★大津留公彦氏の2009年夏の戦争関連番組紹介です。 (ネット虫)
大津留公彦のブログより http://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/2009-70f8.html
2008年8月7日(木) 午後8時~8時49分
総合テレビ
解かれた封印~米軍カメラマンが見たNAGASAKI~
今、1枚の写真が注目を集めている。
63年前、被爆した長崎で撮影されたもので、亡くなった幼い弟の亡きがらを背負い火葬場の前にたつ「焼き場に立つ少年」と題された写真だ。
撮影したのはアメリカ人カメラマン、ジョー・オダネル。去年8月9日、亡くなった。占領軍として原爆投下後の長崎に入り、その破壊力を記録するため写真を撮影する一方で、軍に隠れ内密に自分のカメラでおよそ30枚の写真を記録した。帰国後、被爆者の記憶に悩まされ、悲劇を忘れ去ろうと全てのネガを自宅屋根裏部屋のトランクの中に閉じこめ、43年間封印してしまう。しかし晩年になって原爆の悲劇を訴え母国アメリカの告発に踏み切っていく。原爆投下を信じる周囲から非難の声を浴びながら、85歳の生涯を閉じた。
なぜオダネルは、軍の規則に違反して写真を撮影したのか。
なぜその写真を長年隠し、晩年になってトランクを開け母国を告発したのか。
その足跡を追う息子が、遺品の中に残された録音テープを発見した。そこには写真に秘められた過去と、真実を伝えざるを得なかったオダネルの思いが告白されていた。
あの日 僕らの夢が消えた
~“幻の被爆学校”生徒たちの64年~(仮)
8月8日(土)総合 午後10:00~10:50
昭和20年8月9日、爆心地からわずか500メートルで被爆した旧制・鎮西学院中学校。コンクリートの校舎は押しつぶされ、名簿などの資料もほとんどが失われた。そのため在校生の数や名前、被爆した生徒たちの行方は60年以上わからないままになっていた。しかし、去年17枚のクラス写真が見つかり調査が進められたことで、生徒たちの消息が少しずつ明らかになってきた。
北海道で暮らしていることがわかった男性は、被爆当時1年生。柔道に明け暮れる少年だった。しかし原爆で家族全員を失い、戦後は十分な教育も受けられずに職を転々とした。差別を恐れて被爆者であることを隠し続けたという。「爆死した方がよかったと思うことが何度もあった」と語る。また長崎市の隣町で暮らす男性は、今も新聞やテレビで原爆の話題を直視することができない。爆心地近くで目撃した惨状、放射線の影響と見られる病に苦しんだ戦後、そして親友たちを奪われた悔しさがよみがえるからだ。
今も生徒たちの心と体に刻まれている原爆の傷。被爆から60年以上たって明らかになった若者たちの被爆体験と原爆に翻弄された戦後の人生を見つめる。
ヒバクシャからの手紙
8月8日(土)総合・ラジオ1 午後11:30~午前1:00
全国の被爆者の平均年齢は75歳を超え、直接体験を聞くことができるのはあと数年だと言われている。ところがその4割が、いまだに被爆体験を周囲に語っていない。平和のため、体験をしっかり伝えたいとの思いがある一方で、結婚差別を受け独り暮らしを続けていたり、子や孫の病気を自分のせいではないかと思うなど、家族や友人にさえ口にできない悩みも多い。
広島放送局は、被爆者のそうした辛い体験や平和への思いを手紙の形で綴ってもらい、2年前から放送してきた。今年も、ラジオブースに見立てた広島放送局のスタジオをベースに、広島・長崎の中継映像に乗せて、アナウンサーが静かに手紙を朗読する。募集するテーマは(1)「被爆と私の人生」(2)「亡くなったあの人へ」(3)「忘れられないあの光景」(4)「子や孫へ」の4つ。深夜、被爆者の思いに寄り添いながら、平和を考える時間としたい
「日テレNEWS24」
戦場のラブレター
玉砕の島で拾われた手紙 55分枠
放送 : 8月9日(日)
24:50~
制作 : テレビ金沢
再放送 : 8月15日(土)
: 24:00~
戦地の夫に宛てた手紙が60数年ぶりに妻の手に戻った。「坊やが貴方のことを尋ねますの。(中略)お父ちゃんどうぞお元気で最後までガンバッテ下さい」硫黄島で手紙を拾った元アメリカ兵が「差出人を探して返してほしい」と友に託したものだ。妻・きく枝さんは89歳。心臓病に加え痴ほうが進行しているが毎朝、夫の遺影に手を合わせることは忘れない。手紙に登場する「坊や」も65歳。手紙を見て涙が止まらなかった。遠くを見つめていたきく枝さんがひと言つぶやいた。「手紙よりもあの人に帰ってきて欲しかった…」奇跡的に遺族の元に舞い戻った手紙が、伝えるものは何か?
