OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

じゅんとネネはコピーもイケる

2017-12-11 17:44:29 | 歌謡曲
愛するってこわい / じゅん&ネネ (キングレコード)

先週の土曜日の夜、某宴会に出た後は吉例、そのまんま流れて遊んでしまったサイケおやじが思わず、うっと呻いてしまったのが、ある店で接したじゅん&ネネの物真似芸でして、演じていたのはそこに入っているホステスさんの二人組らしいんですが、これが実に本家の芸風をきっちりコピーしつつ、当然ながら大袈裟感も憎めないという味わいの濃さが感動的でさえありました。

で、もちろん披露されたのは、じゅん&ネネが昭和43(1968)年に大ヒットさせた、本日掲載のシングル盤A面収録のデビュー曲「愛するってこわい」でありまして、作詞:山口あかり&作曲:平尾昌晃、そして編曲:小谷充が企図し、じゅん&ネネがそれを見事に表現した、あのネチッコイ節回しと演歌系歌謡ポップスの魅力が、きっちりコピーされていたのには吃驚仰天♪♪~♪

久々に心からの笑いと拍手に満たされた自分を感じてしまったですよ♪♪~♪

う~ん、世間には例えばビートルズやストーンズ等々の有名スタアグループの歌と演奏を完コピするハコバンが幾つも存在しますし、有名歌手や俳優の物真似を演じる芸人も活動しているのですから、じゅん&ネネがそれっぽく演じられていても不思議じゃ~ないんですけどねぇ~~、なんだかそれゆえに目からウロコだったんでしょうか、とにかくこ~ゆ~のは好きだなぁ~~~♪

なにしろ雰囲気からして、あのネコとタチの佇まいをきっちりと滲ませてくれましたしねぇ~~♪

ということで、いよいよの宴会シーズンには「芸」が必須であるとしたら、それなりの努力の中には演目に対する認識とある種の「愛」が必要な気がします。

つまり好きじゃ~なかったらやれないのが「芸」の基本姿勢なのかもしれませんねぇ~~。

最後になりましたが、物真似芸ってのは元ネタを知らないと楽しめないのが当然ですから、幅広い年齢層が集う宴会では、相当にウケを狙うのが難しいという現実を付記させていただき、本日は失礼致します。

やっぱり熱いぜっ、ストーンズはっ!

2017-12-10 17:52:59 | Rolling Stones
On Air / The Rolling Stones (abkco)

★Disc 1
 01 Come On ※:1963年9月23日録音 / 同年10月26日放送
 02 (I Can't Get No) Satisfaction ※:1965年8月20日録音 / 同年8月30日放送
 03 Roll Over Beethoven ※:1963年9月23日録音 / 同年10月26日放送
 04 The Spider And The Fly ■:1965年8月20日録音 / 同年8月30日放送
 05 Cops And Robbers ●:1964年3月19日録音 / 同年5月9日放送
 06 It's All Over Now ◎:1964年7月17日録音 / 同日放送
 07 Route 66 ●:1964年3月19日録音 / 同年5月9日放送
 08 Memphis, Tennessee ※:1963年9月23日録音 / 同年10月26日放送
 09 Down The Road Apiece ▲:1965年3月1日録音 / 同年3月6日放送
 10 The Last Time ▲:1965年3月1日録音 / 同年3月6日放送
 11 Cry To Me ※:1965年8月20日録音 / 同年8月30日放送
 12 Mercy, Mercy ■:1965年8月20日録音 / 同年8月30日放送
 13 Oh! Baby (We Got A Good Thing Goin’) ※:1965年8月20日録音 / 同年8月30日放送
 14 Around And Around ▲:1964年7月17日録音 / 同年7月23日放送
 15 Hi Heel Sneakers ※:1964年4月13日録音 / 同年4月18日放送
 16 Fannie Mae ※:1965年8月20日録音 / 同年8月30日放送
 17 You Better Move On ●:1964年3月19日録音 / 同年5月9日放送
 18 Mona ●:1964年3月19日録音 / 同年5月9日放送
★Disc 2
 01 I Wanna Be Your Man ※:1964年2月3日録音 / 同年2月8日放送
 02 Carol ※:1964年4月13日録音 / 同年4月18日放送
 03 I'm Moving On ◎:1964年3月19日録音 / 同年4月10日放送
 04 If You Need Me ◎:1964年7月17日録音 / 同日放送
 05 Walking The Dog ※:1964年2月3日録音 / 同年2月8日放送
 06 Confessin' The Blues ◎:1964年7月17日録音 / 同日放送
 07 Everybody Needs Somebody To Love ▲:1965年3月1日録音 / 同年3月6日放送
 08 Little By Little ◎:1964年3月19日録音 / 同年4月10日放送
 09 Ain't That Loving You Baby ◇:1964年10月8日録音 / 同年10月31日放送
 10 Beautiful Delilah ※:1964年4月13日録音 / 同年4月18日放送
 11 Crackin' Up ▲:1964年7月17日録音 / 同年7月23日放送
 12 I Can't Be Satisfied ▲:1964年7月17日録音 / 同年7月23日放送
 13 I Just Want To Make Love To You ※:1964年4月13日録音 / 同年4月18日放送
 14 2120 South Michigan Avenue ◇:1964年10月8日録音 / 同年10月31日放送

