OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

猫顔かんのますみ

2022-06-11 19:35:11 | 歌謡曲

名前はヒロシと申します / かんのますみ (東宝)

以前ご紹介したかんのますみの、これは私有している、もう1枚のシングル盤なんですが、その時に彼女は藤圭子の影響下云々と書いていたところから、ここでは、平山三紀っぽい感じで歌っているのですから、たまりません♪♪~♪

それが作詞:林春生&作編曲:馬飼野俊一が手掛けた収録A面曲「名前はヒロシと申します」で、曲調としてはテナーサックスとギターが印象的なミディアムテンポの港町演歌なんですが、彼女の歌いっぷりが節回しと声質において、平山三紀にグッと接近しているんじゃ~ないかっ!

と、サイケおやじには強く感じられ、つまりは大好きなスタイルなんですねぇ~~ (^^♪

しかもサビに入っての熱唱では、弘田三枝子っぽさも入っていたりして、実にイイんですよ、これがっ!

歌詞の世界は、自分から去ってしまった男を探す女の流離の情念であり、だからこその刹那の熱気と申しましょうか、ここまで演じきっているからこそ、収録時間の短さが勿体ない思うのは、サイケおやじだけでしょうか?

このあたりの雰囲気は発売された昭和48(1973)年の空気感が横溢していると思う他はないんですが、ジャケ写ポートレートに登場している彼女の面立ちも、猫顔好きのマニア心を擽ってくれますし、サイケおやじの密かな愛聴曲として、かんのますみの「名前はヒロシと申します」は最近のヘビロテになっているのでした (^^ゞ

ということで、明日は久々に高齢者バンドの練習があるんで、今夜はパートの確認と基礎トレーニング(?)に勤しむ予定ですが、アコースティック系のアンプラグドな演奏をやるということで、ちょっぴり不安が…… (^^;

でも、正直、それも嬉しいんですけどねぇ~ (^^;

失礼いたしました <(_ _)>

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ソウルフル! 叶ひろ子!

2022-06-10 19:14:11 | 歌謡曲

孤独なおんな c/w 女未練のブルース / 叶ひろ子 (日本コロムビア)

先日の「花と太陽 / かずみあい」のご紹介で最後に希望した「ソウル演歌」のオムニバス盤が企画制作されるとしたら、サイケおやじが、ぜひともっ!

と願うのが本日掲載のシングル盤収録曲です。

歌っている叶ひろ子はクラブシンガー出身らしく、そっち方面のコレクターの間では人気も高いと云われておりますが、個人的には昭和44(1969)年11月に発売された掲載盤によって、彼女の魅力の虜になったわけでして、とにかく作詞:なかにし礼&作曲:鈴木邦彦が提唱のA面曲「孤独なおんな」が、森岡賢一郎の秀逸なアレンジもあって、これぞっ!

サイケおやじが最も好む仕上がりになっているんですが、もちろん、ミディアムテンポでソウルフルに節回す叶ひろ子の声質のハスキー&ブルージーなフィーリングは、言わずもがなのジャストミート (^^♪

なかにし礼の作詞に綴られた、ちょいと露骨な女の未練が、本場の黒人ソウルミュージックがド真ん中のメロディとアレンジによって、見事な日本の歌謡曲に変換させられた名曲・名唱と思うばかりですっ!

ちなみに、サイケおやじが、これをゲットしたのは、「昭和44年」&「森岡賢一郎」というツボがあったからでして、刺激的なストリングスアレンジとオルガンやピアノ、そして幾分喧しいドラムスの存在が絶妙にブレンドされたサウンド作りは、この時期ならではの魅力かもしれません (^^♪

そして同じソングライタースタッフから提供のB面曲「女未練のブルース」が、尚更にストレートな歌謡世界であるが故に、今度は正統派の夜のブルース演歌と申しましょうか、当時一世を風靡していた森進一の影響下にある、これまた泣きメロが心に染みる隠れ傑作でして、カラオケパートにしても、サブトーンを入れたテナーサックスやカントリー&ソウルなリズムアレンジ等々に抜群の相性を聴かせる叶ひろ子は、これまた最高なんですねぇ~~ (^^♪

