがないので断言は出来ませんが、確かに賛否両面の名盤アルバムたる「ビッチェズ・ブリュー」が、親しみ易くなったのは打ち消せないでしょう。

 CD-2 03 Spanish Key (alternate take)
 CD-2 04 John McLaughlin (alternate take)
 この2曲は今回、新発見で収録された所謂別テイクで、「Spanish Key」は本テイクよりも7分ほど短く、また「John McLaughlin」は逆に2分ほど長くなっています。
 このあたりは既に述べたように、アルバムの制作過程で堂々と行われたテープ編集の魔術を潜り抜けた成果とは、決して一概に断定は出来ません。確かに各人の演奏パートそのものは異なっているわけですし、特に「Spanish Key」の荒々しさは本テイクを凌ぐ瞬間も確かにあると思いますが、やはり継ぎ接ぎもあるんでしょうねぇ……。
 実は、この時のセッションからは案の定というか、ストレートな演奏パートや編集前のソースがブートとして幾つも流出していて、それらを聴いて分かることは、やはりテープ編集というジャズにとっては禁断の裏ワザが確かにあったという現実です。
 その意味で、ここに収められた「John McLaughlin」の別テイクは、なかなか自然体で、私は好きです♪♪~♪

 CD-2 03 Miles Runs The Voodoo Down (single edit)
 CD-2 04 Spanish Key (single edit)
 CD-2 05 Great Expectation (single edit)
 CD-2 06 Littl Blue Frog (single edit)
 以上の4トラックは45回転のシングル盤用に短く編集されたバージョンで、おそらくは販促用のプロモ盤としてラジオ局やジュークボックスで使われていたものじゃないでしょうか?
 実は当時のマイルス・デイビスはレコード会社からの要請で、白人青少年の前で演奏する事を勧められ、それはもちろんレコードの売り上げを伸ばす戦略だったわけですが、同時にこうしたプロモ盤が作られていても不思議ではないと思います。そして、それを実際に聴いてみると、確かに物足りなさは否めませんが、なかなかツボを押さえたハイライト的な編集がニクイばかりですよ。
 ちなみに「Great Expectation」と「Littl Blue Frog」は、正確に言えば「ビッチェズ・ブリュー」セッションでの録音では無く、同年11月のスタジオレコーディングからの音源ですが、もしかしたら、其々が「Miles Runs The Voodoo Down」と「Spanish Key」のリメイクと受け取れない事も無い事情から、ここに収められたのかもしれません。
 気になる演奏メンバーはウェイン・ショーターが抜け、代わってスティーヴ・グロスマン(ss) が参加する等、若干の変動があり、またシタールやタブラを操るインド音楽のプレイヤーとか、あるいはアイアート・モレイラ(per) に代表される南米系のミュージシャンの活躍も目立つという、次なるステップへの過渡期的なものになっています。

