OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

快笑♪ 岩崎良美の転石歌謡

2016-08-21 19:21:06 | 歌謡曲
どきどき旅行 / 岩崎良美 (キャニオン)
 
音楽とは文字どおり、「音」を「楽しむ」ものですから、中には聞いていて笑ってしまう楽曲があり、だからこそ「冗談音楽」とか「コミックソング」なぁ~んていうジャンルがきっちり成立しているわけですが、さりとて最初っから制作側がそれをリスナーに強要(?)するべく提供したのとは別に、ある意味では意想外ともいえる歌や演奏も少なくないと思います。
 
中でも、殊更我が国のアイドル歌謡においては、基本が芸能産業であったことからでしょうか、キワモノとかパクリとか、大量生産ならではの当たれハズレがひとつの魅力として発見され、思わずニンマリどころか失笑&爆笑という名作&迷作が残されてきたことは説明不要でしょう。
 
岩崎良美が昭和57(1982)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲、作詞:安井かずみ&作曲:加藤和彦、そして編曲:清水信之が提供の 「どきどき旅行」も、サイケおやじにとっては、そうした愛すべき大好きソングのひとつです。
 
なにしろ結論から述べさせていただければ、サビのキメで盛り上がるところで、思いっきりストーンズの「黒くぬれ!/ Paint it, Black」がモロ出しなんですねぇ~~~!?!
 
しかもイントロからスカのビートを巧みに入れ込んだイタリアンツイスト調のサウンドが、その心地良いアップテンポにノリきった岩崎良美のボーカル共々、オールディズ風味がサイケデリックロックに瞬時に転換し、そのまんま歌謡ポップスの黄金律に収斂していくという手際の素晴らしさですよっ!
 
最初にこれを聴いたサイケおやじは嘘偽りなく、ひっくり返って爆笑してしまったですよ♪♪~♪
 
う~ん、我が国には「ベンチャーズ歌謡」とか「クラプトン歌謡」という素晴らしきジャンルが成立している以上、「ストーンズ歌謡」だって堂々と存在してイイはずっ!
 
ちなみに歌詞に綴られた「旅行」の行き先が「ハワイ」というのも、妙に下世話な感じがして、これまた好きな印象なんですが、歌詞全体とメロディラインの譜割りについては非常に厳しい制約があることを鑑みて、これはやっぱり実力派の岩崎良美でなければ歌えない楽曲だと思いますねぇ~~♪
 
ですから冒頭の「コミックソング」云々に戻れば、特に作曲を担当した加藤和彦の才気があればこそ、我々は素直に笑い、ニンマリ微笑むのも正しい姿勢じゃ~ないでしょうか。
 
いゃ~、音楽って、本当に楽しいですねぇ~~~♪
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今でも大好きな和泉友子

2016-08-20 18:00:56 | 歌謡曲
青い水平線 c/w 秋の気配 / 和泉友子 (CBSソニー)
 
最近の拙ブログのテーマである「夏~秋のアイドル歌謡」というお題に準ずれば、本日掲載のシングル盤は、まさにストライクゾーンのど真ん中!
 
なぁ~んて、初っ端っから思い込み全開のご紹介ではありますが、これは今や「幻のアイドル」のひとりとして根強いファンも多い和泉友子が昭和56(1981)年に出したデビュー作であり、サイケおやじが心底好きな楽曲のカップリングはニクイばかり♪♪~♪
 
なにしろA&B面両曲共、作詞:片桐和子&作編曲:穂口雄右の提供となれば、その品質の良さは既にして説明不要の保証付と書く他はないんですが、あえて以降、サイケおやじが稚拙な筆を弄したくなるのは、主役たる和泉友子の声質や節回しそのものが大好きなもんですからっ!
 
