OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

この哀切の詩を心に刻もう

2017-12-21 19:39:13 | 歌謡曲
同期の桜 / 鶴田浩二 (日本ビクター)

鶴田浩二は説明不要、我が国の映画演劇界において最高の男優スタアであり、また歌手としても多くのレコーディングを残し、ヒット曲も多数放っている中にあって、本日掲載のシングル盤A面曲は、ちょっぴり異色の名作でありましょう。

それは特にA面曲「同期の桜」が良く知られた軍歌としての歌唱ではなく、大村能章が書いたメロディはそのままながら、そこにある歌詞は西條八十の綴ったものではなく、鶴田浩二が新たに作った鎮魂歌であり、具体的には鶴田浩二が日記形式で書いた「詩」を、あのメロディのバックに朗読するという企画作品なんですが、皆様ご存じのとおり、鶴田浩二は太平洋戦争中は整備兵として特攻出撃の飛行機に関わり、国家国民の為に自らの命を捧げた搭乗員を数知れず見送ったという筆舌に尽くし難い経験があるのですから、このレコーディングでの気持ちの入り方も半端であろうはずがありません。

その無念の気持は、日本人ならば誰しもが抱いているはずの感情であり、少なくとも昭和30年代までに生まれた者ならば、自然に共感し、落涙させられるものと思うばかり……。

そして現代に生きる我々は老若男女を問わず、この痛切な反戦歌を心に刻むべきと、サイケおやじは願っているのです。

実は告白すれば、サイケおやじはこれが世に出た昭和46(1971)年頃、その音源そのものを聴いた事がなく、後年になって制作の裏話として、契約の関係等々で西條八十の作詞がレコーディング出来ないという状況から鶴田浩二が自ら企画し、新しい作品としての「同期の桜」を吹き込んだというエピソードを知って以降、初めて耳にしたこの音源には流石に衝撃を与えられ、こりゃ~~、どうしても欲しいと願ってから幾年月……。

ようやく中古のデッドストックで入手したのは昭和50年代に入っての事でしたが、それからというもの、鶴田浩二が出演している戦記映画を鑑賞する度に、その感激感慨は深くなるばかりでした。

その映画作品については、多くの名作&傑作がどっさりあって、特にひとつとは決して申せませんが、所謂インディーズ系の「雲ながるる果てに(昭和28年・新世紀映画)」は必見作のひとつですし、東映での諸作何れについても同様であります。

現在では、鶴田浩二は任侠映画が最高の活躍の場だったという認識も強いわけですが、やはり実体験に根差した演技から滲み出るリアルな感情表現を披露する戦記映画を決して忘れてはならないと思います。

皆様ご存じのとおり、一時は所謂特攻崩れをウリにしているとかの批判に晒された鶴田浩二ではありますが、実は本人からはそのような言動は一切無かったというのが本当のところで、それもこれも戦記映画における鶴田浩二の役者魂が自然体で伝わっていた事の裏返しでありました。

そして、そんなこんなを思いつつ聴く、この「同期の桜」は、本当に凄い、真の反戦歌と痛感する次第ですし、ど~にも危なくなっている我が国周辺の緊張状態を鑑みれば、今こそ必要な歌=詩と思っているのでした。
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橘モナ from プレイガール

2017-12-20 19:28:42 | プレイガール
私は蜘蛛の糸 / 橘モナ (日本コロムビア)

本日の主薬たる橘モナとは、セクシーアクション最高峰のテレビドラマ「プレイガール」で芸能界に入った太田きよみ、その人でありまして、件の「プレイガール」には昭和45(1975)年10月19日に放送された第81話「男殺しの用心棒」に「篠雪子」名義でゲスト出演したのが実質的なデビューと云われています。

そして以降、数話に顔を出した後、昭和46(1971)年5月31日放送の第113話「大菩薩峠の決闘」から「太田きよみ」の芸名で堂々のレギュラーメンバーとなり、昭和47(1972)年12月18日放送の第194話「荒野の女七人」を最後に降板、歌手へ転身しての本格的デビューシングルが本日の掲載盤というわけですが、芸名を「プレイガール」で有名になっていた「太田きよみ」から「橘モナ」に変えたのは、権利関係もあるのかもしれませんが、やはり歌っている楽曲、殊更作詞:有馬三恵子&作曲:曽根幸明が提供したA面収録の「私は蜘蛛の糸」が「プレイガール」で演じていた武芸の達人でありながら、ドジでオチャメなイメージも印象的だった「一条きよみ」役とは別次元の雰囲気だったからかもしれません。