あぁ~~、リアルタイムではヒットしたとは言い難いレコードではありますが、中古屋では比較的見かける事も多いと思いますので、ひとりでも多くの歌謡曲ファンに楽しんでいただきたいと願っておりますし、もしかしたら既にCD化されているかもしれませんが、そ~でなかったら、一刻も早い復刻を強く希望する次第です。

最後になりましたが、叶ひろ子が残したレコードは、この掲載盤の他にシングル盤2枚を所有しておりますので、追々にご紹介させていただく所存です <(_ _)>

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こんなところに和製カーペンターズ

2022-06-09 20:32:04 | 歌謡曲

愛の唄 / アイリーン (東芝)

本日の主役たるアイリーンは、以前にご紹介したアグネス・チャンの実姉のアイリーンとは別人、つまりは、もうひとりのアイリーンです。

彼女は主にFM放送のラジオDJとして活動していたと記憶しているんですが、生まれは沖縄、育ちは米国西海岸のロスだったそうで、それが日本の芸能界に入る事になったのは、りりィのスカウトがあった……等々のプロフィールは、本日掲載のシングル盤スリーブ裏に記載の情報からです。

で、ここに収録のA面曲「愛の唄」は、これまた各方面のコレクター諸氏の蒐集魂を刺激しているトラックでして、それは作詞作曲:小田和正!

ということはオフコースの持ちネタのカバーであり、しかもバックコーラスにはオフコースが参加しているという豪華なセッションレコーディングなんですねぇ~~!

ちなみに、件のオフコースのオリジナルバージョンは昭和50(1975)年末に発売されたアルバム「ワインの匂い」に収録されているんですが、当時のオフコースは小田和正と鈴木康博の二人組で、ソフトロック風味の歌謡フォークみたいな、サイケおやじからすれば軟弱路線真っただ中のグループではありましたが、後に知ったところでは、この「愛の唄」はカーペンターズを意識して作られたらしく、実際に英語バージョンのデモテープまでカーペンターズ側へ送っていたという逸話が巷間流布してから聴き直してみると、イントロからの哀切のハーモニカもニクイばかりの名曲と認めざるを得ないというか、だからこそ、昭和52(1977)年に制作発売されたアイリーンのバージョンも気になっていたというわけでして (^^;

そこで、いよいよアイリーンが聴かせてくれる「愛の唄」は、青木望とオフコースが共同作業の編曲による、これが前述のエピソードを裏付けたかの様なカーペンターズ風のポップス歌謡に仕上がっており、絶妙(?)のカタコト系日本語による彼女の節回しに加えて、オフコースならではの聖歌系コーラスが入るもんですから、サイケおやじは、恥も外聞なく、ジンワリと心が和んでしまうんですねぇ~~ (^^;

あぁ……、自己矛盾も、ここに至ると、周囲からの顰蹙や嘲りも覚悟の居直りというわけです (^^;

う~ん、アイリーンの凛とした面立ちも眩しいですねぇ~~ (^^;

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ソウル演歌だっ! かずみあい!

2022-06-08 19:41:19 | 歌謡曲

花と太陽 / かずみあい (MCA / 日本ビクター)

掲載したのは「女・前川清」として、今も局地的な人気も高い(?)かずみあいが昭和47(1972)年に出したソウル系演歌ポップスの裏名曲「花と太陽」をA面に入れたシングル盤です。

彼女の個性というか、ボーカリストとしての特質はクセの強いコブシ回し、熱っぽい節回しにあると思いますので、結果的に好き嫌いが分かれてしまうところはあるかもしれませんが、この作詞:川内彩友美&作曲:城美好が提供の「花と太陽」はミディアムアップのテンポ設定が「吉」と出た快唱 (^^♪