で、まずはA面「青い水平線」は、若すぎるがゆえに叶わぬ恋に焦燥する乙女の心情が綴られた歌詞に附されたメロディの凝った展開が素晴らしく、イントロから哀愁が滲む女性コーラスと幾分オールディズっぽいリズムアレンジに導かれたマイナーな曲調がサビで一転、そのメジャー進行からまたまたマイナーに収束という、なかなか上手い構成和音の使用こそはプロフェッショナルの手際の素晴らしさと思うばかりで、実際にギターでコードを探ってみれば、決して一筋縄ではいきません。
 
そしてさらに素敵なのが和泉友子の歌いっぷりの良さで、失礼ながら決して最高の歌唱力とは言い難いんですが、それでも若さゆえの青春ど真ん中みたいな、ちょっぴり眩しい味わいがたまりません♪♪~♪
 
それは極論、あるいは暴論だとは思いますが、太田裕美から甘さを程好く抜いて、松田聖子のぶりっ子節をスパイスにしたかのような雰囲気なんですよねぇ~~♪
 
そのあたりが好き嫌いの分岐点かもしれませんが、なによりも「声」そのものの「芯」がしっかりしていますし、その意味でB面収録の「秋の気配」は全く松田聖子が歌っても違和感が無いほどの作風が全開ながら、しかし絶対にあのような下心が滲まないというところこそが、和泉友子の大きな魅力だと思います。
 
また実際、彼女は大手の渡辺プロから相当に力を入れて売り出されていたわけで、テレビの歌番組やバラエティにもしっかりと出演していましたし、妙に男好きのするムチムチした肢体も注目され、当時のテレビ業界では夏の風物詩のひとつだった「芸能人水泳大会」、あるいは男性誌のグラビア等々でも人気を集めていたんですが……。
 
それでも大きなブレイクが無かったのは、それだけ同時代の芸能界にはスタア候補生が溢れていた証でもあり、業界そのものが好景気というか、毎月のように発売されるレコードの新譜は夥しくて、正統派歌謡曲やニューミュージック、アイドル歌謡に日本のロック、さらには洋楽のドメスティックな流行等々が普通にあったんですから、実情は厳しかったのでしょう。
 
そして実は残されている音源も、この他にシングル盤がもう1枚、それとカセット企画(?)と思われるミニアルバム、あと未聴ではありますが、アニメ関連の楽曲も吹き込んでいるらしく、これでは彼女単位で纏まった復刻が進まないのもしょ~がないのかもしれません。
 
ただし、この「青い水平線」、そして2作のシングル盤A面曲「街角ロンリネス」は以前にアイドルのオムニバス盤に収録されて復刻CD化されていたので、気になる皆様には探索をオススメ致します。
 
ということで、和泉友子は既に述べたとおり、アイドルとしてはブレイク出来ませんでしたが、それでも前述したグラビアでの活動ではヌードに近い頑張りを見せていましたし、「芸能人水泳大会」ではギリギリの脱ぎ要員みたいな事までやれた、その根性は流石であり、そんなこんなもサイケおやじの大いに好むところです。
 
あぁ……、「昭和のアイドル」は魅力がいっぱいでしたねぇ~~~♪
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きっと好きになる

2016-08-19 20:31:57 | 歌謡曲
きっと… / 国実百合 (日本コロムビア)
 
国実百合(くにざねゆり)は典型的な美人アイドルのひとりでしたから、昭和63(1988)年頃の公式デビュー時から約3年間ほどと云われている活動期間は短くとも、世に出たレコードやCDはそれなりに多く、またイメージビデオや写真集も発売され、同時にテレビドラマやバラエティ番組等々への出演も頻繁でしたので、今もなかなか忘れられない存在のような気がしています。
 
告白すればサイケおやじが彼女に注目したのは平成2年春~秋にかけて放送されていたテレビ時代劇「参上!天空剣士」という、目黒祐樹が主演したSF版「白馬童子」みたい作品にレギュラー出演していた時のキュートな佇まいに惹かれたからでして、そ~ゆ~国実百合がアイドル歌手でもあったという現実を知ってみれば、ついついレコードに手を出してしまう欲望からゲットしたのが掲載のシングル盤であります。
 
