★おなじみのJANJANで「さとうしゅういち」さんがhttp://www.news.janjan.jp/election/0908/0908209046/1.php
表題のような面白い文章を書いています。冒頭を紹介します。 (ネット虫)
◎お手数ですが記事のアドレスへは⇒青転して右クリックで検索へ入ってください。
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総選挙序盤の18日と19日に行なわれた朝日新聞の世論調査によると、自民党が私の予想通り、「超新星爆発」してしまっている様子が読み取れます。
朝日新聞の今回の調査によると、
1)民主党は300議席をうかがう勢い
2)自民党は、小選挙区では100議席を大きく下回り、比例区でも60議席が微妙
3)都市型選挙区、中間型選挙区、地方型選挙区のいずれでも、自民党は民主党に圧倒されていることが読み取れます。
※参照民主300議席うかがう勢い 朝日新聞、序盤情勢調
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908190451.html
■1990年代から衰退していた自民党
自民党体制は実際には、とくに都市部で衰弱していました。1998年の参院選では、東京、神奈川、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫という大都市近郊で民主党と共産党の躍進の前にことごとく議席を失い、惨敗しました。
このときは、1997年から深刻化した不況の中、大都市の商工業者に不満が広がったのです。また、サラリーマンを中心に多い無党派層の間には、ゼネコンばかりを優遇して無駄遣いし、大都市住民の課題(子育て、教育、環境など)を無視しているように見えたのです。当時、東京に私も住んでいましたからその辺の事情は良くわかります。
そこで、自民党は、翌1999年には、東京や大阪などの低所得者層に人気がある公明党と組み、都市部で勢力を維持しようとしたのです。それでも、2000年総選挙では、森総理の不人気もあって、大都市部では自民党は退潮しました。
■小泉さんが自民党を「赤色超巨星」に!
しかし、小泉政権の下で、次第に大都市部で、議席を取るようになります。女性や若者にとっては、小泉さんは、田舎の既得権を奪い、子育てや教育を充実させてくれる正義の味方のように見えた時期もあるでしょう。2001年5月の最初の所信表明演説を聞いてそう思った人も多いと思います。それに、公明党という「下駄」も加わりました。
その下駄に乗った小泉さんは、露骨にトヨタなどの輸出大手企業を優遇する路線を採ったのです。労働の規制緩和、異常な低金利による円安誘導…。これにより、アメリカに大量のお金が流れるという副作用も生じました。
経団連会長が民間議員である経済財政諮問会議、オリックス会長が議長だった「規制改革会議」がそういう政策を推し進めたのです。
小泉さん・竹中平蔵さんは、さらに、2002年以降は、中小企業からの貸しはがしを進めました。2004年度からは地方交付税をカット。かくて、地方で食えなくなった人々は、非正規労働者として、都会に流れた。彼らは、輸出大手企業を支える格好の安価な労働力になりました。実際、2008年暮れには、広島や名古屋でも、北海道や沖縄、九州山間部などの出身者が派遣切りにあって、私たちのところ(反貧困ネットワーク広島などの独立系労働組合)を頼って来られたりしました。
しかし、小泉時代は、地方にそれなりに怒りが広がったが、いざ、選挙となると、「現与党」の自民党に逆らうところまでは踏み切れない人が多かったのです。
一方、輸出大手企業の本社があり、一時的にせよ好況を呈した都会では、公明党の助けも得て自民党が伸びたのです。また、大都市の女性や若者は、小泉さんの郵政民営化が、「田舎の年配層の既得権益を奪う」ように見えて、スカッとして、小泉さんを支持してしまった面もあるでしょう。これが4年前の2005年衆院選当時の状況でした。
自民党はこのとき、「赤色超巨星状態」でした。このとき、「自民党・財界」星は一番巨大化していました。しかし、庶民の暮らしは苦しかったのであり、輸出頼みの経済になっていました。輸出さえ冷え込めばいつ、経済が冷え込んでもおかしくない脆弱な状況だったのです。
星にたとえれば、星自らの核融合反応の燃料である各種元素をほぼ、燃やし尽くしてしまった状態になったのです。小泉さんはやはり、自民党を「ぶっ壊し」たのです。超新星爆発を準備したのです。
★以下
○安倍自民党惨敗が「超新星爆発」の前兆だった!
○金融危機と輸出不振で大都市も崩壊!
