■私は蜘蛛の糸 / 橘モナ (日本コロムビア)
本日の主薬たる橘モナとは、セクシーアクション最高峰のテレビドラマ「プレイガール」で芸能界に入った太田きよみ、その人でありまして、件の「プレイガール」には昭和45(1975)年10月19日に放送された第81話「男殺しの用心棒」に「篠雪子」名義でゲスト出演したのが実質的なデビューと云われています。
そして以降、数話に顔を出した後、昭和46(1971)年5月31日放送の第113話「大菩薩峠の決闘」から「太田きよみ」の芸名で堂々のレギュラーメンバーとなり、昭和47(1972)年12月18日放送の第194話「荒野の女七人」を最後に降板、歌手へ転身しての本格的デビューシングルが本日の掲載盤というわけですが、芸名を「プレイガール」で有名になっていた「太田きよみ」から「橘モナ」に変えたのは、権利関係もあるのかもしれませんが、やはり歌っている楽曲、殊更作詞:有馬三恵子&作曲:曽根幸明が提供したA面収録の「私は蜘蛛の糸」が「プレイガール」で演じていた武芸の達人でありながら、ドジでオチャメなイメージも印象的だった「一条きよみ」役とは別次元の雰囲気だったからかもしれません。
なにしろ、この「私は蜘蛛の糸」は小谷充の編曲も巧みな、演歌味が強い正統派歌謡曲だったという「大人っぽさ」があるからだとサイケおやじは推測しているんですが、それでもソフトな部分とコブシを利かせた部分との対比は、なかなかに魅力的♪♪~♪
もちろん、色っぽい部分も充分に感じられますよ♪♪~♪
しかし、残念ながらヒットには至らず、その後も何度か改名しながら歌手活動を継続していたんですが結局、この楽曲を書いた曽根幸明と結婚し、引退したのは皆様ご存じのとおりです。
さて、そこであえて「プレイガール」のレギュラーだった頃の彼女の役柄について思い出せば、芸能界入りする前は普通の女子高生だったそうですから、ある意味では「素人っぽさ」がウリであったかもしれず、濃いキャラクターが揃っていたレギュラーメンバーの中では若手の深田ミミとのコンビネーションが絶妙のバランス補正装置の役割を果たしていたように思います。
また劇中では既に前述した「太田きよみ」としての初登場篇となる第113話「大菩薩峠の決闘」において、ヤクザが経営するナイトクラブに潜入したところでは、その場を切り抜けるために歌手と偽り、1曲歌ってくれるのは、後の彼女の仕事の方向性を鑑みても興味深い名場面でありました。
そして忘れられないのが、そのスレンダーな肢体を活かしたファッションセンスも魅力的な見せ場であり、それがアクションに限らず、劇中の様々な場面でオシャレなアクセントになっていたのは言うまでもありませんので、現在CS東映チャンネルで大好評放映中の「プレイガール」に今後いよいよ登場するのですから、お楽しみ下さいませ♪♪~♪
ということで、この「私は蜘蛛の糸」も先日ご紹介の復刻CD「怨歌情死考」に収録されております。
あぁ、そ~いえば本日は発売されているはずですよねえ~~。
早く帰って、届いているはずのブツを開封しょ~~っと!