というか、もうひとつの告白としては、これが世に出た平成元(1989)年夏といえば、既に時代はレコードからCDに移りつつありましたから、つまりは新発売されるアナログ盤が珍しいブツになりつつあったもんですから、さらには中古なればこそ、ついつい欲しくなってしまったというわけです。
 
しかし収録楽曲、殊更A面収録の「きっと…」が作詞:三浦徳子&作曲:林哲司、そして編曲:萩田光雄による夏向き歌謡ポップスの良作で、もちろんラテンフュージョン風味がたっぷりの曲展開が心地良いんですねぇ~~♪
 
ただ……、失礼ながら国実百合の歌唱力が聊か物足りないわけでして……。
 
そのあたりは賛否両論、微妙な問題かもしれませんが、サイケおやじ的には勿体と思っています。
 
でもねぇ~、だからこそ、アイドル歌謡ポップスは何時の時代も楽しく、そしてせつない魅力に満ちているんじゃ~ないかなぁ~~♪
 
そんな自己矛盾もあって、夏場になると妙にアイドル歌手の存在が眩しく感じられるというのが、サイケおやじの本性のひとつであります。
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素敵なことには素直に熱くなれっ!

2016-08-18 19:32:26 | 歌謡曲
デビュー ~ Fly Me To Love  c/w MANHATTAN JOKE / 河合奈保子 (日本コロムビア)
 
今日も早朝からリオ五輪!
 
いゃ~、日本の女子レスリングは凄かったですねぇ~~~!
 
土壇場の大逆転で伊調、登坂、土性の三階級制覇は痛快の極み!
 
そこで本日はスカッと爽やかな夏向きポップス歌謡を鳴らしまくって、祝祭ムードに浸りましょうかぁ~~♪
 
取り出したのは河合奈保子が昭和60(1985)年夏に出した両A面扱いのシングル盤で、とりあえずレコードレーベルには「1」と表示されている「デビュー ~ Fly Me To Love」は作詞:売野雅勇&作曲:林哲司、そして編曲:鷺巣詩郎が提供したラテンフュージョン風味のアイドル歌謡がど真ん中♪♪~♪
 
もちろん河合奈保子ならではの素直に明るい個性が全開した歌いっぷりの良さは、シンセも多用されたアップテンポの曲アレンジにはジャストミートしていますし、歌詞も曲メロも夏全開の前向きフィーリンクが如何にも、この時代を象徴していたんですねぇ~~♪
 
つまり、バブルに猛進していた我が国の世相があればこそ、今となっては些か無頓着と受け取られかねない歌が必要とされていたわけで、しかし、こ~ゆ~作品をしっかり演じられるのは、河合奈保子のような明るいルックスや豊満な肉体、そして翳りを感じさせない性格が滲み出た真の実力派アイドルだけというのは説明不要と思います。
 
一方、「2」として提示された「MANHATTAN JOKE」はアニメ映画「ルパン三世・バビロンの黄金伝説」の主題歌として作詞:秋元康&作編曲:大野雄二が提供した、これまたアップテンポのフュージョンポップス歌謡でありまして、いゃ~、全く河合奈保子の歌の上手さは最高なんですねぇ~~♪

 
そして制作側の期待どおり、このシングル盤は売れまくった事は言うまでもありません。
 
あぁ、サイケおやじはこのレコードに接したり、何かの機会に収録楽曲の何れかを耳にしたりすると、もう二度とやって来る事も無いであろう、あの狂騒のバブル期を思い出してしまいます。
 
当然ながら、それは河合奈保子の責任では全然ありませんし、闇雲に浮かれてしまった世の中の流れの所為とも言えず、結局は幸せという本質を掴みきれていなかったところに要因の一端があったのかもしれません。
 
しかし、何かに幸せを感じ、気分の高揚を素直に表に出す事は決して悪い事ではありません。
 
だからこそ、五輪競技のような真剣勝負に一喜一憂し、またそれを話のタネにして盛り上がるのが庶民の楽しみでありましょう。
 
一部には勝利にケチをつけるバカヤローも確かに存在しますが、そんなものは「国家」という存在に偏見や逆向きの拘りを持っている者だけでしょうから、気にするこたぁ~ありません。
 
嬉しい時は素直に喜びましょうよっ! ねぇ~~♪
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岩崎宏美の夏は、これっ!