溌剌としたロック系ドラムスとグル~ヴィなエレキベースというリズムセクションもイイ仕事ですが、なによりもグッと惹きつけられてしまうのが、かずみあいの粘っこい歌いっぷりで、エキセントリックな味わいさえも表出させる彼女の歌唱力は唯一無二でしょうか、サイケおやじは好きです (^^)

ただし、これは池田孝の編曲の所為か、つまり書譜なのか、あるいは現場でのヘッドアレンジなのか、それは知る由もありませんが、サビのパートにおけるカラオケパートに幾分落ち着きがない感じで、だからこそ、全体のノリが散漫になっている気がするのは、不遜と自覚はしておりますが、ど~にも勿体無いと思うのが、サイケおやじの偽りの無い気持ちです (^^;

しかし、それでも、かずみあいの歌う「花と太陽」は素敵な歌謡曲!

だからこそ、それほどCD化が進んでいるとは言い難い彼女の音源復刻の目玉になればとの思いから、これを書いている次第です。

ということで、一口に「昭和歌謡ポップス」と云っても、そこには「ビート歌謡」とか「ソウル歌謡」「ベンチャーズ歌謡」「ディスコ歌謡」等々、多岐にわたるジャンル分けが存在している以上、サイケおやじとしては、ぜひとも「ポップス演歌」「ソウル演歌」という括りで復刻作業が進む事を願っております。

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胸キュン涙のサンバ

2022-06-07 17:49:24 | プレイガール

涙のサンバ / 橘モナ (日本コロムビア)

セクシーアクションドラマの最高峰「プレイガール(東京12ch)」のレギュラー女優陣の中で、最も歌手として成功していたのは、既に女優業以前にレコードデビューしていた沢たまき

とはいうのは当たり前ですが、他にも應蘭芳緑魔子真理明美、桑原幸子、范文雀大信田礼子、西尾三枝子、片山由美子、東三千という面々も、しっかりと歌手活動を展開していた中にあって、殊更本格派だったのが劇中では一条きよみ役として人気を集めていた太田きよみでした。

なにしろ歌手活動を本格化させるためにレギュラーを降板したという真偽の程は定かではありませんが、とにかく昭和48(1973)年には橘モナと改名し、本日掲載のシングル盤を出し、以降は山崎一美や太田きよみ名義で幾つかの音源・レコードを残しています。

で、ここに収録のA面曲「涙のサンバ」は作詞:片桐和子&作曲:曾根幸明から提供されたミディアムテンポのポップス歌謡で、彼女も前述「プレイガール」出演時に特徴的だったキュートな甘え口調を滲ませつつ、安定した節回しで歌っていますから、太田きよみファンにはマストなアイテムでありましょう (^^♪

ただし、曲タイトルには「サンバ」という言葉が用いられておりますが、池田隆の施したアレンジは全然そんなことは無くて、ちょいとドラムスのリックやホーンセクションの響きに「それらしい」ところがあるぐらいですから、むしろ純前たる昭和の歌謡ポップスとして楽しむのがファンの冥利かもしれません (^^;

また、残念ながら、この「涙のサンバ」は大きなヒットにはならなかったものの、彼女の出したシングル曲「私は蜘蛛の糸」や山崎一美名義の「風知草」は歌謡曲愛好家の間では傑作と認知される名唱・名曲であり、つまりは太田きよみ=橘モナ=山崎一美の歌手としての実力と資質が楽しめるわけですが、その彼女が活動を縮小してしまったのは、皆様ご存じのとおり、一連の楽曲を提供した天才作曲家・曾根幸明との結婚があったからでして、それも今となっては、不倫 ~ 略奪婚!?