   ※Saturday Club
   ●Blues in Rhythm
   ◎The Joe Loss Pop Show
   ▲Top Gea
   ◇Rhythm and Blues
   ■Yeah Yeah

殊更最近のストーンズは例のアーカイヴ商法がメインなもんですから、サイケおやじも片っ端からお金を吸い上げられていながら、実は多くのブツは未開封&未視聴になっている中にあって、本日ご紹介の2枚組CDは久々に届いたその日にガッツリ聴き込んだという、まさに待望の復刻作!

だってストーンズが最高に上り調子だった1963年から1965年にかけて出演した、イギリスはBBCにおける放送用音源が公式リリースというだけで、血沸き肉躍ってしまうのがストーンズ信者のみならず、ロックファン全ての宿業でしょう、これはっ!

と、思わずノッケから力んでしまいましたが、ご存じのとおり、このBBCからの音源は昔っから夥しいブートのネタ元になっていましたから正直、それほどの新鮮味が無かったのは偽りのない本音ですし、細かい不満も各所に散見されました。

まず簡単に上記した録音&放送日時を考慮すれば、この復刻CDの編集は如何にも中途半端な違和感が拭いきれないのは、昔っからこの音源のブートに親しんできたストーンズ信者だけの感想なんでしょうか……。

なにしろ現在ではブートでも、ストーンズのBBC関連の音源が可能な限り時系列&セッション毎に纏めて聴けるようになっていますからねぇ~~。

ただし、それは当然ながら、演目にダブリがあって、同じ歌と演奏がテイク違いとはいえ、何度も入っているというところを鑑みれば、あくまでもそれはマニアの領域でありますから、シンプルに最良の形で初期のストーンズの生の姿を楽しんでもらいたいという制作者側の狙いも正当なものと思います。

そして実際、虚心坦懐にこれを聴いていけば、音質のバラツキはそれなりにあろうとも、意外にすんなりと受け入れられるものが確かにあるんですねぇ~~♪

しかし、あらためて不満を述べさせていただければ、低音域に関してはベースのモコモコ感があまり解消されていませんし、ドラムスも軽い感じで引っ込み気味というあたりは、やはり1960年代の音源という事を痛切に思うばかりで、だからこその有難味に感謝するべきなのかもしれません。

そこで肝心の歌と演奏については、何と言ってもミック・ジャガーのボーカルの猥雑な味わいが伝統的な黒人音楽が新しい白人音楽であるロックに収斂した素晴らしさ!?

いゃ~、本当に良い味が出まくっているんですねぇ~~♪

またバンド全体の纏まりとノリも、時には危なっかしいところもありながら、ブライアン・ジョーンズ在籍時ならではの突進力が大いに魅力♪♪~♪

中でも「It's All Over Now」のタテノリ感、「Down The Road Apiece」の強烈なロックのグルーヴ、ブラインアン・ジョーンズの素晴らしすぎるスライドに身震いしてしまう「I Can't Be Satisfied」、ふにゃふにゃのブルースフィーリングが心地良い「The Spider And The Fly 」等々、こ~ゆのを聴いていると、やっぱりサイケおやじはストーンズに中毒している事を自覚するばかり♪♪~♪

それとリアルタイムでは公式レコーディングされていなかった演目が入っているところもウリのひとつでしょうか。

特に「Roll Over Beethoven 」はビートルズとは異なったカッコ良さが満点ですよっ!