2016-08-17 19:49:01 | 歌謡曲
夏に抱かれて / 岩崎宏美 (ビクター)
 
台風がやって来た所為でしょう、今日は蒸し暑かったところから雨が降り出して、幾分涼しくなったような気もしているんですが、皆様はいかがお過ごしでょうか。
 
また、当然ながらリオ五輪での熱闘、殊更日本選手の活躍する競技には、やっぱり夢中にさせられますし、まだまだ暑~い夏は終わらないんでしょうかねぇ~~~。
 
そこで、ならば思いっきり真夏の歌謡曲を楽しもうということで、掲載したのは岩崎宏美が昭和54(1979)年夏にヒットさせたラテンフュージョン歌謡が全開の人気曲「夏に抱かれて」をA面に入れたシングル盤です。
 
もちろん、ジャケ写に出ている車のナンバープレートには「HAWAII」の文字があり、そこから這い出しているような岩崎宏美の佇まいは、如何にも海水浴からの帰り道っぽい風情があるように思うんですが、まあ、これも当時ならではのお気楽なバカンスの一場面という印象を今に伝えるものかもしれません。
 
そして肝心の楽曲「夏に抱かれて」は既に述べたとおり、作詞:山上路夫&作編曲:馬飼野康二が提供したアップテンポのラテンフュージョンなポップス歌謡で、イントロから歯切れの良いパーカッションや高中チックなギターが炸裂するアップテンポの曲展開が心地良く、ですから岩崎宏美の何時もながらのリズム感の良さや節回しの上手さには安心して身も心も奪われてしまう楽しさがたっぷり♪♪~♪
 
正直、こ~した、ちょっぴりノーテンキな歌詞と底抜けな明るさばっかりが全面的に出ている楽曲はさっと流行って、すんなり忘れられるという現実も否定出来ないような気もするんですが、それでもいいじゃ~ないですかっ!
 
それだってヒットソングが常に背負っている役割のひとつですし、リアルタイムのリスナーにとっては流行っていた頃の思い出や時節の移ろいと共に、心に刻み込まれた諸々が人生の味わいとなるはずですし、少なくともサイケおやじは、そんなこんなを自分に言い聞かせてしまいますよ、こ~した歌を聴く度にです。
 
ということで、未聴の皆様にも、この夏なればこそ、岩崎宏美の「夏に抱かれて」を激オススメさせていただきます。
 
あぁ~、夏はまだまだ続くようです。
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やっぱりエルヴィスはロックの王様だぁ~~!

2016-08-16 20:32:09 | Rock
Little Sister / Elvis Presley (RCA)
 
本日、8月16日はエルヴィス・プレスリーの命日ということで、サイケおやじが偉大なるロックの王様の持ち歌の中でも特に大好きな「Little Sister」をご紹介しつつ、故人の冥福を祈念しようと思います。
 
あらためて述べるまでもありませんが、エルヴィス・プレスリーが登場しなければ以降の大衆音楽の状況は必ずや異なっていたはずで、異論はあるかもしれませんが、ロケンロールという素晴らしい文化遺産が認められたかは歴史上の疑義になっていたにちがいありません。
 
しかし、その線上に出現して来たビートルズやローリング・ストーンズ等々が、さらにそれを推し進めた結果としての所謂ロックの隆盛により、既にスタアシステムによる商業映画の世界でも大きな意向を収めていたエルヴィス・プレスリーは、些か保守的な存在になっていたのが1960年代前半における今日の一般的な印象……。
 
というか、拙ブログでも以前に書いたとおり、その頃のエルヴィス・プレスリーは少なくとも少年時代のサイケおやじにとっては「歌う映画スタア」であり、とてもビートルズ以上に凄いロッカーだという認識は不覚にも欠如していました。
 
