OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

繰り返す涙の太陽

2016-08-11 19:32:40 | 日本のロック
涙の太陽 / サンディー&ザ・サンセッツ (東芝)
 
名曲だからカバーバージョンが作られるのか、あるいはカバーバージョンが作られているからこそ名曲に成り得るのか?
 
本日掲載のシングル盤A面曲「涙の太陽」は、そんな「ニワトリと卵」に例えられる人気の歌のひとつだと思います。
 
それはとにかく昭和40(1965)年に作詞:R.H.Rivers = 湯川れい子&作曲中島康敏が提供したエミー・ジャクソンの大ヒットシングル曲がオリジナルバージョンとされ、この時は日本制作でありながら、歌詞は英語という洋楽扱いであり、歌っているエミー・ジャクソンはアメリカンスクールの学生だったというのが定説になっています。
 
しかし同年、この英語の歌詞を湯川れい子が直々(?)に日本語の歌詞にした競作バージョンが青山ミチによってレコーディングされ、その仕上がりも売れ行きも負けず劣らずの印象だったんですから、やはり当初から名曲の証明が成り立っていたんですが、さらにそれが決定的になったのが昭和48(1973)年に発売された安西マリアの日本語バージョンで、こちらは川口真のブラスロック&ソウル風のアレンジも素晴らしい出来栄えでしたから、これまた白熱の大ヒットになったことは、サイケおやじと同世代の皆様であれば、言わずもがなの真実でしょう。
 
そして以降、同時代のセクシーアクション系の女性シンガーがステージでの持ちネタに入れていたり、アルバム収録曲のひとつにピックアップしたりで、様々なバージョンが残されていく事になったわけですが、中にはテレサ・テンのチャイニーズバージョンという珍品も以前に聴いたことがありましたし、名前は失念したんですが、中途半端なアイドルグループのミョウチキンリな英語バージョンもあったような記憶が!?!
 
で、そんな中でもサイケおやじが不思議と好きになってしまったのが、本日掲載したサンディー&ザ・サンセッツのバージョンで、これが発売された平成元年(1989)年の流行がど真ん中というアジアンテイストな、そしてライトテクノなアレンジで歌われたという、本来はサイケおやじの守備範疇からは外れた仕上がりなんですが、あえて「不思議と」なぁ~んて書いてしまったとおり、その妙に心地良い歌と演奏がクセになって♪♪~♪
 
ちなみにアレンジは大村憲司で、演奏パートにはサンセッツのメンバーがどのように関わっているかは知る由もありませんが、ロックっぽくてスカスカの音作りとサンディーが歌う英語&日本語チャンポンの歌詞の節回しが、なかなか素敵なんですよぉ~~♪
 
即座にシングルCDをゲットしたのは言わずもがな、実は一昨日に中古盤屋へ行った折、なんとっ!
 
そのサンディー&ザ・サンセッツが演じる「涙の太陽」のアナログシングル盤に出会ってしまっては、忽ちサイケおやじは辛抱たまらん状態!?
 
説明不要とは思いますが、当時は既に音楽ソフトの主流がCDに移行していましたから、それでも作られていたアナログ盤は時代遅れの代名詞みたいな存在で、演歌とか民謡あたりのジャンルならばまだまだ通用していた実情を考慮しても、サンディー&ザ・サンセッツのようなグループがこれを出していたというのは、まさか四半世紀後の温故知新であるアナログ盤再認識流行を見越していたとするのは、贔屓の引き倒しなんでしょうかねぇ~~~!?
 
で、気になる音質は所謂「温もりのある感じ」と書けば良いのかもしれませんが、サイケおやじとしては、このアレンジによる歌と演奏であれば、やっぱり耳に馴染みきったCDの方が好みでした。
 
しかし、同時に正方形に近くデザインされたジャケ写の味わいは、私有しているシングルCDの長方形の構図よりも、これまた好みでありますし、サンディーの良い感じのボディと美脚の魅力には、何時もクラクラさせられます♪♪~♪
 
最後になりましたが、それでもこのブツに不満が無いわけではありません。
 
それはジャケ写の表面で堂々と鎮座しているバーコードの不粋な存在で、すっかり良い気分も興醒めですよ……。
 
「涙のバーコード」なんて歌があっても許されるんじゃ~なかろうか?
 