なにしろ、この「私は蜘蛛の糸」は小谷充の編曲も巧みな、演歌味が強い正統派歌謡曲だったという「大人っぽさ」があるからだとサイケおやじは推測しているんですが、それでもソフトな部分とコブシを利かせた部分との対比は、なかなかに魅力的♪♪~♪

もちろん、色っぽい部分も充分に感じられますよ♪♪~♪

しかし、残念ながらヒットには至らず、その後も何度か改名しながら歌手活動を継続していたんですが結局、この楽曲を書いた曽根幸明と結婚し、引退したのは皆様ご存じのとおりです。

さて、そこであえて「プレイガール」のレギュラーだった頃の彼女の役柄について思い出せば、芸能界入りする前は普通の女子高生だったそうですから、ある意味では「素人っぽさ」がウリであったかもしれず、濃いキャラクターが揃っていたレギュラーメンバーの中では若手の深田ミミとのコンビネーションが絶妙のバランス補正装置の役割を果たしていたように思います。

また劇中では既に前述した「太田きよみ」としての初登場篇となる第113話「大菩薩峠の決闘」において、ヤクザが経営するナイトクラブに潜入したところでは、その場を切り抜けるために歌手と偽り、1曲歌ってくれるのは、後の彼女の仕事の方向性を鑑みても興味深い名場面でありました。

そして忘れられないのが、そのスレンダーな肢体を活かしたファッションセンスも魅力的な見せ場であり、それがアクションに限らず、劇中の様々な場面でオシャレなアクセントになっていたのは言うまでもありませんので、現在CS東映チャンネルで大好評放映中の「プレイガール」に今後いよいよ登場するのですから、お楽しみ下さいませ♪♪~♪

ということで、この「私は蜘蛛の糸」も先日ご紹介の復刻CD「怨歌情死考」に収録されております。

あぁ、そ~いえば本日は発売されているはずですよねえ~~。

早く帰って、届いているはずのブツを開封しょ~~っと!
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師走の煮詰まり

2017-12-19 19:26:51 | Weblog

ちょっと仕事が紛糾しておりますので、本日の1枚は休載させていただきます(__)

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ちょいと身に染む大人の一目惚れソング

2017-12-18 19:47:47 | 歌謡曲
せめてお名前を / 黒沢明とロス・プリモス (日本ビクター)

最近、顔を出す集まりや宴会で何度か見かける女性が気になっているサイケおやじです。

だって、こっちに何の意図も無いはずが、偶然にしては同一の日時に、そしてこれまた同じ時場所に集うという事は、どのような因縁があるのか、どうにも仕事関係とは思われれないフシが感じられるもんですから、周囲にもそれとなく尋ねるんですが、その彼女の素性がはっきりしないんですよ……。

もちろん、サイケおやじにはスケベ心が無いと言っても信じてはいただけないんでしょうが、失礼ながら容姿も服装も地味だし、佇まいや行動にしても慎ましいというよりは、目立たないようなのが自然体みたいな……。
 
しかも昨日はサイケおやじがなんとなく入った喫茶店にも既に来ていたという、いゃ~、縁は異なものとは言い難いわけで、当然ながらこれまで会話も挨拶もないというのが実情なれど、ますます気になってしまいましたですよ。

ただし、これにはひとつの可能性的回答があり、サイケおやじを常に尾行しているとしたら、納得出来るところが、無きにしも非ず?

ということで、そんなこんなの恥ずかしすぎる自意識過剰から本日取り出したのが、黒沢明とロス・プリモスが昭和49(1974)年に大ヒットさせた歌謡ムードコーラスの人気曲で、作詞:伊藤アキラ&作曲:森田公一、そして編曲:高田弘が企図した「大人の片思い」が、森聖二の程好いコブシ回しが歌われているんですから、確か当時はCM連動で流行っていたのもムベなるかな、後にはリメイクバージョンも発売されたと記憶しています。

しかし、それにしも、このジャケ写に登場しているグループのメンバーは普段着というか、如何にも昭和40年代後半のファッションではありますが、既にルックスはおっちゃんモードがど真ん中なれど、決して素っ堅気とは思われないあたりが、流石は歌謡ムードコーラスのトップに君臨していた貫録というところでしょうか。

ちなみにサイケおやじが、このシングル盤を所有しているのは、知り合いからの貰い物なんで、決して全てに惚れこんでいるわけじゃ~ありませんが、それでも、実はサイケおやじは件の女性の名前だって知らないんですから、この名曲名唱に共感してしまうというわけです。

う~ん、明日も彼女の顔を見かけたら、怖いような、嬉しいような、ど~なってんのかねぇ……。
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イテテテテ…

2017-12-17 19:17:46 | Weblog

恥かしながら、自宅の階段を踏み外して三段ほど転落し、左の手首を軽い捻挫というテイタラク……。

知り合いの医者の診察じゃ~、それほどの心配は無用とのことで湿布薬を出してもらいましたが、手首よりも手の甲にジンワリと痛みが???