ですから、昭和45(1970)年1月3日の午後4時から「エルビス・プレスリーのすべて」のタイトルで放送された通称「カムバック・スペシャル」に接した時も正直、古臭~ぇなぁ~というのがその時の印象でした。
 
ちなみに件の番組はアメリカでは既に1968年12月3日に放送済みだった、つまりは過去の遺物という見方も可能ではありますが、当時中学生だったサイケおやじのメモを読み返してみると、その日は土曜日だったので友人とボーリングに行っており、帰宅後にこの番組を観たことになっています。そして、その後は続けて「三波春夫ショウ」、さらに夜には「ドリフの全員集合」から「キイハンター」に熱狂していたという、これもひとつの昭和元禄でありました。
 
緩和休題。
 
ところが、そこからライブステージの現場に復帰し始めたエルビス・プレスリーが忽ちの本領発揮というか、天才的なボーカリストとしての資質がさらに発揮され、衝撃のメジャーデビュー時以上の興奮と感動を世界中に知らしめ、殊更本格的なロックドキュメント映画「エルヴィス・オン・ステージ」のメガヒット等々もあって、我が国でも些か忘れられかけられていたエルヴィス・プレスリーの素晴らしい歌の数々が新旧問わずにラジオやテレビから流されるようになったんですから、ありがたやぁ~~♪
 
というか、告白すればサイケおやじはそ~したムーブメントにより、ようやくエルビス・プレスリーの凄さの一端に触れたわけで、本日のお題「Little Sister」にも、その流れでシビレさせられたんですねぇ~~♪
 
結論から言うと、これはエルビス・プレスリーならではの「深い声」とカッコ良過ぎるギターリフや黒いビート感覚が見事に合致した究極のロックであり、しかも録音・発売されたのが1961年夏だったというのですから吃驚仰天!
 
説明不要かもしれませんが、その頃のエルビス・プレスリーは娯楽大作映画「ブルー・ハワイ」や関連曲「好きにならずにいられない / Can't Help Falling In Love」等々の世界的なヒットにより、ポピュラー系の芸能人どっぷりというイメージでしたからねぇ~、まさかここまで凄みのあるロックを披露していたなんて事は、不肖サイケおやじにとっては目からウロコでありました。
 
とにかく皆様にはぜひともお楽しみいただきたいロックの真髄が、エルビス・プレスリーの「Little Sister」にはハナからケツまで刻まれていると確信する次第です。
 
あっ、書き遅れてしまいましたが、そこでの演奏メンバーはスコッティー・ムーア(g)、ハンク・ガーランド(g)、ニール・マシューズ(g)、フロイド・クレーマー(p,org)、ボブ・ムーア(b)、バディ・ハーマン(ds)、D.J.フォンタナ(ds)、ブーツ・ランドルフ(as)、ザ・ジョーダネアーズ(vo) 等々の面々で、前述したカッコイ~ィ♪ ギターリフはハンク・ガーランドだと言われていますが、如何なものでしょう。
 
そのハンク・ガーランドはナッシュビルをメインに活動していたセッションミュージシャンで、スタイル的にはロカビリーやカントリー&ウェスタンというイメージが強いかもしれませんが、実はモダンジャズも十八番で、なかなか素敵なLPを残していますので、追々にご紹介しようと思っています。
 
ということで、もうひとつ、実は「Little Sister」は最初、シングル盤「マリーは恋人 / His Latest Flame」のB面扱いだったらしいんですが、結局は欧米で両面ヒットなり、それゆえにピクチャースリーヴのジャケットも2種類あるそうで、掲載した私有盤はカナダプレスと思われる、「Little Sister」をA面扱いにしたブツのようです。
 
よぉ~し、これから今夜はエルビス・プレスリーを聴きまくるぞぉ~~~♪
 
そして偉大なるロックの王様に合掌。
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秋には真理ちゃんのセレナーデ