○民主VS自民の二大政党制にはならない?
と論じています。興味のある方はお読みください。
表題のような面白い文章を書いています。冒頭を紹介します。 (ネット虫)
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総選挙序盤の18日と19日に行なわれた朝日新聞の世論調査によると、自民党が私の予想通り、「超新星爆発」してしまっている様子が読み取れます。
朝日新聞の今回の調査によると、
1)民主党は300議席をうかがう勢い
2)自民党は、小選挙区では100議席を大きく下回り、比例区でも60議席が微妙
3)都市型選挙区、中間型選挙区、地方型選挙区のいずれでも、自民党は民主党に圧倒されていることが読み取れます。
※参照民主300議席うかがう勢い 朝日新聞、序盤情勢調
http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908190451.html
■1990年代から衰退していた自民党
自民党体制は実際には、とくに都市部で衰弱していました。1998年の参院選では、東京、神奈川、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫という大都市近郊で民主党と共産党の躍進の前にことごとく議席を失い、惨敗しました。
このときは、1997年から深刻化した不況の中、大都市の商工業者に不満が広がったのです。また、サラリーマンを中心に多い無党派層の間には、ゼネコンばかりを優遇して無駄遣いし、大都市住民の課題(子育て、教育、環境など)を無視しているように見えたのです。当時、東京に私も住んでいましたからその辺の事情は良くわかります。
そこで、自民党は、翌1999年には、東京や大阪などの低所得者層に人気がある公明党と組み、都市部で勢力を維持しようとしたのです。それでも、2000年総選挙では、森総理の不人気もあって、大都市部では自民党は退潮しました。
■小泉さんが自民党を「赤色超巨星」に!
しかし、小泉政権の下で、次第に大都市部で、議席を取るようになります。女性や若者にとっては、小泉さんは、田舎の既得権を奪い、子育てや教育を充実させてくれる正義の味方のように見えた時期もあるでしょう。2001年5月の最初の所信表明演説を聞いてそう思った人も多いと思います。それに、公明党という「下駄」も加わりました。
その下駄に乗った小泉さんは、露骨にトヨタなどの輸出大手企業を優遇する路線を採ったのです。労働の規制緩和、異常な低金利による円安誘導…。これにより、アメリカに大量のお金が流れるという副作用も生じました。
経団連会長が民間議員である経済財政諮問会議、オリックス会長が議長だった「規制改革会議」がそういう政策を推し進めたのです。
小泉さん・竹中平蔵さんは、さらに、2002年以降は、中小企業からの貸しはがしを進めました。2004年度からは地方交付税をカット。かくて、地方で食えなくなった人々は、非正規労働者として、都会に流れた。彼らは、輸出大手企業を支える格好の安価な労働力になりました。実際、2008年暮れには、広島や名古屋でも、北海道や沖縄、九州山間部などの出身者が派遣切りにあって、私たちのところ(反貧困ネットワーク広島などの独立系労働組合)を頼って来られたりしました。
しかし、小泉時代は、地方にそれなりに怒りが広がったが、いざ、選挙となると、「現与党」の自民党に逆らうところまでは踏み切れない人が多かったのです。
一方、輸出大手企業の本社があり、一時的にせよ好況を呈した都会では、公明党の助けも得て自民党が伸びたのです。また、大都市の女性や若者は、小泉さんの郵政民営化が、「田舎の年配層の既得権益を奪う」ように見えて、スカッとして、小泉さんを支持してしまった面もあるでしょう。これが4年前の2005年衆院選当時の状況でした。
自民党はこのとき、「赤色超巨星状態」でした。このとき、「自民党・財界」星は一番巨大化していました。しかし、庶民の暮らしは苦しかったのであり、輸出頼みの経済になっていました。輸出さえ冷え込めばいつ、経済が冷え込んでもおかしくない脆弱な状況だったのです。
星にたとえれば、星自らの核融合反応の燃料である各種元素をほぼ、燃やし尽くしてしまった状態になったのです。小泉さんはやはり、自民党を「ぶっ壊し」たのです。超新星爆発を準備したのです。
★以下
○安倍自民党惨敗が「超新星爆発」の前兆だった!
○金融危機と輸出不振で大都市も崩壊!
○民主VS自民の二大政党制にはならない?
と論じています。興味のある方はお読みください。