その湿布をしているが所為で、今日は会った人、皆に詮索されて、情けない……。

今日は早々に寝かせていただきます(__)

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スターウォーズ最新作の感想

2017-12-16 17:59:11 | Movie

恥かしながら期待していた「スターウォーズ・最後のジェダイ」を鑑賞して来たんですが……。

正直、こんなにスカされた作品も最近では珍しいほどでしたよっ!

それはもちろんシリーズを全作、リアルタイムで観て来た事が根底にあっての感想かもしれませんが、なにかここに至る物語の流れや伏線等々をひっくりかえそうとしている目論見さえ感じられたんですねぇ~~~!?

う~ん、制作側の真意が分からないというか、この先にパッケージソフトが出ても、それを買ってまで再鑑賞しようという気にもなりません。

何が、どのようにダメだったのかはネタバレがあるんで、あえて書きませんが、虚心坦懐に接したとしても、最終的な感想は一緒なんじゃ~なかろうか?

そんなこんなのショックを引きずりながら、これから宴会に出てきます。

では……

 

 

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演技も歌も最高だった小川節子

2017-12-15 17:33:09 | 歌謡曲
紅花物語 c/w 怨歌情死考 / 小川節子 (日本コロムビア)

昨日ご紹介した、サイケおやじにとっては本年度の復刻大賞となるにちがいないCD「怨歌情死考」、そのアルバムタイトル曲を歌っている小川節子は、日活ロマンポルノ最初期のスタア女優として絶大な人気を集め、彼女が登場したからこそ、ロマンポルノ路線は芸能史に輝くプログラムピクチャーの金字塔に成り得たという真実は、決して過言ではありません。

それについては拙サイト「サイケおやじ館」の中にある「闇の中の妖精・小川節子の巻」をご一読願えれば幸いでございますが、本日は特に彼女が残した唯一であろうシングル盤に収録され、此度の復刻CDにも堂々のA面ド頭に据えられた名曲名唱「怨歌情死考」について、あらためて述べさせていただきます。

で、発売されたのは昭和48(1973)年、小川節子の主演作「怨歌情死考・傷だらけの花弁」の主題歌という扱いだったんですが、実は劇中の彼女の役は歌手を志して家出した美女というものでしたから、自らが歌うこの曲には強烈な印象を刻まれましたですねぇ~~♪

もちろん、サイケおやじはリアルタイムではなく、封切翌年になっての後追鑑賞ではありましたが、それがレコード化されていたのを知ったのは更に遅く、実際にシングル盤の現物を入手したのも、平成に入ってからでしたので、当然ながらヒットしていたという記憶はありません。

しかし、作詞:小原宏裕&作曲:井関麿里、そして編曲:小杉仁三が提供した「怨歌情死考」の仕上がりは最高に素晴らしく、一言で云えば石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の世界なんですが、それに勝るとも劣らない裏名曲と断言致します。

なにしろイントロから哀愁を帯びたソプラノ・サックスにリードされ、彼女の後ろ髪を引かれるような歌唱には絶対に魅了されますよ♪♪~♪

そしてサビでは、そこに泣きギターが重なりますから、たまりません♪♪~♪

小川節子の歌唱力も安定していて、何度聴いても飽きがこない名曲名唱になっているというわけですが、それゆえにと言えば贔屓の引き倒しは百々承知、これが収録B面扱いだったという実相からしても、作詞:吉岡オサム&作曲:小島圭二、そして編曲:小杉仁三が提供した肝心のA面曲「紅花物語」が個人的には些か物足りないのも、残念と言えば、それまで……。

しかし、いよいよ復刻されるCD「怨歌情死考」には、それもしっかり収められているのは嬉しいかぎり!

ですから、皆様には虚心坦懐に鑑賞されんことをオススメするのがサイケおやじの立場と自覚しております。

ということで、このシングル盤収録の2曲を聴いて思うのは、もっともっと小川節子の歌を欲してしまう気持ちです。

う~ん、本日も無い物強請りの子守歌で、失礼致しました。
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これで今年は決まりだっ!