2016-08-15 18:02:28 | 歌謡曲
想い出のセレナーデ / 天地真理 (CBSソニー)
 
所謂「秋の歌」でサイケおやじが好きな名曲名唱のひとつが、天地真理が昭和49(1974)年9月に出した本日掲載のシングル盤A面収録「想い出のセレナーデ」です。
 
これは作詞:山上路夫&作曲:森田公一というヒットメーカーコンビが提供した、それこそ定番路線の楽曲という受け止め方がある一方、サイケおやじと同世代の皆様ならばご存じのとおり、当時の真理ちゃんはアイドルとしてはマンネリという安定期にあり、しかも局地的に下卑たスキャンダルが浮上したりして、なかなか芸能マスコミからは格好の標的にされていた頃です。
 
そこで心機一転だったのかもしれませんが、それまでの明るく楽しく、爽やかな真理ちゃんというイメージよりは、恋人との別れや愛の喪失という、人生には日常とも云える不条理な(?)な心情を歌うという新機軸が、なかなかに成功した仕上がりでした。
 
それは前述したとおり、歌詞の中には心が通わなくなった恋人への自暴自棄が綴られ、また附されたメロディにはマイナーコードが多様され、加えて竜崎孝路が担当したストリングスアレンジのエコーの使い方等々、聴くほどにその完成度の高さには惹きこまれてしまいますよ♪♪~♪
 
もちろん、真理ちゃんの柔らかい独特の声質を活かした節回しも楽曲の良さをストレートに表現しているわけで、会心の大ヒットになったのもムベなるかな、個人的には真理ちゃんのシングル曲でも最上位にランクさせるほどに大好きです♪♪~♪
 
そして次作には同路線の「木枯らしの舗道」へと続くのですが、過密スケジュールや諸々の一方的なスキャンダル等々で健康を損ね、アイドルとしては下降線へ……。
 
しかし、ファンは決して真理ちゃんを忘れてはいませんでしたし、ロマンポルノへの出演やヘアヌード写真集の発売という、自らのスタアとしての履歴を不意に使わなければならなかった仕事もありましたが、今でも彼女のレコードは大切に聴かれているに違いないと、サイケおやじは確信しております。
 
ちなみに、この「想い出のセレナーデ」は石川ひとみによる、これまた素敵なカバーバージョンが残されていて、それはカセットテープ企画アルバムの収録トラックではありますが、機会があれば皆様にもぜひ、お楽しみいただきたい仕上がりですよ。
 
もちろん、昭和57(1982)年頃に出た浜田朱里のカバーシングル曲も素敵ですけど、つまりは楽曲としての完成度が高いという証だと思います。
 
ということで、どうやら現在の真理ちゃんはちょっぴりですが、ファンクラブ限定の活動を少しずつ再開させているようです。
 
過ぎ去った日々は決して戻ってはきませんが、想い出だけは永久に残るというのが、この世の理のひとつであり、その意味で真理ちゃんが歌う「想い出のセレナーデ」は格別なのでした。
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ファースト・ラブのミステリ

2016-08-14 18:25:08 | 歌謡曲
ファースト・ラブ / 岡崎友紀 (東芝)
 
さて、お盆と云えば祖先の霊を祀るという我が国の宗教的風習ではありますが、もうひとつ、それが為に帰郷して来た友人や知人と久しぶりに出会い、それこそ旧交を温めるという嬉しくも楽しい時間でもありますが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
 
で、ともかくもサイケおやじは昨夜、小中学校時代の仲間が自然に集まったような飲み会に顔を出し、相変わらずグダグダした話で楽しんでまいりましたが、その中で脈絡も無く、岡崎友紀が出演していたテレビ番組「だから大好き!」の話題に妙な「ひっかかり」を感じてしまいました。
 
それは昭和47(1972)年当時、人気絶頂だった岡崎友紀を主役に据えた30分のドラマで、確か南洋の小さな島国のお姫様だった彼女が自分の意に沿わない結婚から逃れるために日本へ密航したという設定で、以降は様々な職業を転々としながらエピソードを展開させるという物語だったという事は、件の宴席からもサイケおやじの記憶にアクセスしていたんですが……。
 
さて、しかしその主題歌「ファースト・ラブ」が、果たして本当の主題歌だったのか?
 