証言記録 市民たちの戦争
8月9日(日)BShi 午後6:45~7:28
8月10日(月)~8月13日(木)BShi 午後7:00~7:43
太平洋戦争における日本人の犠牲者は310万人。およそ4分の1は民間人だった。徹底した総動員体制のもとで過酷な戦争体験をした多くの一般市民。彼らは銃後でどのような体験をし、何を感じたのだろうか。東京、大分、テニアン島、青森、沖縄。5つの地域を舞台に、人々の証言によって、知られざる戦争の実態に迫ります。スタジオは現代と過去をつなぐ架空の廃墟。ナビゲーターの中居正広さんが、感想を語り、また視聴者から寄せられた手紙を朗読し、戦争を知らない若者へのメッセージを伝える橋渡しを担います。
【ナビゲーター】中居正広
8月9日(日)<都市商店街>山の手の商店街 強いられた転業 ~東京・武蔵小山~
東京・山の手で五大商店街に数えられたほどの武蔵小山商店街。軍需物資優先の統制経済と深刻化する物不足の中で、その賑わいは失われていった。次々と商店が廃業に追い込まれ、満蒙開拓に活路を求めた人々がソ連侵攻によって迎えた悲劇を伝える。
8月10日(月)<漁村>マグロの島 爆撃に消えた教室 ~大分・保戸島~
遠洋漁業の拠点として栄えた保戸島。マグロ漁の隆盛で多くの漁民とその家族が島に集まっていた。しかし、開戦で漁船が戦場に徴用、漁民たちは操船者として連れ去られ、漁業は壊滅。残された女性とともに島を支えていた子どもたちを襲った悲劇を伝える。
8月11日(火)<海外居留民>南洋の居留地 サトウキビ農家が見た地獄 ~テニアン島~
太平洋に浮かぶテニアン島には1万人をこえる日本人が移住し、製糖事業を展開していた。しかし戦況の悪化とともに砂糖工場は閉鎖。市民は飛行場の建設や陣地の構築など軍と行動を共にすることを強いられていた。末期には前線の戦いにまで動員された島民たちの悲劇を伝える。
8月12日(水)<地方都市>北の拠点都市 禁じられた避難 ~青森県青森市~
北海道からの石炭輸送の要であった青森市。昭和20年7月、米軍の空襲により、市街地の9割が消失。1000人以上の命が奪われた。B29からは爆撃予告のビラが投下されていたにも関わらず、なぜ多くの命が失われたのか。証言から探る。
8月13日(木)<国内唯一の地上戦・沖縄>沖縄 悲劇の島・64年目の証言 ~沖縄・渡嘉敷島~
昭和19年、突如日本軍の秘密基地となった渡嘉敷島。やってきたのは特攻隊、島の人々は老若男女を問わず、炊事係や壕作りなどに動員された。しかし米軍が上陸すると日本軍は退避。その後を追うように軍陣地付近に集結した島民たちが迎えた結末を証言をもとに描き、人々を追い詰めた戦争の惨状を伝える。
集中再放送:8月4日(火)~8月9日(日) 総合
8月4日(火)
午前0時45分~1時28分 ※3日(月)深夜24時45分~
証言記録 兵士たちの戦争 「ビルマ 濁流に散った敵中突破作戦 ~徳島県・歩兵第143連隊~」
午前1時29分~2時12分 ※3日(月)深夜25時29分~
証言記録 兵士たちの戦争 「戦場の少年兵たち ~沖縄県・鉄血勤皇隊~」
8月5日(水)
午前0時45分~1時28分 ※4日(火)深夜24時45分~
証言記録 兵士たちの戦争 「中国雲南 玉砕・来なかった援軍 ~福岡県・陸軍第56師団~」
午前1時29分~2時12分 ※4日(火)深夜25時29分~
証言記録 兵士たちの戦争 「フィリピン・シブヤン海 戦艦武蔵の最期 ~横須賀海兵団~」
8月6日(木)
午前0時45分~1時28分 ※5日(水)深夜24時45分~
証言記録 兵士たちの戦争 「人間魚雷 悲劇の作戦 ~回天特別攻撃隊~」
午前1時29分~2時12分 ※5日(水)深夜25時29分~
証言記録 兵士たちの戦争 「東部ニューギニア 絶望の密林戦 ~宇都宮・歩兵第239連隊~」
8月7日(金)
午前1時35分~2時18分 ※6日(木)深夜25時35分~
証言記録 兵士たちの戦争 「重爆撃機 攻撃ハ特攻トス ~陸軍飛行第62戦隊~」
午前2時19分~3時02分 ※6日(木)深夜26時19分~
証言記録 兵士たちの戦争 「中国戦線 大陸縦断 悲劇の反転作戦 ~福島県・歩兵第65連隊~」
8月9日(日)
午前1時55分~2時38分 ※8日(土)深夜25時55分~
証言記録 兵士たちの戦争 「従軍看護婦が見た戦争」
午前2時39分~3時22分 ※8日(土)深夜26時39分~
証言記録 兵士たちの戦争 「インパール作戦 補給なき戦いに散った若者たち ~京都 陸軍第15師団~」
報道発 ドキュメンタリ宣言
僕の父はB級戦犯
うじきつよし 戦争を語る親子の旅路 (仮)
元陸軍大尉の父と、60年ぶりベトナム絶海監獄島へ
「あなたは家族と、戦争の話をしたことがありますか?」
■放送局・日時
テレビ朝日
8月10日(月) 19:00~19:54
■制作者から
戦後60数年も平和の中にあった日本で、第二次大戦の話をしている家族が一体どのくらいいるのだろう?