2017-12-14 19:16:26 | 歌謡曲
怨歌情死考 (日本コロムビア)

01 怨歌情死考 / 小川節子
02 あなたと三回 / あい杏里 (初CD化)
03 新宿の夜は濡れている / 賀川雪絵 (初CD化)
04 私は蜘蛛の糸 / 橘 モナ
05 しあわせを売る店 / 朝倉マリ (初CD化)
06 探した幸わせ / 西尾三枝子 (初CD化)
07 ピエロが街にやってくる / 沖山秀子 (初CD化)
08 恋が喰べたいわ / あい杏里
09 背信 / 青島希実 (初CD化)
10 涙のサンバ / 橘 モナ(初CD化)
11 短い手紙 / 西尾三枝子
12 あなたが憎い / 小栗アキ (初CD化)
13 紅花物語 / 小川節子 (初CD化)
14 生命の灯り / 片山由美子 (初CD化)
15 ダンチョネ節 / 沖山秀子
16 都会の情景 / サミー (初CD化)
17 愛の卒業 / 大窪けい子 (初CD化)
18 帰らないパパ / 新谷のり子 (初CD化)
19 ふたたび夢は夜ひらく / 緑川アコ
20 一年は裏切りの季節 / 賀川雪絵

早くも年の瀬ということで吉例、サイケおやじ的本年度復刻大賞をあれやこれやと考えるのも無用という、極みの一発が本日ご紹介のCD♪♪~♪

しかしこれは未だ公には発売前のオムニバス盤でして、今月20日に店頭に並ぶという予定商品でありながら、既に上記したとおりの収録内容であれば、その有無を言わさぬ押しの強さは絶頂でしょう。

なにしろそれは昭和に活動していた個性派の女優さんや女性ボーカリストが時代を超えて現代に残してくれた歌謡曲のレコーディング集であり、これまで存在は知られていても、その現物は完全に幻化して、聴く事も儘ならなかった貴重な作品がテンコ盛りなんですよっ!

中でも特に嬉しいのは、東映女優にして幼少期から歌手を志望していたという片山由美子が自主制作した唯一のシングル盤から「生命の灯り」が復刻されたという、全くそれだけでも、このCDが発売されるのは「事件」でありましょう。

告白すれば、サイケおやじはそのレコードの存在を知って以降、今日まで探索を続けながら、未だに現物には遭遇した事がなく、当然ながら収録楽曲も未聴ですし、ジャケ写デザインすら見たことがありませんからねぇ~~~、少なくとも彼女のファンであれば、これは絶対にスルー出来るはずもありません。

また彼女のテレビドラマでの代表作である「プレイガール」で共演していた西尾三枝子が残した「探した幸わせ」と「短い手紙」、同じく太田きよみが橘モナ名義でレコーディングしていた「私は蜘蛛の糸」と「涙のサンバ」は、昭和歌謡曲の愛好者には有名過ぎるほどの名曲名唱♪♪~♪

等々、思い込み優先の解説はフライングでありますので、反省しきりであります。

それでも拙ブログで以前にご紹介した歌手や女優さんの楽曲も入っていますし、「初CD化」という絶対的なウリも大きな魅力の各トラックは、年末年始に限らず、これが心の拠所と思える皆様も少なからずいらっしゃるはずと、僭越ながら拝察しております。

さあ、12月20日を心して待ちましょうね♪♪~♪
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日馬富士の貴ノ岩への暴行事件についての私的考察

2017-12-13 18:08:26 | Weblog
これは大相撲の世界だけではなく、今や何よりも世間の関心を集めている重大事件として、様々な憶測や疑念が次々に湧き上がっているわけですが、特に犯行そのものの実相がど~にも曖昧なのが、その大きな要因かと思います。

そこで、これまでに明らかになっている状況を簡単に纏めてみると――

 ●当時は横綱であった日馬富士が巡業中の酒席にて、同じモンゴル人力士の貴ノ岩への暴行。

 ●それにより、貴ノ岩が頭部に数針以上の裂傷、また一説によれば頭蓋の一部も骨折。

 ●凶行は素手による殴打、カラオケのリモコンによる打撃と加害者の日馬富士が認めている。

 ●暴行されている間、貴ノ岩は無抵抗だったとされている。

 ●その現場には白鳳、鶴竜、照ノ富士、石浦という協会所属の力士が同席。

 ●また、同じく後援者等々の一般人も居たとされる。

 ●貴ノ岩は四~五十発殴られたと証言しているらしい。

 ●一方、日馬富士は取り調べにおいて、十数発と自白しているらしい。

 ●そこに至る動機は貴ノ岩の礼儀礼節の欠如と、加害者側は申し述べているらしい。

 ●現場における犯行のきっかけは、その件についての白鳳の説教中の貴ノ岩の態度?