という疑念が沸々と湧き上がって来たんですよ。
 
実は、問題(?)のテレビドラマ「だから大好き!」は土曜日のゴールデンタイムに日本テレビで放送されていたんですが、呆気なく終了し、その直後に同じような顔ぶれの出演者が横滑りして作られたかのような別の物語が放送され、そこでも主題歌が同じ「ファースト・ラブ」だったんですよねぇ~~~!?
 
告白すれば、リアルタイムのサイケおやじは件のテレビドラマに毎週接していたわけじゃ~なくて、それでも岡崎友紀が歌う楽曲としての「ファースト・ラブ」が好きだったもんですから、そんなこんなの蟠りが再燃さられたというわけです。
 
そこで帰宅後、気になる「ファースト・ラブ」のシングル盤を取り出してみたら、やっぱりジャケットには「だから大好き!・主題歌」という記載があったんで安心したんですが、その流れでネットから情報を集めてみると、前述した直後放送の別なドラマというのは、やはり岡崎友紀が主演し、「だから大好き!」で彼女の相手役を務めた沖雅也が、そのまんま恋人役で登場していたという「小さな恋のものがたり」だったようです。
 
そして主題歌「ファースト・ラブ」に関する謎については、番組そのものが低視聴率だった「だから大好き!」の打ち切りに伴い、急遽制作スタートした「ちいさな恋のものがたり」に時間的な余裕が無かった所為でしょうか、成り行きで使い回されたという事らしいのですが、サイケおやじとしては、作詞:有馬三恵子&作編曲:鈴木邦彦の提供した「ファースト・ラブ」が本当に素敵な仕上がりだった事からの勿体なさという現実もあるんじゃ~ないか?
 
本当に、そう思っているんですよ♪♪~♪
 
なにしろ初っ端からハワイアンスティールと軽いブラスのコンビネーションが冴えまくりのイントロに導かれて歌い出されるメロディの爽やかさは絶品ですし、もちろん岡崎友紀ならではの微妙にウエットな節回しにもグッと惹きつけられるんですが、サビでの裏声(?)と低音パートのおそらくは彼女本人によるダブルトラックの構成、さらには終盤にかけてのモータウンサウンドっぽさは、なんとも贅沢な展開と言う他はありません♪♪~♪
 
そして歌詞に込められた素直に「あなたが好き」という感情の表現こそが、岡崎友紀の真骨頂でしょう。
 
あぁ~、これはもう、岡崎友紀ファンならずとも、歌謡ポップス愛好者には好きにならずにはいられない名曲&名唱かもしれませんよ♪♪~♪
 
ということで、話は冒頭に戻りまして、サイケおやじのように齢を積み重ねてみると、昔っからの友人や知り合いが集まった席上では、ど~しても「病気」の話題が出てしまい、さらには「介護」だとか「認知症」だとか、果ては「葬儀」や「墓所の確保」なぁ~んていうところへどんどん会話が流れていってしまうのは、皆様にもご経験があるように思いますが、いかがなものでしょう。
 
まあ、それはそれで欠かせない話題だと思いますが、あんまり暗くなってしまうと、所謂「泣き上戸」には困っちまうわけで、だからこそ、サイケおやじは率先してバカ話を提供しようと思いつつも、最後にはねぇ……。
 
湿っぽさも、ほどほどがよろしかろうと心がける所存であります。
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夏から秋への井上望

2016-08-13 19:23:51 | 歌謡曲
悲恋一号 / 井上望 (ビクター)
 