ところがこの親子は今、戦争について恐ろしく聞き、話そうとしている。
うじきつよしさんとお父さんの武さんだ。
2年前の夏に初めて、御ふたりの語り合う現場に立ち会った。場所は、ベトナム・ホーチミン沖300キロの絶海の監獄島だった。元陸軍大尉として南方インドシナ戦線を転戦した武さんは、戦後B級戦犯として裁かれ、その監獄島で5年間の収監生活を生き延びた。
裁判見直しで日本に送還され、巣鴨プリズンでさらに3年。武さんは戦後10年近くを塀の中で過ごされた。ところが、その後生まれた息子のうじきさんは、40年近く父と向き合って戦争の話をしたことがなかった。
十数年前、息子は初めて父に戦争の話を聞いた。その父の言葉は彼には理解しがたいものだった。
お父さんは、戦争での殺人に罪悪感がないと告白した。職業軍人としての戦争責任も、戦犯裁判自体も、未だ認めていないと言った。
そこから、全く考え方の違う父と子の戦争を巡る激しい対話と、記憶を呼び覚ますための戦場めぐりの旅が始まった。
ある時は老人DVかと見紛うほど、厳しく問い詰める息子。それをある時は真正面から議論し、ある時は話を逸らし、時折は激昂しながらも受け止める父。
父と子は、喧嘩して、離れて、また寄り添って。
その旅に付き合って、いつしか二人を羨ましく思っている自分がいる。僕はまだ、こんな風に父と戦争の話をしたことがない。
みなさんは自分の家族と、戦争の話をしたことがありますか?
■番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/d-sengen/
シリーズ激動の昭和
「最後の赤紙配達人」(仮)
2009年8月10日(月)よる9:00から
▼出演者
西邑仁平:吉岡秀隆
今回で3回目となる<シリーズ激動の昭和>、今回は戦場への“招待状”ともいえる召集令状、いわゆる“赤紙”の配達人、西邑仁兵(にしむらにへい)氏をドラマの主人公にし、ドキュメンタリーとドラマをあわせた構成となる。西邑氏は俳優・吉岡秀隆が演じる。
滋賀県の大郷村。この村からも多くの若者が戦場へ向かった。西邑氏は、赤紙を配る兵事係を15年もの長い間勤め上げた。赤紙を配るだけでなく、戦死公報も配るという過酷な仕事を黙々と勤めた西邑氏は、留守宅への気配りなど残された村の人への心のケアも忘れなかったという。大郷村には一家族から5名も戦場に行ったうちもあり、そのお宅へ戦死公報を届けるときには、涙が出るほど辛かったと回想している。
ドラマの部分では西邑氏を軸に、大郷村の人々が戦争に巻き込まれていく様子を描く。
ドキュメンタリーの部分では、ビルマやテニアン、サイパンなどの現地取材をもとに大郷村から戦場に借り出された人々がどのような運命をたどったのか、正確に描き出す。
BS世界のドキュメンタリー シリーズ 第二次世界大戦 開戦70年(仮)
D-Day ノルマンディー上陸作戦(仮)前・後編
8月11日(火)~8月12日(水)BS1 午前0:10~1:00 (10日~11日深夜)
第二次世界大戦終盤の1944年6月6日、アメリカ軍をはじめとする連合国の兵士15万人が、当時ナチスドイツが占領するフランス北西部のノルマンディー地方に上陸し、勝利を決定づけたノルマンディー作戦。
そのとき、連合軍やドイツ軍の兵士たちの脳裏に何がよぎっていたのか。ナチス陸軍元帥のロンメルや連合軍最高司令官のアイゼンハワーは、どのような決断を迫られていたのか。そして、戦場カメラマンのロバート・キャパは、どのような思いでシャッターを切り続けたのか。
番組は、史上最大の上陸作戦の、準備から作戦決行当日までの一部始終を、当事者の証言をもとに実写映像と再現ドラマによって明らかにしていく。前編は上陸準備から前夜まで、後編は上陸後を追う。
ハイビジョン特集フロンティア 私の戦争は終わっていない
