よく聞く言葉がある。“歴史を単眼で見てはならない、複眼的に見ること、相手の立場にたって考えること、言葉のすり替えをしないこと”。同感である。歴史の教訓が生み出した基本原則である。この視点は今後のアジア外交の立て直しにも重要であろう。
ところで、この視点で「北朝鮮問題」を見たらどうなるか。
戦後の日本は「平和国家」であったというが、これを「北朝鮮」側から見たら、同じことが言えるだろうか?
共和国から見れば、日本は殖民地として支配した国であり、また、日本の敗戦は南北を分断した原因ともなったし、朝鮮戦争では日本は米軍に基地を提供したし、武器。・弾薬・食料などを米軍に補給したなどという存在に見える。
それだけではない。1965年には「日韓基本条約」が締結されたことにより、以後、共和国は事実上「日米韓軍事同盟」の包囲網の中に置かれてきた。
つまり、彼らの目からは、この百数十年間、日本は一貫して「敵国」として存在したのである。彼らか゛硬直化した姿勢をとった要因のひとつでもある。
そして現在は、“先制攻撃をしろ!”“経済制裁をもっとしろ!”の大合唱の中に置かれている状態である。
2,000発もの核ミサイルを自分たちに向けながら、1発に大騒ぎする国、彼らにとっては理解不可能であろう。
なんのことはない。かっての「ABCD包囲網」の中に置いているようなものだ。彼らに“われわれは止むを得ず立ち上がったのだ。祖国防衛戦争だ!”と言わせるための口実を与えているようなものではないか。
“自分たちには主張する権利はあるが、同じ主張を相手がするのはけしからん”、これではまるで暴力団の言い分だ。
万一、彼らが「われわれは止むを得ず立ち上がった!全員玉砕覚悟だ!」としたら、この国はどうなるだろう?後世の人々は「北は正しかった」とでも言うのだろうか?
“圧力をもっと掛けろ!、先制攻撃をしろ!、針ねずみのように核武装しろ!”と叫ぶ人たちへの回答が、期待とはあべこべになって出てくるだろう。
そうさせない方法はひとつしかない。これも識者の言葉である。“よく話し合い、交流を積み重ね、ともに歴史を歩めるようにしていく”ことではないか。あの悲惨な戦争体験を繰り返さないためにも・・・。
“夢だ!”“馬鹿だ!”“間抜けだ!”などと、いくら罵倒されてもこの道を歩んでいきたい。
改憲論者の叫びは、この日本を地獄の底に引きずり込む「道案内」に過ぎない。
ところで、この視点で「北朝鮮問題」を見たらどうなるか。
戦後の日本は「平和国家」であったというが、これを「北朝鮮」側から見たら、同じことが言えるだろうか?
共和国から見れば、日本は殖民地として支配した国であり、また、日本の敗戦は南北を分断した原因ともなったし、朝鮮戦争では日本は米軍に基地を提供したし、武器。・弾薬・食料などを米軍に補給したなどという存在に見える。
それだけではない。1965年には「日韓基本条約」が締結されたことにより、以後、共和国は事実上「日米韓軍事同盟」の包囲網の中に置かれてきた。
つまり、彼らの目からは、この百数十年間、日本は一貫して「敵国」として存在したのである。彼らか゛硬直化した姿勢をとった要因のひとつでもある。
そして現在は、“先制攻撃をしろ!”“経済制裁をもっとしろ!”の大合唱の中に置かれている状態である。
2,000発もの核ミサイルを自分たちに向けながら、1発に大騒ぎする国、彼らにとっては理解不可能であろう。
なんのことはない。かっての「ABCD包囲網」の中に置いているようなものだ。彼らに“われわれは止むを得ず立ち上がったのだ。祖国防衛戦争だ!”と言わせるための口実を与えているようなものではないか。
“自分たちには主張する権利はあるが、同じ主張を相手がするのはけしからん”、これではまるで暴力団の言い分だ。
万一、彼らが「われわれは止むを得ず立ち上がった!全員玉砕覚悟だ!」としたら、この国はどうなるだろう?後世の人々は「北は正しかった」とでも言うのだろうか?
“圧力をもっと掛けろ!、先制攻撃をしろ!、針ねずみのように核武装しろ!”と叫ぶ人たちへの回答が、期待とはあべこべになって出てくるだろう。
そうさせない方法はひとつしかない。これも識者の言葉である。“よく話し合い、交流を積み重ね、ともに歴史を歩めるようにしていく”ことではないか。あの悲惨な戦争体験を繰り返さないためにも・・・。
“夢だ!”“馬鹿だ!”“間抜けだ!”などと、いくら罵倒されてもこの道を歩んでいきたい。
改憲論者の叫びは、この日本を地獄の底に引きずり込む「道案内」に過ぎない。