夏が真っ盛りの今だからこそ、本日も「過ぎ去りし夏の思い出」というアイドル歌謡を取り出してみました。
 
それが井上望が昭和55(1980)年夏にヒットさせた掲載シングル盤A面曲「悲恋一号」でして、儚い夢の恋愛模様を綴った阿久悠の作詞と穏やかで胸キュンのメロディをグッと強い印象に完結させる川口真の作編曲は、歌謡ポップスというよりは、むしろニューミュージックに近い味わいがあるように思います。
 
特に軽快なウエストコースト風AOR系のリズムに導かれるサビで盛り上げておいた直後のマイナーメロディによる締め括りはニクイばかりですよ♪♪~♪
 
また、その前段に置かれた歌謡フォーク調のメロディラインも良い感じですし、失礼ながら平均点であろう井上望の歌唱力が、そうした製作スタッフの企図したところをどの程度具象化していたのかは現場の判断であろうとも、サイケおやじは井上望が歌う「悲恋一号」を真夏から初秋にかけての愛聴曲のひとつにしている次第です。
 
ちなみに井上望はテレビのスカウト番組「スター誕生(日本テレビ)」出身で、確かデビューは昭和54(1979)年、そして「悲恋一号」を歌っていた頃は17歳ぐらいだったと記憶しているんですが、当時のアイドルとしては慣例だった雑誌グラビアでの水着ショット等々で披露するナイスバディは、なかなかサイケおやじの好物でしたねぇ~~♪
 
告白すれば、実はサイケおやじが井上望をチェックしたのは、そっち方面からでした。
 
しかし、もちろん本業の歌手としても、大きなヒットは出せなかったんですが、10枚ほど残したシングル盤には秀逸な名曲が多いので、現在でも根強いファンが存在しているにちがいありません。
 
それと良く知られていることではありますが、井上望はアイドルでありながら、作詞作曲の才能が素晴らしく、自身のレコードよりはアニメやCM関連の歌を多数作っている事を知ったサイケおやじは、その幾つかを聴いて驚いた記憶も鮮明です。
 
そしてもう一丁、仰天させられたのが、お笑い芸人であり、東京ベンチャーズを率いるギタリストのエド山口と結婚していた事で、それを以前にテレビの「あの人は今」みたいな番組で知ったサイケおやじは、軽い眩暈を感じてしまったですよ。
 
う~ん、井上望は絶対的に研究と再評価の対象に値する芸能人だと思いますねぇ~~♪
 
なんだか書いているうちに彼女のCDが欲しくなっているサイケおやじです。
 
ということで、本日は特段のオチもありませんが、こ~ゆ~アイドル歌謡が量産されていた昭和50年代には殊更執着するマニアも大勢いらっしゃいますから、ぜひとも井上望は現在までの活動を俯瞰したアンソロジーが出されて欲しいと願っているのでした。
 
夏の暑さは、続く……。
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お盆を前に緊急事態!?

2016-08-12 17:35:13 | Weblog

なんたって今日は昼過ぎ、我が家の菩提寺から連絡が入って慌てました。

というのも、サイケおやじの家のお墓の一列向こう側にある他家の墓石が、その位置の修正中に尚更傾き倒れそうだとか!?!

もちろん業者の不手際なんですが、それを復旧するために我が家のお墓の前に仮設の足場を組ませて欲しいという、実に切なる願いでした。

そして当然ながら即答は出来ないので、とりあえず現場に急行してみたら、案の定というか、このまんまじゃ~、こっちの墓石どころか、隣接右側の墓所が最も危険な状況ということで、今夜中に完全復旧&足場撤去という約束を取り付けて許可した次第なんですが、なにしろ明日のサイケおやじは墓参りの予定ですよ。

で、先ほど業者から再度の連絡があり、なんとか片付きそうだというので、またまた現場に来ているわけです。

おぉ~、すると問題の箇所は何事も無かったかのように改修され、加えて我が家のお墓の周辺も綺麗さっぱりに掃除してあったんで、ほっとしましたです。

ということで、何処で何があるか分からないのが世の中の理という真実を再認識しているのでした。

 

 

 

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