 ●上記の事柄について、未だ貴ノ岩からの公のコメントが無い。

 ●その負傷が公になったのは、警察に被害届けが出されたからで、それは何故?

 ●その後、巡業を休場した貴ノ岩の所在が現在まで不明。

 ●貴ノ岩が所属している貴乃花部屋の親方や関係者は、マスコミの前では無言を続けている。

 ●警察による一応の捜査が終わり、日馬富士は書類送検された。

およそ以上のような事から、様々な疑問・疑念が次々に浮かび上がっている事については言わずもがなでしょう。

一番の問題点は、日馬富士が貴ノ岩に暴行を加えている現場で、誰も直ぐに止めに入っていないというのは、これ如何に?

まず、そこから推察出来るのは、この程度の暴力行為は相撲界では日常茶飯事だったから!?

という結論もありましょうが、もうひとつ、周囲があえてとめなかった、つまりは結果的に集団制裁が行われていたのではないか?

という推察も易いわけで、だとすれば日馬富士が「十数発」、貴ノ岩が「四~五十発」という加害と被害の差異も納得出来るわけで、その引き算の答えは他の力士も貴ノ岩を殴っていたという事しかありません。

そしてリモコンを凶器に使ったのは、果たして日馬富士であったのか?

そ~ゆ~ところも極めて曖昧なのが、現在まで我々が知り得る限界なのです。

次に動機に関しては貴ノ岩の「礼儀礼節の欠如」と自白されているようですが、それでは何についての礼儀礼節なのか?

白鳳が説教していたという、その中身については当事者がモンゴル人同士ですから、その場では当然モンゴル語だったというのが普通の解釈であり、だとすれば同席していた日本人には、その内容が完全に理解把握出来なかったというのが、不思議ではない話でしょう。

もちろん、後の警察での取り調べでは、当該モンゴル人が口裏を合わせていたという推察も可能です。

以下は全くのサイケおやじのあて推量ではありますが、相撲ファンの間では貴ノ岩のガチンコ勝負は既定の事実と言われているのですから、殊更最近は疑惑の白星が目立つモンゴル人の三横綱が「礼儀礼節」を持ち出してまで貴ノ岩を諭すというのであれば、実質的には恫喝と懐柔の両面作戦になっていたはずで、それでも物分かりの悪い貴ノ岩が制裁されたとすれば、現場となった飲み屋のラウンジという閉鎖空間では集団リンチが!?

というか、最初っから、それを目的に関係力士が集まり、貴ノ岩を同席させての凶行という推察だって、あながち想像出来なくはありません。
 
さて、そこで大きな疑問のひとつが、何故に貴ノ岩と貴乃花親方が警察に被害届を提出したのか?

これには諸説が取り沙汰されておりますが、サイケおやじとしては、外国人である貴ノ岩への医療行為についての保険請求に必要だったからと思うんですが、いかがものでしょう。

まあ、外国人の出稼ぎスポーツ選手に保険がどのように適用されているのかは不明なんですけど、一般的に医者の診察と医療が必要なほどの怪我であれば、それは自損事故か加害を受けてのものかは、保険の適用に大きな影響が出るわけですから、医者からの診断書や場合によっては毛警察への被害届が必須になると思うんですよ。

今では頑固一徹の変人という印象も強い貴乃花親方ではありますが、やはり協会の理事という立場もありますから、それほどでもない暴力行為であれば、ナアナアで済ませる事だって吝かではないと、失礼ながら思うわけですが、怪我の程度が後遺症云々を心配せねばならないとしたら、保険は絶対に必要ですからねぇ~~。

また、その夜の出来事を貴ノ岩が貴乃花親方に隠していたと云われる事からしても、動機の部分で、ど~しても口を噤んでいるしかないという事情があったと思われます。

さて、こうして事件が公になってからの九州場所は、まさに大荒れ!

日馬富士が何食わぬ顔で出場し、連敗後に休場してみれば、この貴ノ岩への暴行が大きな扱いで報道されているという一致は偶然ではありますまい!

逆に言えば、暴行が公にならなければ、成績云々は別にして、場所を皆勤していたという厚顔無恥さえ晒していたわけで、当然ながらカッコばかりの八百長勝負を見せられていたという推察も、これまた易いんですから、今となっては呆れるばかり!