ということで、本当はまだまだ不満も書き足りないところがあり、また同時に納得して堪能出来る点も多々ございますが、それでもよ~やくストーンズのBBC音源が公式盤として世に出たのは嬉しくも、素晴らしい事ですっ!

そして最後になりましたが、あえて比較用として夥しいブートの中から「BBC SESSIONS 1963-1965 (GOLDPLATE GP-1203CD1/2)」 という2枚組CDをオススメしておきたく思います。もちろん言わずもがなではありますが、音質は公式盤には及びませんが、だからこそ、逆に迫力がある歌と演奏が楽しめるのも確かな事実というのが、ブートの功罪なんでしょうねぇ……。
 

うむ、やっぱりストーンズは何時だって熱いですっ!

ジョン・レノンの喪失と復活

2017-12-08 15:09:55 | Beatles
The Lost Lennon Tapes Vol.30 / John Lennon (BAG = bootleg LP)
 
 A-1 It´s Not Too Bad
 A-2 She Can Talk To Me
 A-3 Cry Baby Cry
 A-4 Two Virgins Outtake
 A-5 Plastic Ono Band Jam
 A-6 Look At Me
 A-7 I´m The Greatest
 A-8 How?
 A-9 Oh Yoko!
 B-1 Sally And Billy
 B-2 Come Together
 B-3 Happy Girl
 B-4 I´ll Make You Happy
 B-5 How Do You Sleep?
 B-6 It´s So Hard
 B-7 I Don´t Want To Be A Soldier

ある日、突然の事から、37年……。

今年も世界中で様々な追悼行事が営まれておりますので、サイケおやじもこれまでに蒐集してきたブート盤をあれやこれやと取り出したところ、やはり衝撃的だったのは1980年代末頃から1990年代中頃に出回っていた「ロスト・レノン・テープス」と称された一連のシリーズでした。

その内容は既に述べたとおり、今となってはビートルズやジョン・レノンのアンソロジー盤において容易に聴ける歌や演奏もあるんですが、しかし当時としては非常に貴重で感動的とさえ言える音源がテンコ盛り!

しかも三十数枚は出たとされるアナログ盤LPの何れもが、とても素敵なスリーブデザインで、そこに使われているジョン・レノンのポートレートやスナップショットは大きな魅力になっていたのですから、たまりません。

それが出る度に、サイケおやじも必死になって買い集めたのですが、残念ながらコンプリートには至らず、そもそもシリーズ全容が何枚で完結しているのかさえ定かではないという勉強不足もあるもんですから、なかなか皆様に勇んでご紹介出来そうもないとはいえ、掲載したのは此度聴き直した数枚の中でも、個人的には好きな1枚♪♪~♪

それは、このシリーズでは当然の様な編集として、ビートルズ時代とそれ以降の時代に作られたデモ音源やリハーサル音源、あるいはアウトテイクがごっちゃ混ぜにされているという、マニアックな気分からすれば決して納得出来る仕様ではありませんが、それでもアナログ盤LPの特性である片面ずつの鑑賞では意外にも自然に聴けてしまうという、それなりの良さは確かにありますよ。

で、簡単に収録曲をご紹介させていただければ、まずA面ド頭「It´s Not Too Bad」は、「Strawberry Fields Forever」のデモ音源の断片であり、Aメロだけがテキトーな歌詞で歌われているだけですし、続く「She Can Talk To Me」も「Hey Bulldog」のデモ音源ではありますが、殊更後者をピアノの伴奏で歌うジョン・レノンにある種の「熱さ」を感じてしまいます。

また気になる「Come Together」は、1972年8月にニューヨークで行われたワン・トゥ・ワン・コンサートのリハーサルからと云われる音源ですが、2分に満たないトラックなので、過大な期待は禁物です。

