■せめてお名前を / 黒沢明とロス・プリモス (日本ビクター)
最近、顔を出す集まりや宴会で何度か見かける女性が気になっているサイケおやじです。
だって、こっちに何の意図も無いはずが、偶然にしては同一の日時に、そしてこれまた同じ時場所に集うという事は、どのような因縁があるのか、どうにも仕事関係とは思われれないフシが感じられるもんですから、周囲にもそれとなく尋ねるんですが、その彼女の素性がはっきりしないんですよ……。
もちろん、サイケおやじにはスケベ心が無いと言っても信じてはいただけないんでしょうが、失礼ながら容姿も服装も地味だし、佇まいや行動にしても慎ましいというよりは、目立たないようなのが自然体みたいな……。
しかも昨日はサイケおやじがなんとなく入った喫茶店にも既に来ていたという、いゃ~、縁は異なものとは言い難いわけで、当然ながらこれまで会話も挨拶もないというのが実情なれど、ますます気になってしまいましたですよ。
ただし、これにはひとつの可能性的回答があり、サイケおやじを常に尾行しているとしたら、納得出来るところが、無きにしも非ず?
ということで、そんなこんなの恥ずかしすぎる自意識過剰から本日取り出したのが、黒沢明とロス・プリモスが昭和49(1974)年に大ヒットさせた歌謡ムードコーラスの人気曲で、作詞:伊藤アキラ&作曲:森田公一、そして編曲:高田弘が企図した「大人の片思い」が、森聖二の程好いコブシ回しが歌われているんですから、確か当時はCM連動で流行っていたのもムベなるかな、後にはリメイクバージョンも発売されたと記憶しています。
しかし、それにしも、このジャケ写に登場しているグループのメンバーは普段着というか、如何にも昭和40年代後半のファッションではありますが、既にルックスはおっちゃんモードがど真ん中なれど、決して素っ堅気とは思われないあたりが、流石は歌謡ムードコーラスのトップに君臨していた貫録というところでしょうか。
ちなみにサイケおやじが、このシングル盤を所有しているのは、知り合いからの貰い物なんで、決して全てに惚れこんでいるわけじゃ~ありませんが、それでも、実はサイケおやじは件の女性の名前だって知らないんですから、この名曲名唱に共感してしまうというわけです。
う~ん、明日も彼女の顔を見かけたら、怖いような、嬉しいような、ど~なってんのかねぇ……。