なぁ~んて思ってしまうのでした。
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真夏はリンダで熱くなれっ!

2016-08-10 16:53:21 | 歌謡曲
燃えつきそう c/w 行きずりの二人 / 山本リンダ (キャニオン)
 
また本日もリオ五輪が熱く、日本の夏も殊更に暑いということで、掲載したのは山本リンダが昭和48(1973)年に出した十八番のアクション歌謡、それもご丁寧にリオでレコーディングされたという人気のシングル盤です。
 
もちろん、それゆえにA面「燃えつきそう」は強烈なサンバのリズムを歌謡ロック系の音作りに応用した狙いがドンズバッ!
 
作詞:阿久悠&作編曲:都倉俊一が企図したところを忌憚の無い姿勢で歌いまくる山本リンダは、やっぱり凄いと思います。
 
なんたって、この歌の主人公は発情した女性というよりは、この世に生を受けた動物としての本能と正直な人間性を隠そうとしない素直な存在ですからねぇ~~!?!
 
そういう物語(?)を堂々とグリグリに演じてしまう歌手は、今も当時も山本リンダでしかありえません。
 
そして都倉俊一ならではの分かり易いメロディラインは、失礼ながら逆に言えば些かフックが足りないような気もするんですが、アップテンポでの演奏パートのノリの凄さは流石に本場の底力かもしれません。
 
ちなみにリアルタイムの彼女はテレビ出演等々でこの「燃えつきそう」を披露する時には、所謂ヘソ出しルックというか、それなりに露出が派手な衣装とメリハリの効いたアクションが強い印象でしたから、レコードに刻まれた正規音源がちょっぴり物足りないという感じが無きにしもあらず……。
 
なぁ~んていう不遜な感想をその頃のサイケおやじは抱いていたんですが、久々に私有のシングル盤に針を落としてみれば、強烈なラテングルーヴに完全KOされましたですよ♪♪~♪
 
一方、同じ作家コンビが提供のB面収録曲「行きずりの二人」は、山本リンダにしては地味な仕上がりとはいえ、ソフトロック調のボサノバ歌謡というその真相は、むしろ現代の耳には新鮮でオシャレなフィーリングに思えるんですから、時の流れは偉大です。
 
残念ながらサイケおやじは、この隠れ名作をライブステージやテレビ等々の生歌で聴いた記憶が無いんですが、機会があれば、そ~ゆ~素敵な場面を体験したいものです。
 
ということで、カレーは辛いからこそ美味いという論法が成立するとすれば、夏には尚更ホットな歌や演奏を聴くというのも、スカッとします。
 
熱帯のラテンバーカッションとか、炸裂するテンションの高いホーンセクション、ド派手なアクション、さらには露出度の高い衣装で魅せる美女の饗宴♪♪~♪
 
そんな諸々はサイケおやじの夏の大好物ですから、グッと盛り上がって過ごしたいものです。
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昭和の夏で涼みます

2016-08-09 19:57:52 | 歌謡曲
ひとつぶの愛 c/w あなたの私になったとき / 詩織ユカ (日本コロムビア)
 
いゃ~~、今日は猛烈に暑かったですねぇ~~!?!
 
しかし、同時に朝っからリオ五輪のテレビ中継では体操男子団体&柔道が歓喜の金メダル♪♪~♪
 
ですから、気持ちが高揚したエネルギーがあればこそ、その「熱さ」が「暑さ」を制したという気がしないでもありません。
 
そこで、実は言い訳を弄したにすぎないかもしれませんが、久々に監視の目を潜り抜けて中古屋へ飛び込み、瞬時に釣り上げてきたのが本日掲載のシングル盤なんですが、どうです、如何にも夏のイメージでしょう、もちろん「昭和」なんですが♪♪~♪
 
とにかく過言ではなく、ジャケ写に登場しているノースリーブのミニスカワンピースという詩織ユカの佇まいにグッと惹きつけられてしまうのがサイケおやじの本性であり、告白すれば楽曲そのものについても、また詩織ユカという女性歌手についても全く知らずにこれをゲットさせられてしまうのが、所謂ジャケ買い趣味の楽しさだと思います。
 
