★坂井貴司です。
転送・転載歓迎。
8月に入ってから、戦争に関する優れたテレビ番組が数多く放送されています。
暑さでノビている私がフォローできないほどです。
さて、8月9日から3回シリーズで、NHK総合テレビが、旧日本海軍の知ら
れざる側面を伝える番組を放送します。
今も根強く存在する俗説に「陸軍悪玉、海軍善玉論」というものがあります。
満州事変から太平洋戦争まで、日本を戦争の泥沼に引きずり込んだのは陸軍で
ある。一方、海軍は海外事情に通じていたことから、一貫して戦争には消極的で
あり、特に太平洋戦争開戦には強く反対した、という論です。
これは誤りです。
海軍もまた陸軍と同様、戦争を推進したのです。
それを裏付ける資料が最近発見されました。
1980年から11年間、絶大な権力を振るった海軍の中枢『軍令部』のメンバー
が、「海軍反省会」という秘密の会合を開き、400時間に渡る録音テープを残
しました。70,80歳代に達していた軍令部のメンバーたちは、開戦に至る経
緯、その裏で行った政界・皇族・陸軍などへの働きかけ、神風特攻、戦後の東京
裁判対策などの内幕を語りました。
NHK総合
NHKスペシャル 「日本海軍 400時間の証言」
「第一回 開戦 海軍あって国家なし」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090809.html
8月9日(日) 午後9時00分~9時59分
海軍がどのようにして政治にかかわっていったかを明らかにします。
「第二回 特攻 やましき沈黙」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090810.html
8月10日(月) 午後10時00分~10時59分
現場の熱意から始まったとされる神風特別攻撃が、実は海軍中枢が組織的に計
画していたことを明らかにします。
「第三回 戦犯裁判 第二の戦争」
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090811.html
太平洋戦争敗戦後に始まった戦争裁判の裁きからどう海軍を守るか、海軍をい
かにして復活させるかを語ります。