むしろサイケおやじとしては、傑作アルバム「イマジン」に所収の名曲トラックに耳に惹きつけられるばかり♪♪~♪

もちろん未完成な事は言わずもがな、しかしそれゆえにジョン・レノンの本音や試行錯誤に触れられるような気がして、感謝感激というわけです。
 
ちなみに前述したとおり、この膨大(?)な「ロスト・レノン・テープス」のシリーズは現在、アルバムタイトルはマチマチながら、ある程度纏まった形でCD再発されておりますことを付記させていただきます。

ということで、現在の世界情勢は全く「平和」というジョン・レノンが望んだ事象とは異なる様相に突き進んでおりますが、果たしてこの偉人が存命であったなら、どのようなメッセージを発するのだろうか……?

そんな無い物ねだりを夢想しつつ、本日は衷心より合掌しているのでした。

まゆみのエレキ演歌だぜっ!

2017-12-07 17:24:21 | 歌謡曲
女ながれ者 / 渚まゆみ (大映)

所謂「ブーム」ってやつは、意想外とも云える途轍もないパワーを発散するのが常だとしたら、そこから生まれ出た有象無象の中には、それこそ破天荒な勢いを保ち続ける諸々が少なくありません。

と、本日もノッケから独断と偏見のサイケおやじではありますが、とにかくその証拠物件をひとつでもご紹介したく、掲載したのは昭和43(1968)年8月に発売された渚まゆみのシングル盤で、特にA面収録の「女ながれ者」は作詞:神坂薰&作編曲:山路進一が渾身の名作!?!

というか、聴く人によっては「迷作」という印象がある事も否定は致しませんが、それでもここで披瀝されるGS演歌とも言うべき和製ロックのグルーヴは唯一無二の凄さですよっ!

なにろしイントロからビシッとキマッたドラミングに導かれての炸裂エレキ節が当時としてはグッと歪みの効いたロック最先端のサウンドであり、そのアップテンポでグイノリの気持良さがたまらないわけですが、それが次の瞬間、演歌保守本流のコブシの入ったテナーサックスの咽び泣きに変転し、そのまんまミディアムテンポのムード歌謡ブルースに繋がっていく流れは、渚まゆみのアルトボイスというよりも、ドスを滲ませた節回しで歌われるメロディラインの下世話さが、如何にも昭和元禄のど真ん中♪♪~♪

極言すれば、シビレるロックが演歌の本質と裏腹に結託し、リスナーの琴線を刺激せんとする、あざとい裏ワザが賛否両論という誹りもなんのそのっ!

サイケおやじにとっては、その瞬間のゾクゾク感に中毒させられているのが本音であり、一頻歌謡曲どっぷりの本篇が披露された後、コーダーに入ってからは再びエレキなロックギターが炸裂し、ドラムスの弾けるビートも全開したアップテンポのパートに戻っていくという、わかっちゃ~いるけどの「お約束」こそが痛快の極みであります。

ちなみにジャケ写にも記載があるとおり、この「女ながれ者」は同年に公開された安田道代の主演作「関東女やくざ(井上昭監督・大映)」の主題歌でありまして、その映画本篇も堂々とDVD化されておりますので、機会があればお楽しみ下さいませ。
 

最後になりましたが、渚まゆみはフェロモン系の女優&歌手として活躍していた芸能界での実績もさることながら、今となってはご存じ、故・浜口庫之助の御令室である事が有名な存在でしょう。

うむ、ハマクラ先生が篭絡されたとしたら、それもムベなるかな、羨ましさと怖さで身も縮む思いのサイケおやじであります。

こ~してけじめがつくのなら

2017-12-05 16:21:04 | 浅川マキ
翔べないカラス / 浅川マキ (東芝)

仕事に責められ、昨夜は帰宅後も様々な書類をチェックさせられる始末だったんですが、その中にはほとんど同じ内容で、しかし微妙に違うニュアンスのプロジェクトファイルが出て来るのには閉口させられました。

なにしろ作っているのが同一人物なんですから、いやはやなんとも、無駄な事をやるもんだっ!

と、思わず激怒モードに入りそうになったんですが、しかし、落ち着いて中身を検討してみたら、道筋の多様性を考慮しての別バージョン、あるいは別テイクの可能性を示唆しているんじゃ~なかろうか?