だったというのですから……。

しかし、それはそれとして、現在は曾根きよ美として活動している彼女の音源も、部分的にはCD復刻され、この「涙のサンバ」もオムニバス盤「怨歌情死考」で普通に聴けるのは喜ばしいことです。

サイケおやじは、キュートでスレンダーな佇まいで活躍した彼女の姿が忘れられませんので、歌手として第一線にあった頃の映像があれば、ぜひとも拝みたいと願っております。

幸いにも、当時のスチールカット等々は雑誌やネットで拝観出来て、そこでも水着姿とか、セクシー系の衣装を纏っている橘モナに接する時の胸キュン感、わかっていただけるでしょうか (^^;

ということで、プレイガールのレギュラーメンバーの訃報にも度々接して来たサイケおやじとしては、同窓会的なイベントをネットで開催して欲しいと願っている次第です。

もちろん、そこでは歌もご披露願えるものと、強く希望しているのでした。

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これが浮世の辛いとこ

2022-06-06 19:12:39 | サイケおやじの日常

仕事がゴタゴタして、ついに今日は愁嘆場……。

正直、今回ばかりは悪者にはなりたくないです (-_-)

明日は解決するといいなぁ……。

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この人だぁ~れ part-88:美山ユリ

2022-06-05 18:03:40 | 歌謡曲

愛のおわり / 美山ユリ (日本ビクター)

日本には「みやま ゆり」と名乗る芸能人が複数存在し、その人が、その時々で歌手、女優、モデル等々、様々な分野で活動しているもんですから、歌謡曲のレコードも比例して同名異人?

と思う他はないシングル盤に度々遭遇するのも、猟盤活動における運命の悪戯みたいなものでしょうか……。

本日掲載したのは、その中の「美山ユリ」が昭和46(1971)年3月に出したとされるシングル盤で、まずは……、なんとも玄人っぽいルックスのジャケ写ポートレートに接した瞬間、中古屋巡りの常として、思わず購買意欲が刺激されてしまった1枚です。

で、肝心の収録A面曲「愛のおわり」は、作詞:平山忠夫&作曲:渡久地政信から提供された、これが如何にも当時流行のポップス演歌であり、だからこそ船木謙一のアレンジによる演奏パートが典型的なイージーリスニングジャズ風味満点に仕上がっているのは言わずもがな、ここに参加のセッションミュージシャンの手癖の強いプレイは、同時期に夥しく制作されていた歌謡曲の諸々のレコーディングで自然にリスナーに刷り込まれているスタイルですから、今となっては嬉しい様な安心感があります (^^)

そして気になる美山ユリの歌唱は、所謂セクシー系の節回しを多用した、フェロモン歌謡路線ではありますが、所々で幾分大袈裟な表現が出過ぎている感がありますし、聴き様によっては、ちょっぴり似合わないロリっぽさも滲み、失礼ながら安定感に欠ける部分も……。

ですから、ジャケ写のイメージと異なる雰囲気は否めないと思うのがサイケおやじの素直な感想です (^^;

もちろん、彼女も「この人」シリーズでのご紹介なので、全てのキャリアを総括すれば、また別な感慨も沸き上がるのでしょうが、その意味で、同じ制作スタッフが手掛けたB面曲「女の恋は一度だけ」がミディアムスローでマイナー調のベタベタした歌謡曲になっているのは、それなりに平凡な仕上がりとはいえ、むしろ彼女には似合っている気がしないでもありません。

程好いコブシ回しが、妙に耳に残るんですよねぇ~~♪

正直、ヒット性感度は低いとは思いますが、こ~ゆ~シングル盤って、歌謡曲好きならば、後々に再発見した時、嬉しくなってしまうんじゃ~ないでしょうか?

少なくとも、サイケおやじは、そ~でした (^^;

ということで、美山ユリのレコードは意想外に中古屋での遭遇邂逅がありまして、他にシングル盤を2枚ほど所有しておりますが、告白すればレコードに刻まれている音源よりも、ジャケ写スリーブに魅力を感じているのが本当のところです (^^;

つまり、サイケおやじにとっての「美山ユリ」は昭和の美人歌手のひとり♪

という存在ではありますが、そこんところは、ご容赦願えれば、幸いでございます <(_ _)>

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基本は思い込み蒐集

2022-06-04 17:43:23 | 歌謡曲

愛の追憶 / 仲順子 (RCA)

本日掲載したのは、昨日ご紹介した小田まりの他の音源レコードを探している中で出会った1枚でして、もちろん、結論から述べさせていただければ、これは決して小田まりの作品じゃ~なくて、仲順子が昭和46(1971)年に出したシングル盤なんですが、告白すれば、これに遭遇した瞬間、これはっ!