 CD-3 01 Bill Graham Intro
 CD-3 02 Directions
 CD-3 03 Bitches Brew
 CD-3 04 The Mask
 CD-3 05 It's About That Time
 CD-3 06 Sancruary
 CD-3 07 Spanish Key / The Theme
 CD-3 08 Miles Runs The Voodoo Down
 CD-3 09 Bill Graham Outro
 この3枚目のCDには、1970年8月18日のライプ音源が収められていて、ジャケットの表記では未発表とされていますが、実はこれまでブート音源としては有名なもののひとつでした。
 ただし流石にオフィシャルとして発売するだけあって、堅実でシャープなリマスターによる音質は飛躍的に向上しています♪♪~♪
 メンバーはマイルス・デイビス(tp) 以下、ゲイリー・バーツ(ss,as)、チック・コリア(el-p)、キース・ジャレット(org)、デイヴ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds)、アイアート・モレイラ(per) という、今では夢のオールスタアズですから、その凄まじいまでの勢いと集中力が名演を決定的にしています。
 それは初っ端の「Directions」からバンド全員のブチキレ具合が半端ではなく、ビシバシにキメまくるジャック・ディジョネットの大車輪ドラミングに煽られたゲイリー・バーツがド派手に暴れ、エグ味の強いデイヴ・ホランドの定型リフを頼りに好き放題というチック・コリアとキース・ジャレットの熱い掛け合い! もちろん親分のマイルス・デイビスも大ハッスルの突撃突進ですよ。
 う~ん、こんなに熱いマイルス・デイビスっ!!!
 演奏は当時の慣例として、各曲が切れ目無く、メドレー形式で進んで行きますが、その場面転換の暗黙の了解が、これまたスリル満点なんですよねぇ~♪
 もちろんバンドのテンションは上りっぱなしというか、ギリギリの緊張感とメンバー各々の自己主張がマイルス・デイビスの意図をしっかりと理解しつつ、それに逆らうような場面さえ聞かせてくれるんですから、たまりません!
 例えばポリリズムでフリー寸前の「Bitches Brew」が徐々にファンクビートの輪郭を浮き立たせながら、続く「The Mask」ではデイヴ・ホランドの怖すぎるベースソロに繋げていくあたりのジャズっぽい仕掛け、それをクールダウンさせるマイルス・デイビスのトランペットの合図の出し方から、いよいよミステリアスなファンキーロック大会を演じてしまう「It's About That Time」への流れは圧巻ですよ♪♪~♪
 既に述べたように、このライプが行われた時期は、新譜としての「ビッチェズ・ブリュー」が世に出た頃ですから、こんな激烈な生演奏に接したら、例え2枚組LPであったとしても、絶対に買ってしまうでしょうねぇ~~。
 つまりこうした強烈なライプが、プロモーションとしても大成功だったと思うんですよ。それゆえに「ビッチェズ・ブリュー」がアメリカで売れまくり、決定的な歴史的名盤となったのもムペなるかなです。
 ところが我国では、そうしたリアルタイムでイケイケのマイルス・デイビスに接する事が出来なかったのですから、レコードだけでは到底理解不能な「ビッチェズ・ブリュー」、あるいはその前後に出た作品に対し、賛否両論が渦巻くのは当然だったんじゃないでしょうか。
 そして実際、サイケおやじにしても、「ビッチェズ・ブリュー」が分かったような気分になれたのは、後に発売された「ブラック・ビューティ」や「アット・フィルモア」あたりのライプ盤を聴いてからでした。もちろん両方とも、この音源と同じ時期のものですから、聴き比べも興味深々なんですが、それにしても音質が向上した所為もあって、ここでの演奏展開には凄みと熱気で圧倒されてしまいますよ。
 それは後半、「Sancruary」から「Spanish Key / The Theme」への奔放ながらも、実は緻密に計算された流れの良さ、そしてアンコール的に演じられる「Miles Runs The Voodoo Down」での、まさに怒涛の暗黒ファンクが大爆発!! それはもう、ヘヴィな毒々しさと過激な思い入れに満ちた一期一会の瞬間芸という、これぞっ、最先端のモダンジャズだったに違いありません!
 ちなみに演じられた各曲の構成や展開は、やはりライプの現場を重視するジャズ的な方針から、スタジオレコーディングされたテイクとは異なる部分が多く、これが本当にあの曲なのか? という疑問が打ち消せないところもあると思います。
 しかしマイルス・デイビスが演じるからには、それも結果オーライというか、リスナーは心して、その世界に没入させられる事を否定してはならないでしょう。と言うよりも、これほど熱くてハイテンションの演奏であれば、聴いているうちに自ずと虚心坦懐に惹きこまれてしまうはずです。