で、肝心の中身なんですが、早速仕事場に自分の我儘で設置している往年のモジュラーステレオのレコードプレイヤーで再生してみると、収録両面共に作詞:三浦康照&作曲市川昭介、そして編曲:郷徹也によるGS歌謡と云うよりも、ビート系ポップス歌謡かもしれませんが、しかし発売された昭和44(1969)年の流行状況からすれば、A面「ひとつぶの愛」においては、些か古い感じのコーラスとか、失礼ながらノリがイマイチ……。
 
むしろB面「あなたの私になったとき」の方がビート感も強く、なかなかイケていると思うのがサイケおやじの感想です。
 
ということで、本日も夏向きのレコードをご紹介したつもりなんですが、実は拙速にジャケ写優先になってしまったのも、熱い気持ちをストレートにクールダウンせさたかったような、あるいは逆にますます燃え盛ってしまうのか、自分でも全く分かりませんです。
 
あぁ、明日も暑いっていうし、なんとかならんもんでしょうかねぇ~~。
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猛暑ツアー……

2016-08-08 19:32:58 | Weblog

今日は朝イチで金沢、そこから車で京都~岐阜~名古屋を回って帰京の途中です。

いゃ~、あまりの暑さに参ってしまったんですが、途中で車のクーラーが全然利かなくなって!▼!×!

これも仕事と覚悟を決めて、やるしかないってのが刹那の気持ちでした。

本日の1枚は、それゆえに休載させていただきます。

最後になりましたが、イチローの祝・三千本安打♪♪~♪

そして天皇陛下のお気持ち表明の放送と、今日も心に染み入る出来事がありましたですね。

平和の尊さに感謝するばかりです。

 

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涙のギターで踊ろうぜっ!

2016-08-07 19:36:29 | 歌謡曲
涙のギター '78 c/w ジプシー・ロード / 尾藤イサオ&ドーン (東芝)
 
真夏というか、暑苦しい音楽と云えば語弊もあるとは思いますが、「フラメンコ」の情熱性もそうじゃ~ないでしょうか。
 
しかも、そこにディスコビートでも加わろうもんなら、狂熱性感度の高さは保証付!
 
本日掲載のシングル盤A面曲「涙のギター '78」は、まさにその実証作で、おまけにこれまた夏のイメージも鮮烈な「エレキ」までもが深い繋がりという凄み(?)が、たまりません♪♪~♪
 
なぁ~んて、いきなり本日もサイケおやじの独断と偏見を書きつられてしまい、申し訳ございません。
 
しかし、それでも書きたいのが尾藤イサオの熱~い歌魂とハートビートの狂おしさ!
 
もちろん、このA面収録曲は尾藤イサオ本人が昭和40(1965)年にかっ飛ばした作詞:橋本淳&作曲:すぎやまこういちが提供のオリジナルヒット「涙のギター」のセルフリメイクで、それはもちろんエレキ歌謡の名曲名唱であったところをフラメンコ調を入れたディスコアレンジで演じきったという、実に熱~い、暑苦しい仕上がりなんですよっ!
 
つまり、以前に拙ブログでもご紹介した「悲しき願い」のリメイクと同様の趣向を踏襲したわけで、それゆえにドーンと名乗る女性2人のサイドボーカリスト&ダンサーを従えた、尾藤イサオ&ドーン名義になっているのも必然性があるんですが、 それにしても馬飼野康二のアレンジは良い感じ♪♪~♪
 
基本的にはオリジナルバージョンに敬意を表したテケテケのエレキ節にフラメンコ調を加味し、それをディスコビートで増幅するという手法が、見事に前述した「悲しき願い」よりもジャストミートしていると思うばかりです。
 
そしてなんといっても尾藤イサオの暑苦しいばかりの熱唱がニクイですよねぇ~~♪
 
それがさらに強調されているのがB面収録の「ジプシー・ロード」で、作詞:山川啓介&作曲:いずみたく、そして編曲:馬飼野康二の狙いはますます意図的なフラメンコ&ディスコ歌謡!
 