~栄光の第7騎兵連隊 元少佐の告白~(仮)
8月12日(水)BShi 午後8:00~9:30
アメリカ陸軍“第7騎兵連隊”。19世紀後半、カスター将軍に率いられ、先住民との戦いで一躍アメリカ国民のヒーローとなった。太平洋戦争ではレイテ、ルソンで日本軍と戦い、朝鮮戦争、ベトナム戦争では最前線に立ち、2003年のイラク戦争でも先陣を切って砂漠を走ったのが、第7騎兵連隊の戦車である。
その陰で語られなかった真実がある。第7騎兵連隊は太平洋戦争や朝鮮戦争で民間人を巻き込む虐殺を行い、ベトナム戦争では連隊に協力した地元の山岳民族を見殺しにした。
イギリスの制作会社オクトーバー・フィルムズとの共同制作によるこのドキュメンタリーは、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で部隊を率いた第7騎兵連隊の元少佐の心の闇に迫り、戦争で犯した罪に自ら対峙する姿を追っている。アメリカの兵士がアジアにおける戦争犯罪に言及している貴重なドキュメンタリーである。
BS世界のドキュメンタリー シリーズ ジャーナリストが見た戦争(仮)
私の戦争は終わっていない ~栄光の第7騎兵連隊 元少佐の告白~(仮) 前・後編
8月4日(火)、5日(水)BS1 午前0:10~1:00(3~4日深夜)
ラジオ深夜便 戦争インタビューシリーズ
8月11日(火)~8月15日(土)ラジオ1・FM 午前1:10~1:55 (10~14日深夜)
日本が終戦を迎えて64年、世界各地では今も様々な紛争・内戦が続いている。北朝鮮では核実験やミサイル発射など、平和に逆行する動きがみられる他、イラク、アフガニスタン、パレスチナでも平和への道筋が見えない状態となっている。日本では悲惨な太平洋戦争を実際に体験した人の証言を直接聞けるのもタイムリミットが近づいている。また、世界を舞台に平和維持のために各地の紛争地帯で命をかけ活動する日本人も数多く存在する。
番組では毎年8月の終戦の日前後に全国のアナウンサーの提案で太平洋戦争体験者や世界の紛争地帯で活動する人たちの証言を聞き出す40分サイズのインタビューを放送している。
今年も「ラジオ深夜便」では戦争インタビューシリーズとして5夜連続で放送する。
BS世界のドキュメンタリー シリーズ 第二次世界大戦 開戦70年
よみがえる第二次世界大戦~カラー化された白黒フィルム~(仮)第1回~第3回
8月13日(木)~8月15日(土)BS1 午前0:10~1:00 (12~14日深夜)
第二次世界大戦の開始から今年で70年。数千万人の死者を出した人類未曽有の戦争の内側では、何が起きていたのか。
この“破壊の時代”の白黒映像を、最新のデジタル技術を駆使し、カラー化しようという試みが、フランスとの国際共同制作により進められてきた。
ナチスの台頭、ヨーロッパ戦線、そして太平洋戦。埋もれていた記録映像を丹念に掘り起こし、綿密な時代考証と地道な作業によって、第二次世界大戦の時代を鮮やかによみがえらせよう、というものである。
世界各地で戦争体験が風化を続けるなか、戦争の現実をよりリアルに描き、その記憶を若い世代へと伝える。
わたしたちの戦争(仮)
8月14日(金)総合 午後7:30~8:42
今から60年あまり前、戦争の時代を生きた若者たちがいました。若者たちはあの時何を信じ、何を失ったのか。戦争証言プロジェクトが取材した元兵士たちと銃後の市民、合わせて200人以上におよぶ証言をもとに、個人が体験し、感じた大平洋戦争の実像をVTRで伝えます。また、ナビゲーターの中居正広さんが感じたこと、疑問を糸口に、戦争を体験された3人のゲストに「自分の戦争」を語っていただきます。
これは、私たちと変わらないごく普通の人々が体験した、一人一人の太平洋戦争の記録です。
【ナビゲーター】中居正広
【ゲスト】作家・五木寛之 俳人・金子兜太 女優・奈良岡朋子