 DVD-01 Directions
 DVD-02 Miles Runs The Voodoo Down
 DVD-03 Bitches Brew
 DVD-04 Agitation
 DVD-05 I Fall In Love Too Easily
 DVD-06 Sancruary
 DVD-07 It's About That Time / The Theme
 こちらは「ビッチェズ・ブリュー」のセッションが終了した直後の欧州巡業から、1969年11月4日のステージを収めたライプ映像で、ジャケットには未発表とクレジットされていますが、実は以前にご紹介したDVD「Live In Copenhagen & Rome 1969」のコペンハーゲンのパートと内容は同じです。
 ただし今回は、そこでカットされていた「Directions」と「Miles Runs The Voodoo Down」が入った、おそらくは完全版なのが嬉しい限り♪♪~♪
 そしてメンバーはマイスル・デイビス(tp)、ウェイン・ショーター(ss,ts)、チック・コリア(el-p)、デイヴ・ホランド(b)、ジャック・ディジョネット(ds) という、これまた凄いクインテットですから、ここで鑑賞することが出来た「Directions」や「Miles Runs The Voodoo Down」の大部分が4ビートを基調としたモード&フリーな展開になっているのも必然性があるんじゃないでしょうか。
 つまりマイルス・デイビスにすれば、「ビッチェズ・ブリュー」でやってしまったロックやファンクのゴッタ煮ビートの演奏をそのまんま観客の前で披露するには時期尚早という考えがあったのかもしれません。
 結局はジャズも保守的なファンを大切にしなければ営業としては成り立たない芸能ですからねぇ、それは大切なものだと思います。
 しかし中盤からの「Bitches Brew」以降は、親分以下のバンドメンバーも含めて、全く容赦無い姿勢で、それは前述した「Live In Copenhagen & Rome 1969」の項目を読んでいただきたいのですが、とにかく激ヤバの演奏を披露していくのです。
 ちなみに気になる画質は、その「Live In Copenhagen & Rome 1969」から、グッと向上したAランクのカラー映像で、音質共々、素晴らしいリマスターは感動必至!

ということで、イマイチ分からない部分も多い「ビッチェズ・ブリュー」が、何故に歴史的名盤と評価されるのか? その真相の一端に触れることが、このセットから多少は可能じゃないかと思います。

で、今回の特筆ポイントは纏めると以下のとおりです。

 ●既発の「ビッチェズ・ブリュー」音源は、1998年制作のリミックスバージョン
 ●「Spanish Key」と「John McLaughlin」の別テイクが初登場
 ●シングル用編集バージョンの初CD化
 ●「CD-3」収録のライプ音源のリマスターが良好
 ●「DVD」収録のライプ映像が画質&音質共々に過去最高

ちなみに日本盤と輸入盤がある事は当然なのですが、ちょいとした品質の問題からして、個人的には日本盤をオススメしたいと思います。

あと、繰り返しになりますが、ブートで既に流出している未編集の関連音源は、ここまで来ると近い将来に「Bitches Brew Naked」なんてコンセプトの公式盤が出るんじゃないかと思うばかりです。

それほど「ビッチェズ・ブリュー」には深い謎と不滅の価値がある事は、真実を分からないなりに、サイケおやじにも否定することが出来ません。

ですから、前述した4CDセットの「Complete Bitches Brew Session」も買い、また今回のブツも速攻で入手してしまう宿業を晒しているのです。

あぁ、本当に自嘲するばかりですが、それでも皆様には強くお楽しみいただきたいと願っております。

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4 コメント

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マイルス (TK)
2010-11-18 14:55:01
マイルスはジャズという範疇に閉じ込められる人ではないですよね


マイルスというジャンルだと思ってます
返信する
ジャンルの確立 (サイケおやじ)
2010-11-19 06:59:59
☆TK様
コメント、ありがとうございます。

マイルスは比較的早世した事もありますが、伝統芸能化していないんですよね。
後継者だって、1950年代のスタイルではダスコ・ゴイコビッチぐらいでしょうし、モード系じゃ、エディ・ヘンダーソンあたりか……?
それがエレクトリック時代になると、似て非なる芸人は登場していますが、前向きを貫き、天国へ召されたマイルスの前では、居直る事も出来ないのでしょう。

ストーズもディランも、ビートルズさえも伝統芸能化した今、こういうジャンルの確立って、ニール・ヤングぐらいかもしれませんね。
返信する
傑作かもしれないけど (七四式)
2010-11-19 18:01:42
(心の中では)キリマンまではついて行けたけれどなぁ。なんというか、当時の若僧の気持ちとしては「あ、うまくノレない、これならロックがええわい」とたまり場をジャズ喫茶⇒ロック喫茶へ変更したのがこのアルバムの思い出です。
返信する
当時の事情 (サイケおやじ)
2010-11-20 16:32:01
☆七四式様
コメント、ありがとうございます。

あくまでも個人的な体験なんですが、ジャズ喫茶で鳴らされる「ビッチェズ・ブリュー」って、A面かB面という、ちょいと気持ち悪い演奏が多かったと思うんですよ。
もし、C面かD面のファンクっぽいところが認められていたら、事情は変わっていたように思います。

ジャズ喫茶のマスターにとっても、困り者のアルバムだったのでしょうか。
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