小田まり!?!

と決め込んだサイケおやじの間違いの大きな原因は、その面立ちが似ていたところにあったんですよ (^^;

参考までに、昨日掲載したジャケ写を再度アップしておきますが、ど~です、似ていると思いませんかぁ~~~ (^^;

で、そんな思い込みから速攻で手にしたブツを確認してみたら、これが、なんとっ!

仲順子と名乗る女性歌手のレコードだったのは正直、肩透かしだったんですが、それでも悔しさ半分、半ば強引(?)に気持ちを納得させ、ゲットして針を落としてみれば、とにかく作詞:林春生&作編曲:鈴木邦彦とクレジットされたA面曲「愛の追憶」が、当時流行の典型的なポップス演歌♪♪~♪

イントロから突き刺さってくる様なストリングスアレンジも強烈ですが、ミディアムテンポで展開される曲メロの覚え易さは、どっかで聞いたなぁ~~♪

なぁ~んていう心地良さがありますから、思わず一緒に口ずさみたくなる歌謡曲ならではの魅力が確かにありますし、ニクイばかりの節回しの上手さを活かした歌詞の解釈とコブシの妙は、仲順子の歌唱力が本物の証明でありましょう (^^)

実は、これは後で知ったんですが、彼女はキャラクターズに参加していた紅一点・仲純子その人でありますから、さもありなん (^^)

昭和歌謡曲保守本流の歌手のひとりとして、彼女の様な実力派が普通にレコードを出していた時代の素晴らしさこそが、今でも懐かしさやホロ苦さ、そしてそれらを越えて、新しい歌謡曲ファンに発見され続けている要因と思うばかりです (^^)

ということで、本日はネタの入れ替えで、これから借りているトランクルームに行く予定なんですが、現実的には買いっ放しになっていて未開封のCDがブートを含めて相当数溜まっているんで、周囲からの圧力も…… (^^;

でも……、おそらくは今夜も、様々なブツを探して、街を彷徨い歩く気分は打ち消せないのでした (^^;

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この人だぁ~れ part-87:小田まり

2022-06-03 18:15:21 | 歌謡曲

私をこわさないで / 小田まり (MALION / ビクター)

既に皆様ご推察のとおり、本日掲載のシングル盤は正しく、サイケおやじがジャケ買いさせられた1枚でして、その理由は言わずもがな、ジャケットスリーブに登場している彼女の超ミニスカ全身ポーズと男好きのする面立ち、もちろん美脚にシビレないはずもありません (^^)

また、小田まりと名乗る歌手についても、サイケおやじにとっては完全に「この人」シリーズに分類する他はない存在なんですが、一説では東映や大映の諸作にちょい役で出演していた、つまりは本業が女優だったとも云われているんですが、サイケおやじは未だ、確認出来ていません。

で、肝心の収録A面曲「私をこわさないで」は作詞:笠井継程&作編曲:高橋五郎が狙いどおりのセクシー歌謡で、これが発売された昭和46(1971)年2月当時、人気絶頂だった辺見マリがやっていた一連のヒット曲を強く意識した作風は、好きな人には好きとしか言えない仕上がりなんですねぇ~~♪

実際 ――

  バカァ~ 私をぉ~ こわすつもりぃぃ~~♪

―― なぁ~んてセクシーに歌い出される曲メロの展開やソフトロックなA&Mサウンドを意識した音作りは、否が応でも「辺見マリ」なんですが、小田まりの声質そのものが幾分太いアルトボイスですし、微妙ではありますが、節回しが棒読みっぽい感じがあるので、そこらあたりは賛否両論でしょうか (^^;

それでもライトタッチでグルーヴする演奏パートの心地良さがありますし、何よりも、このジャケ写デザインにして、この曲タイトル、そして歌詞の世界の居直り的な刹那の女心は、昭和歌謡曲全盛期ならではの証じゃ~ないでしょうか (^^)