この路線本家のサンタ・エスメラルダも脱帽するかもしれませんし、こんなんだったら汗ダラダラも大歓迎というのがサイケおやじの真夏の気持ちであります。
 
ということで、現在熱烈開催中のリオ五輪は早くも悲喜こもごも、一喜一憂出来るのも真夏の幸せにちがいありません。
 
そして急にエレキが恋しくなって、長年愛用のトーカイのレスポールモデルを手にしてしまうのでした。
 
 
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ひとみの歌謡サンバ

2016-08-06 16:20:37 | 歌謡曲
他人同志のサンバ / 植田ひとみ (東芝)
 
同じブラジル音楽でも「ボサノバ」にはオシャレなイメージがあると思いますが、これが「サンバ」となると、何か下世話な風情も許されような気がしているのはサイケおやじだけでしょうか。
 
もちろん、それは本場ブラジルの音楽について、その本質や奥深さを知らぬが故の戯言でありましょう。
 
しかし、それでもサイケおやじがそんなふうに思ってしまうのは、我が国の歌謡曲に「サンバ」という言葉が用いられた楽曲諸々に、ど~しても特有の味わい、つまりは下世話さを感じてしまうからで、言い換えれば製作者側もそれを意図的に狙っていたのではなかろうか?
 
なぁ~んて妄想してしまうほど、歌謡曲における「サンバ」というジャンルにはリズム的興奮と情熱のメロディライン、さらには抑えきれない刹那の気持ちが綴られた歌詞がジャストミートの素敵な歌が数多世に出されてきたんじゃ~ないでしょうか。
 
昭和52(1977)年に発売された本日掲載のシングル盤A面曲「他人同志のサンバ」も、全くその実証作みたいな仕上がりで、なにしろ作詞作曲が宇崎竜童でござんすよっ!
 
ですから、根底にあるのは歌謡ロックでもあり、猥雑&下世話な歌謡世界をロックという汎用性の高いジャンルで運用するべく率いていたダウン・タウン・ブギウギ・バンドや殊更女性歌謡スタアに提供していた自作曲と同じテイストがあるのは言うまでもありません。
 
ラテン系パーカッションやホイッスルが「サンバ」っぽさを強調すれば、歪みの効いたロック系ギターが暑苦しさを演出し、しかも歌っている植田ひとみの節回しには「アバズレの純情」が横溢しているんですから、これは内藤やす子あたりが吹き込んでも相当にイケたと思うばかり♪♪~♪
 
実際、曲メロには「想い出ぼろぼろ」みたいなキメも滲んでいるほどですし、もしも和田アキ子が歌っていたら、思わず「古い日記」みたない歌詞に胸キュンしてしまうかもしませんよ♪♪~♪
 
ところが、それが味わいの全てではないところが、この「他人同志のサンバ」の魅力であり、おそらくは山木幸三郎の編曲であろう演奏パートにはエレピの素敵な隠し味やジャジー&ソウルフルなストリングスが良い感じ♪♪~♪
 
実は植田ひとみは当時、局地的に人気があり、実力的にも認められていたジャズシンガーでして、ライブの現場やレコーディングセッションにも様々参加していながら、今日まで残された自分名義のレコードは極僅か……。
 
しかもその多くが、こうした歌謡曲、あるいはフュージョン系のレコードなもんですから、イノセントなジャズ者からは無視されていたという感じがサイケおやじにはあります。
 
ということは、天邪鬼なサイケおやじにとっては、なかなか掛け替えのない女性歌手であり、リアルタイムで彼女が好きだとジャズ仲間との集いで喋ってしまって白眼視された過去があろうとも、好きな人を好きと言って、何故悪いっ!
 
そんなこんなの気持ちもあるもんですから、如何にもそれっぽいメイク&衣装の植田ひとみのジャケ写を眺めながら聴く「他人同志のサンバ」には、グッと惹きつけられる気持ちを隠せないわけですよ♪♪~♪
 
ちなみに植田ひとみは正統派の4ビートやブルース&ソウルな歌唱だってもちろん得意で、現在でもライブ活動はやっていると思われますから、気になる皆様はそっち方面もお楽しみ下さいませ。
 
そして願わくば、以前はCD化もされていた歌謡曲系の音源もきっちり復刻されますように!
 