なぁ~んて、妙に感心させられる気分になっちまったんですから、その真相は如何に?

例えそれが独り合点だとしても、ファイル名もちょっぴり変えてあった事からして、満更ハズレでもないとしたら、結果オーライなんでしょうかねぇ~~。

そして、そんな無責任な結論の中で思い出したのが、昭和48(1973)年初夏に発売された浅川マキの掲載シングル盤B面曲「翔べないカラス」でして、作詞:真崎守&作曲:浅川マキによる歌と演奏は、アップテンポのロックジャズ歌謡ですから、ほとんどリードを弾いているようなベースの強烈なカッコ良さにシビレが止まらず、盲目のカラスに自らの願いと希望を問いかけるが如き不条理な世界観(?)は、やるせない現世を歌いまくる浅川マキの真骨頂!?!

あぁ~~~、実に最高ですよっ!

ところが、同じ歌が同年秋に発売されたLP「裏窓」に収録されてみれば、曲タイトルが「翔ばないカラス」に変更され、しかもこっちはシングル盤とは異なるアルバムバージョンなんですから、歌と演奏の基本は一緒でも、微妙に曲タイトルを変えたのは、ひとつの「けじめ」なんでしょうかねぇ~~。

今となってはシングル盤を出した時のミスプリント説が有力らしく、つまりはアルバムバージョンの「翔ばないカラス」がこの楽曲の正式名称だとしても、やっぱりこれは意図的な仕業と思いたいですよ、サイケおやじは。

ということで、似て非なる事象の中にある真相真実に思い当たる時、微妙な感慨と快感が滲んで来る心の動揺こそは、まさに生きている証のひとつかもしれません。

それは「感動」とはちょいと違うと思うのが、例によって何時ものサイケおやじの天邪鬼ではありますが、それを常日頃から自然と求めているのも偽りの無い気持ちなのでした。

ブルコメのジングル・ベル

2017-12-04 18:22:06 | 日本のロック
ジングル・ベル / ジャッキー吉川とブルー・コメッツ (日本コロムビア)

「ジングル・ベル」のインストでは、昨日ご紹介したベンチャーズのバージョンと並んで好きなのが、掲載のシングル盤A面に収録されたジャッキー吉川とブルー・コメッツの演奏です。

おそらく初出は昭和40(1965)年末に発売された4曲入りのコンパクト盤「クリスマスをエレキギターで」と推察するところですが、この私有盤はそこから翌年になってカットされたと思しき1枚で、まずは何と言ってもサンタクロースに扮したジャッキー吉川以下の面々が楽しく登場しているジャケ写が高得点♪♪~♪

そして演奏はアップテンポで時としてファンキーなリズムカッティングまで披露するエレキギターが印象的なタイトなリズム隊に気持ち良く乗っかった井上忠夫のテナーサックスが、これぞっ!

ロケンロール&ジャジーなプレイを聴かせてくれますし、ハートウォームなオルガンも良い感じ♪♪~♪

いゃ~、何時聴いても、腰が浮きますねぇ~~♪

あらためてブルー・コメッツの演奏力の高さを再認識させられましたですよ♪♪~♪

ということで、今週は初っ端から仕事に苦しめられておりますので、短めの文章しか綴れませんが、私用のPCには最近仕入れたネタをたっぷりとぶち込んでおきましたので、そこから勇気とヤル気を刺激してもらおうと、他力本願でやっていく所存です。

今年は虚心坦懐にクリスマスを楽しむぞぉ~~~っと!

エレキで浮かれて童心に帰る

2017-12-03 20:04:34 | Ventures
ジングル・ベル / The Ventures (Dolton / 東芝)

昨夜は某所で行われたクリスマスツリーの点灯式とやらに行ってきました。

もちろん、それは仕事の繋がりからの行動で、と書いたのも、これまでも度々告白してきたとおり、仏教徒のサイケおやじは、その信心はほどほどではありますが、それでもキリスト教の祭礼にど~して夢中にさせられるのか、相当に懐疑的でありまして、そりゃ~、異教徒の祝祭に事寄せての遊興という言い訳は理解出来ますが正直、なんだかなぁ……。
 
う~ん、でも……、子供の頃はノー文句で楽しかったんですよ、クリスマスがっ!