週刊こどもニュース戦争特集「核の時代の子どもたち」(仮)
8月15日(土)総合 午後6:10~6:45
今、核を巡る問題が大きく変わろうとしている。オバマ米大統領は4月、アメリカが核廃絶に取り組むことを明言。その裏には、テロリストが核をテロ行為に使用する可能性が高まっていることや北朝鮮が核実験を進めるなど、核を取り巻く状況が深刻になっている現実がある。核が使用される可能性は米露冷戦時代よりも高まっており、私たち一人一人が真剣に核の問題に向き合うべき時代になっている。その一方で、広島・長崎の被爆者の高齢化は進み、被爆体験は風化しつつある。
今回の戦争特集では、子どもたちに原爆(核兵器)の恐ろしさを伝えると共に、世界が置かれている核の状況を分かりやすく説明。未来を担う子どもたちが、家族と核について考えるきっかけにしたい。
8月15日(土)総合「日本の、これから」
アメリカのオバマ大統領が「核兵器の無い世界を目指す」と宣言し、核兵器削減に向けて動き出そうとしています。唯一の被爆国日本では、核兵器廃絶の方針を歓迎する声があがっています。
しかし、その一方で、北朝鮮はミサイル発射と核実験を強行。“核の闇ルート”を経て、核がテロリストへわたる危険性も指摘されています。
これまで、核兵器の廃絶を訴えながらも、アメリカの核の傘の下に守られてきた日本。核をめぐる緊張感が高まる中、わたしたちは隣国の脅威にどう対峙していけばよいのでしょうか。そして、唯一の被爆国として核廃絶に向けてできることは?
みなさんのご意見、ならびに出演者を募集しています。
意見送付先・出演応募
http://www.nhk.or.jp/korekara/
ハイビジョン特集フロンティア よみがえる第二次世界大戦
~カラー化された白黒フィルム~(仮)
NHKスペシャル 終戦ドラマ「気骨の判決」
8月16日(日)総合 午後9:00~10:30
NHK名古屋放送局は、『鬼太郎が見た玉砕』『最後の戦犯』に続き、終戦ドラマ『気骨の判決』を制作する。
戦争末期の昭和20年、ひとりの裁判官が「翼賛選挙は無効」と断じる判決を出した。ドラマは、NHK大分放送局・清永聡記者の詳細なノンフィクションに基づき、戦時下の選挙と裁判の実態、そして「選挙無効」を下した大審院(今の最高裁)判事・吉田久たちの生き様を描いていく。
東条英機内閣が行なった衆議院解散総選挙。「戦争に勝つため」という名目のもと、政府に非協力的な候補者に対して露骨な選挙妨害工作が繰り広げられ、大政翼賛派が議席を独占した。吉田たちは真相を究明するべく、鹿児島に乗り込んで大量の証人尋問を断行。「なぜ人々は、戦争を熱烈に支持するのか?」「法律は、本当に市民を救えるのか?」という問いに苦悩しながらも、裁判官たちは信念を貫き、想いのすべてを「判決」に注ぎ込む。
原案:清永 聡 脚本:西岡琢也 音楽:加古 隆 演出:柳川 強
出演:小林 薫 田辺誠一 麻生祐未 京野ことみ 篠井英介 石橋蓮司 國村 隼 ほかの皆さん
8月16日(日)BShi 午後10:15~11:45
第二次世界大戦の開始から今年で70年。数千万人の死者を出した人類未曽有の戦争の内側では、何が起きていたのか。
この“破壊の時代”の白黒映像を、最新のデジタル技術を駆使し、カラー化しようという試みが、フランスとの国際共同制作により進められてきた。
ナチスの台頭、ヨーロッパ戦線、そして太平洋戦。埋もれていた記録映像を丹念に掘り起こし、綿密な時代考証と地道な作業によって、第二次世界大戦の時代を鮮やかによみがえらせよう、というものである。
世界各地で戦争体験が風化を続けるなか、戦争の現実をよりリアルに描き、その記憶を若い世代へと伝える。
8月16日(日)又は23日
「5000人のカルテ~ある被爆医師の半生」
今夜はこんなところです。
ではまた・・・