あぁ~、植田ひとみが好きだぁ~~~~~♪
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時間が欲しいなぁ~~

2016-08-05 19:55:18 | Weblog

今も仕事で責められています。

ちょっとゴタゴタが……。

皆様からのコメントへのお返事も遅れて、申し訳ございません。

きっちり読ませていただき、勇気づけられております事に深謝であります。

明日はビシッと行きたいですっ!

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早くも気分はリオの夜

2016-08-04 19:27:59 | 歌謡曲
リオの夜 c/w 人魚に恋した少年 / 木村芳子 (東芝)
 
世相は何やら物騒で、生臭い話も絶えませんが、しかし一方、世界中の民衆の多くがザワザワさせられるオリンピックがいよいよ始まりますねぇ~~♪
 
そこで本日は、なんとなくではありますが、ブラジルのモダンジャズとも言えるボサノバと我が国特有のムード歌謡が巧みに折衷されたシングル盤をご紹介致しましょう。
 
歌っている木村芳子は木村ヨシコとしても知られるジャズシンガーであり、確かアメリカのジャズフェスティバルにも出演したほどの実力がありながら、残したレコードは極わずかなもんですから、今では伝説の存在かもしれません。
 
実際、昭和50年代初期にはジャズ愛好者の間で、かなり人気があったという印象がサイケおやじには残っています。
 
しかし、サイケおやじが彼女を思いっきり好きになったのは、それ以前にラジオで聴いた本日掲載のシングル盤A面曲「リオの夜」を聴いた瞬間であり、作詞:ホセ柴崎&作曲:寺部頼幸、そして編曲:三保敬太郎の企図それこそが、冒頭で述べたボサノバ&ムード歌謡の決定版!
 
あぁ~、ゆったりとした情感を導き出すイントロから甘めの節回しをジンワリと聞かせてくれる木村芳子には、サイケおやじが不覚にも最初は全然気がつかなった本物のジャズのフィーリングが滲んでいるんですねぇ~~♪
 
それが昭和44(1969)年頃の事で、当時はこういうボサノバ&ソフトロックの歌謡曲がひとつの流行だった所為もございましょうが、なかなか大人っぽい味わいに思春期だったサイケおやじは我知らず惹きつけられてしまい、何とか小遣いを工面して、翌年に中古ながらゲットしたのが掲載の私有盤なんですが、実はこれはどうやら再発盤のようです。
 
というのも、平成に入ってから知り合いが所有している同じカップリングのシングル盤を見せてもらったところ、ジャケ写にはグッとキュートな面立ちのポートレートが使われ、しかも名義のクレジットが「木村ヨシコ」になっていたんですねぇ~~~!?!
 
で、教えを乞うてみると、最初に発売されたのは昭和43(1968)年春、彼女の履歴としては学生時代からセミプロのジャズシンガーであり、ジャズピアニストの三保敬太郎にスカウトされて本格的に芸能界に入ったのが昭和42(1967)年頃だったようです。
 
ちなみに三保敬太郎は決してモダンジャズだけの才人ではなく、作編曲家として超一流の存在として、例えば昭和時代には有名な深夜テレビ番組だった「11PM」のテーマ曲は誰もが一度は耳にした事があるはずですし、GSブーム期には自らホワイト・キックスを率いる等、常に時流最高のオシャレ感覚を披露していた活動は、もっと大きく評価されなければならないでしょう。
 
ですから、この「リオの夜」はもちろんのこと、B面に収録された作詞:片桐和子&作編曲:三保敬太郎による「人魚に恋した少年」がスキャットボーカル&コーラスを駆使した早いテンポのジャス歌謡になっているのも当然が必然!
 
もちろんボサノバならでは洒落たフィーリングが歌謡曲の味わいと共に堪能出来ますよ♪♪~♪
 
ということで、前述したとおり、掲載のシングル盤は結局再発物なので、オリジナルジャケット盤を捜し求めて幾年月……。未だ良い出会いがないサイケおやじではありますが、しかしムード歌謡の味わいが表出している名曲歌謡ボサノバ「リオの夜」には、この感じのアンニュイな面立ちを見せてくれる木村芳子が似合うと思っています、負け惜しみではなくて。
 
CD化は不明ですが、なっていないのならば、ど~かこの「リオ五輪」の機会に復刻して欲しいものです。
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とんでもないぜっ!

