表記のこと、僕は全く疑問だ。チームコンセプトを重んじるストイコビッチ監督にしては、あまりに一貫性がなさすぎると思うから、安易な思いつきにさえも見えてしまう。
そもそも今年、ヨンセンを放出してダビを取ったのはどういう訳だったのか。ポストであるヨンセンを、万能のダビに換えたのではなかったか。なのに今回、ヨンセンより背高のっぽを改めて取ろうというのはどういうことなのだろう。ケネディを中央におく3トップで、トップ下に小川を入れるとでもいうのなら多少は分かるが、これはチームコンセプトの大転換である。今まで通り2トップなら、玉田かダビがはじき出されることになる。この場合は、マギヌンの位置に玉田を入れるということなのか。ダビだけで得点するのを、ポスト・ケネディと組ませて得点を増やそうと考えているならば、これまたチームコンセプトの大転換ではないか? とにかく安易すぎるように思えて仕方ない。
同じような役割の好選手、巻のモチベーションも下がること請け合いでもある。
また、今年の不調は、去年よりも陣形が縦に間延びしていることによってMF陣に負担が行き過ぎる事実に起因していると見るならば、たとえばマギヌンの代役を入れボールが収まるようにするとか、ダビにも下にもっと走らせるとか、DFライン上げ下げのうまいDFを探すとかの手当もあるだろう。
それにしても今年のグラ、ボランチらのタックルが去年より全く減ってしまったのはどういう訳なのだ? 去年リーグ1,2位を争ったタックル数が今や、ワースト2位! これは意識的なのか、予定外なのか。それは知るよしもないが、陣形が縦に間延びしていることと併せて考えるならば、ボール奪取が激減してるのは確かだろう。ダビ以外が1得点というのは、彼が前に居続けて、他が上下に虚しく走り回っているだけということではないか。としたら、トップをいじるよりもそっちの改善の方が急務だろうに。
ケネディが入って、どういう陣形になるのか。それを見てからもう一度この続きを書くとしよう。