そこで取り出したのが本日掲載のシングル盤で、昭和40(1965)年末に発売されたベンチャーズのエレキインストがど真ん中のクリスマスソング「ジングル・ベル / Jingle Bells」ですから、その楽しさは説明不要とは思いますが、なんといってもレイ・チャールズの代表曲「What'd I Say」のメインリフを引用したイントロからのリズム的興奮は言わずもがな、特筆すべきはメル・テイラーのドラミングの凄さは痛快至極♪♪~♪

リアルタイムでは小学生だったサイケおやじは既に述べたとおり、素直にクリスマスを楽しんでいたのは、もしかしたら、このベンチャーズの「ジングル・ベル / Jingle Bells」のエレクトリックなビートがあったのも、ひとつの要因じゃ~なかろうかと、ひとり納得するばかりです、恥ずかしながら。

ちなみに、この掲載のシングル盤は収録両面とも同時期に発売されたLP「ベンチャーズ・イン・クリスマス / Christmas Album」から我が国独自にカットされたものですが、アルバム全篇もまた秀逸な仕上がりになっていますので、ぜひともお楽しみ下さいませ。

ということで、またしても天邪鬼を丸出しにして恥の上塗りを重ねてしまったサイケおやじではありますが、このあたりで童心に帰ってクリスマスを素直に楽しむのにも、言い訳は無用なんでしょうねぇ……。

いやはやなんとも、そんなこんなも本日はベンチャーズのエレキなクリスマスソングに免じて、ご容赦いただきとうございます。

失礼致しました。

奥村チヨは本当に歌が上手いですっ!

2017-12-02 19:58:55 | 歌謡曲
終着駅 / 奥村チヨ (東芝)

奥村チヨが昭和46(1971)年末に出した本日掲載のシングル盤A面曲「終着駅」こそ、サイケおやじがこの季節になると無性に聴きたくなる歌のひとつです。

それは奥村チヨが、今となってはフェロモン歌謡と称されるセクシー路線の楽曲で、例えば「恋の奴隷」等々に代表される大ヒット曲の数々は、この世の男どもを虜にする魅力に満ちていた所為でしょう、必ずしも彼女の歌手としての実力が二の次にされていた印象も強く、また同時に女性からの支持も低かった事は言わずもがな、時にはテレビで歌う彼女の佇まいやムードによって、お茶の間が気まずい雰囲気になる事もあったのですから、その奥村チヨがまさにイメチェンの新境地を聴かせたのがこの「終着駅」だとすれば、忽ち大きなヒットになったのも当然が必然だったように思います。

とにかく千家和也が綴った歌詞の主人公は幸薄い女性であり、失恋と人生の逃避行を重ね合わせた物語に浜圭介が附したメロディはアンニュイなAメロと情熱的なサビという劇的な展開ですから、中途半端な力量のボーカリストでは真っ当に歌えない事が明白であるところに、本人の強い希望から奥村チヨが決定的な名唱を聴かせてくれたのにも、何か大きな運命が作用していたのでしょう。

なにしろ皆様ご存じのとおり、この「終着駅」がきっかけとなり、奥村チヨと浜圭介は結婚したのですから、曲タイトルとは裏腹な現実は本当にめでたいですねぇ~~♪

そしてサウンド作りにもなかなか凝った味わいがあった事にあらためて瞠目させられるのは、ありがちなマイナーキーの歌謡曲丸出しのコード進行がジャズ系の代理和音を用いられているのでしょう、それが洋楽っぽいというか、ポップス演歌の新しい展開を感じさせてくれるあたりは、アレンジを担当した横内章次がモダンジャズ畑のギタリストだという立ち位置にも関係があるように思えますし、奥村チヨにしても、公式レコードデビューした頃は日本語の歌詞を附した洋楽ヒットポップス、所謂和製ポップスを歌っていたというキャリアが、ここに再び進化したものかもしれませんねぇ~♪

ということで、時節はいよいよ本格的な冬の到来となりましたので、健康に留意しつつ、心温まる音楽も尚更に必需品となるでしょう。

拙ブログも、そのあたりを心して書き進めてまいりたく、よろしくお願い申しあげます。