2016-08-03 19:35:35 | Weblog

今日は朝から仕事に追われ、どうにもならない刹那の境地……。

と嘆いていたら、あぁ……恐ろしや!

北朝鮮が秋田沖にミサイルを撃ち込むという暴挙ですよっ!

許せんねぇ~~~!

もしもこれがアメリカ相手だったら、間違いなく今頃は!?

等々と思うばかりで、どうにも間違った方向へ進まない事を祈っています。

 

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アン・ルイス最高の夏の歌

2016-08-02 19:59:13 | 歌謡曲
甘い予感 / アン・ルイス (日本ビクター)
 
正統派歌謡曲から歌謡ロックまで、様々なジャンルで名曲名唱を数多残したアン・ルイスの中でも、殊更サイケおやじが大好きなのが本日掲載のシングル盤A面曲「甘い予感」です。
 
なにしろイントロからビーチボーイズ系サーフバラードの典型的なアレンジが心地良く、ここでのコーラスハーモニーとバックの演奏だけでサイケおやじはメロメロになってしまうんですが、それに導かれて歌い出されるアン・ルイスの如何にも洋楽ポップス全開の節回しと声質にも、グッと惹きつけられるんですねぇ~~~♪
 
発売されたのは昭和52(1977)年、つまりはネタ元となったビーチボーイズの再評価も業界主導に進んでいた頃でしたし、作詞作曲がユーミンですから、これは皆様にも今の季節、ぜひともお楽しみいただきたい傑作!
 
あぁ、この日本語詞による洋楽フィーリングの折衷こそが、我が国固有の大衆音楽である「歌謡曲」の大きな魅力のひとつじゃ~ないでしょうか。
 
サイケおやじは心をこめて、激オススメしたく思います。
 
ちなみにアレンジはもちろん松任谷正隆で、ライトタッチのパーカッションやギターの用い方、さらにはサビからの盛り上げ方には温故知新と流行最先端のAOR風味が絶妙にブレンドされていますし、素晴らし過ぎるコーラスハーモニーは山下達郎♪♪~♪
 
とにかくサイケおやじの稚拙な文章に時間を奪われるよりは、皆様の耳でご確認お願いしとうございます。
 
また、ユーミンが後の昭和54(1979)に出したアルバム「OLIVE」で同曲をセルフカパーしている事は良く知られていますが、何故か(?)そのバージョンは細野晴臣によるレゲエアレンジになっているのも興味津々&賛否両論ですよねぇ~~~!?!
 
おそらくユーミン本人としては、自分が本家本元という気持ちがあるんでしょうし、同じ事をやっても面白くないというサービス精神も含めて、それもまたプロの証なのかもしれません。
 
それとこの名曲「甘い予感」は他の歌手によっても幾つかのカバーが作られているようで、中でもリリーズが昭和56(1981)年に出したバージョンは思いっきり胸キュンな仕上がりなんで、追々にご紹介しようと思いますが、シングル盤「シェルの涙」のB面に収録されていますので、気になる皆様はお先にお楽しみ下さいませ。
 
最後になりましたが、学生時代のサイケおやじが入れてもらっていたバンドには時々他校の女子が歌いに来ていたもんですから、ちょうどこのアン・ルイスのシングル盤が出た頃、アルバイトでパーティーバンドをやるという話に乗じて、「甘い予感」を歌って欲しいなぁ~~~~。
 
なぁ~んていう、実に下心たっぷりのお願いをした前科がサイケおやじにはありまして、しかも意想外にすんなりと目論みが叶ったという結果から、妙にイイ気になってしまった末には皆様ご推察のとおり、素気無い片思いのせつなさが……。
 
ということで、アン・ルイスの「甘い予感」は夏になると聴きたくなる歌のひとつなんですが、もちろんサイケおやじには歌詞のような甘い思い出なんてものはありません。
 
まあ、それゆえに好きな歌って事かと、自嘲してしまうのでした。
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