もちろん、引退は当然が必然でありました。

また、その場に同席していながら、本当に止めて入っていたのか甚だ疑問な白鳳の土俵態度の悪さは酷過ぎの極地で、得意のダメ押しやカチアゲばかりか、勝負に負けて自ら物言いというか、不平不満の露骨な表明は土俵に上がれず、また退場すらも出来ないというテイタラクは、およそ「品格」を重んじなければならない横綱という地位にあるまじき態度でしたからねぇ~~~!

長い大相撲の歴史の中でも、ここまで潔くない態度を見せてしまった横綱は、白鳳だけでしょう。

で、そんなこんなから、ついには脅迫状まで届き、警官に護衛される白鳳というバカヤローのそれが正体だとしたら、こんな奴を大横綱と崇めている者だって、今や恥ずかしくて顔を上げられないでしょう。

その意味では、千秋楽にその場の観客に万歳三唱を強要した勘違いはボンクラの極みであり、一緒になって万歳をやらされてしまった観客がテレビを通して世界中に顔を晒した事だって、白鳳のファンに対する大きな裏切りに他なりません。
 
ということで、いよいよ問題は日馬富士の起訴は如何に!?

それが大きな関心事になるのでしょうが、当然ながら被害者側との話し合いは進めているはずですし、加害者が暴行の事実を認めている以上、民事訴訟や損害賠償は免れず、おそらくは相撲協会から支給される引退功労金に加えての所謂口止め料だって半端な金額ではないはずですから、貴ノ岩にもそれなりに相当なものが提示されているにちがいありません。

しかし、これをお金で解決してしまっては、ど~にも後味が悪いのも確かと思います。

それは例えば知っていても未だに報道しない貴ノ岩の居所についてのマスコミの姿勢、また貴乃花親方の動静についても、全く同じであり、結局は相撲協会との腐れ縁で番組や報道を作らざるをえないマスコミの哀しさだって、もはやど~にもならないわけで……。

最後になりましたが、横綱の「品格」について、サイケおやじは「美しさ」だと思っています。

それは横綱であれば、相撲の勝ち方にも「美しさ」があって然るべきであり、立ち合いの変化や露骨なカチアゲや顔面への張り手等々は確かに反則ではありませんが、美しくないでしょう。

ましてやダメ押しや負けた時の不満表明なんてのは言語道断、全く日本人の感性に合わず、見ちゃ~いられませんぜっ!

おそらく今後、白鳳は優勝回数がダントツの強さよりも、勝つために手段を択ばず、土俵態度も極めて悪く、増長慢心した大馬鹿横綱として記憶&記録されていくにちがいありません。

何時までも憎まれて、お金を稼ぐのもプロとしての真っ当な生き様ではありましょうが、今となっては日馬富士に何か任侠を感じてしまうのでした。
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八重歯と白いセーターのルミ子

2017-12-12 19:15:22 | 歌謡曲
ひとり歩き / 小柳ルミ子 (ワーナーパイオニア)

白いセーター姿の女性が好きというサイケおやじの偏重した好みからすれば、小柳ルミ子が昭和53(1978)年早々に出した本日掲載のシングル盤も、忽ち蒐集の対象になったわけですが、現物に接して、さらに愛おしくなったのは、初期の彼女のチャーミングポイントでもあった八重歯がきっちりと映っているジャケ写ポートレートも高得点♪♪~♪

それが何時の間にか消失してしまったのは、おそらく彼女なりの美意識なんでしょうが、サイケおやじは、きっと好きだったファンも少なからず存在していたと確信しているところです。

で、肝心の収録A面曲「ひとり歩き」は作詞:なかにし礼&作曲:さかうえけんいち、そして編曲:森岡賢一郎が提供した、これがミディアムテンポでスイングしたジャズ歌謡とでも申しましょうか、程好いノリが心地良く、またサビでは十八番の裏声系ハイトーンボイスで節回すソフトなドライヴ感が秀逸なんですねぇ~~♪

ただし、それほどヒットしたという印象は薄く、逆に言えば如何にも小柳ルミ子の安定期を象徴するような仕上がりという事でしょうか。

実際、もしもこれをカラオケでトーシロが歌ったら、相当に難しい事は必定と思うばかりです。

ということで、結果的にサイケおやじにとってはジャケ買い趣味の1枚というわけです。

あぁ……、白いセーターの温もりが恋しい♪♪~♪
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