ちなみに発売レーベルの「MALION」は日本ビクターの傍系みたいですが、昭和40年代のレコード業界には、2~3百万でシングル盤が出せるビジネスが成り立っていたところから、あまり馴染みのない所謂インディーズレーベルが存在していたのも、興味深いところです。

まあ、それが行き過ぎて、大金を騙し取られる事件もあったりしたんですが、それはそれとして、昭和歌謡曲に面白いレコードが山の様に制作発売されていた裏事情(?)のひとつに、所謂「買取」で吹き込まれたシングル盤諸作が後々コレクターズアイテム化するのも、趣味の世界の好奇心が刺激される要因かもしれません (^^;

ということで、本日の主役たる「小田まり」は、そのまんま「お黙り」にも通じる稚気が感じられたりして、今となっては笑えないジョークみたいな気もするんですが、とにかくも、これだけ素敵なジャケットスリーブが付いたシングル盤を残してくれた彼女に、乾杯♪♪~♪

これからも、小田まりのレコードは探索を続ける所存です。

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三条アンナは歌う!

2022-06-02 20:06:36 | 歌謡曲

これが最後のまがりかど c/w 空気のようなあなた / 三条アンナ (日本ビクター)

ちょっぴりでしたが、以前ご紹介した三条アンナの中古盤市場での人気は近年、なかなか高まっているらしく、それはそれで喜ばしい事ではありますが、それに反してCD等々での復刻が進んでいないのは、残念でなりません。

その要因のひとつとして推察されるのが、やはり彼女に決定的な「目玉」になる音源が業界関係者に認められていない事かと思えば、本日掲載のシングル盤は殊更収録A面曲「これが最後のまがりかど」が作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平という、昭和歌謡界黄金のヒットメーカーコンビの作品なだけに、これを探しているフリークが大勢存在している現実は、否定されるべきものでは無いのですが……。

とにかく、その曲想は奥村チヨ~黛ジュン~小川知子という、所謂東芝歌謡ポップス三人娘(?)が当りを取っていた路線の見事な踏襲であり、しかも、これが世に出た昭和46(1971)年当時のサウンド作りのキモである、メリハリの効いたステレオミックスになっているもんですから、三条アンナの素晴らしい歌唱力も全開!

コブシ回しが奥村チヨならば、声質は小川知子!?

―― なぁ~んて事を想起させられてしまうのは、決して失礼では無いと思うばかりで、しかし、きっちりと個性をその中に確立させてしまうあたりは、三条アンナの魅力でありましょう (^^)

う~ん、このジャケ写の堂々とした佇まいの彼女が、それを証明している感さえあると思うんですが、いかがなものでしょう。

そして、一方のB面曲「空気のようなあなた」は作詞作曲:みなみらんぼう&編曲:有明春樹が手掛けた、これぞっ!

当時の日本ビクターが十八番にしていたソフトロック風味の歌謡ポップスですから、勢いのあるアップテンポの曲調とアメリカ西海岸系ハリウッドポップスのサウンド作りが曲メロとアレンジに強く出ているんですが、個人的には聊か歌詞の世界と遊離している気がしないものでもありません (^^;

しかし、それでも三条アンナの歌いっぷりは素晴らしく、ここでは黛ジュンの影響を隠さないところが、逆に潔い感じで、サイケおやじは好きです (^^)

ちなみに演奏パートに参加しているプレイヤーのテクニックや音楽センスの見事さも特筆すべきかと思います。

ということで、前述した橋本淳&筒美京平という秀逸なソングライターコンビが残した作品の中では正直、決して上位に入る出来では無い事は確かでしょう (^^;

ところが、だからこそ気になる音源である事も確かであり、殊更コンプリートな蒐集を目指すコレクター諸氏にとっては、避けて通れないのが、こ~ゆ~レコードじゃ~ないでしょうか?

あぁ……、中古レコードの世界の果ては、宇宙と同じかもしれませんねぇ~(^^;

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