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総選挙までの残されたわずかな間の政局を我々はどう考えるか        天木ブログより

2009年08月14日 20時16分45秒 | Weblog
★選挙まであと二週間余りとなりました。マニフェストの批判合戦が盛んです。これだけ前座が長いといい加減疲れてきて思考力が鈍ってきます。これも麻生総理の作戦のうちで、嵌められたかな? 意気軒昂な人の一人、天木直人さんの意見を聞いて闘志が湧いてきました。 (ネット虫) 
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 日本や世界の動きをどう読みとるか、それを毎日のニュースを見ながら考えて、私のメールマガジンで毎日発信している。
 その一部を、あるいは要約して、あるいはそのままの形で、このブログで紹介している。
 これから書くブログも今日のメルマガの引用である。
 しかし今日のブログに限っては、メルマガをさらに発展させた。
 メルマガを読み返して、書き足りない気がした。趣旨が明瞭でないおそれがある。
 だから、そのことを、より正確に、より正しく、そしてメルマガの読者を超えた、より多くの一般読者に対し、伝えたいと思ってこのブログで書くことにした。
 私が言うところの、「何の組織も、しがらみも持たない、だからこそ政治からもっとも遠いところにいる、そしてそれはまた政治からもっとも守られていない政治的弱者、疎外された者、である我々一般大衆」に向けて書いている。
 
 題して、「総選挙までの残されたわずかな期間の政局を、我々はどう考えるべきか」である。
                           
 私には一切の政治的思惑はない。特定の政党や政治家の片棒を担いだり、彼らの代弁をする気はない。特定の政党や政治家をことさらに貶める気もない。 このブログによって特定の目的を達成しようとするものでもない。
 自分が正しいと思う事を書いている。一般の大衆よ、だまされるな、と訴えている。ただそれだけである。そして私の書くことは実際のところ正しい。 参考になる。
 そう思って読んでいただきたい。

           記


 最近発売の週刊現代最新号(8月22・29合併号)は、民主党390議席、自民44議席という民主党完全勝利を報じた。
 何事につけ民主党有利の選挙情報を流し続けた週刊現代であるからそのつもりで読まなければならないとは思う。
 しかしそれを割り引いても、この週刊現代の記事は衝撃的だ。
 いよいよ、8月3日の私のブログで書いた1993年のカナダ総選挙のような革命的なこと(単独過半数の151議席を占めていた与党がたった2議席しかとれずに野党に転落)が、日本でも現実に起こりうるかもしれない。
 そこへきて麻生首相の、「まけっぷりよくせにゃならん」発言が飛び出した。11日に千葉県で行った街頭演説で口に出したという。いつもの軽率な失言だろうが、意外に本音があらわれたのかもしれない。
 そしてとうとう橋下、中田「首長連合」が民主党支持を打ち出した。
 彼らを自民党別働隊と呼ぶものもるが私はそうは思わない。政権を視野に入れた民主党と協力し、あるいは自らが主役となって、これからの政治の主導権を手にしようとする動きである。
 つまり彼らはもはや自民党を見限ったのだ。
 今の自民党がそのままの形で一致団結して復活することはもはやない。
 その様な状況の下で、我々はこれからの政局をどう見るのが正しいのか。
 それは一言でいえばこうだ。
 メディアが報道しているように難しく考えなくてもいい。無駄な事を考えるべきではない。
 雑音を無視して、ひたすら民主党の圧勝を期待すればいいだけの話だ。
 民主党に圧勝させて政権を取らせ、その民主党に我々のための政治を行うよう、注文をつけていけばいいだけの話だ。
 民主党が腰砕けになったり、少しでも変なことをしたら、すぐにでも政権から引きずりおろすぞ、と脅かせばいいのだ。
 来年7月にはすぐ参院選挙がある。衆参同日選挙となるかもしれない。今の政局はそこまでつながっている。
 もちろん選挙の結果は誰にもわからない。民主党の圧勝にならないかもしれない。
 それに、民主党を独り勝ちさせれば、それもまた日本のためにはならないと考える者も多い。私もその一人だ。
 しかし、それでも、今度の選挙では民主党を圧勝させなければならない。
 共産党、社民党、国民新党などの少数政党を支持する者はそれらの政党を支持すればいい。それらの政党を通じて、民主党に働きかけ、自らの政治の思いを実現すればいい。
 しかし私のように特定の支持政党を持たない一般国民は、野党第一党を大勝させ、自公政権を下野させて我々の思いを実現させる、これしかない。
 私は既存政党のすべてを否定するものである。本来ならばまったく新しい政党の出現を期待し、そこに政治的思いを託したいところだ。
 しかし現実の政治状況や選挙制度の下では、そのような新党の出現を期待することは非現実的である。
 そうであれば、野党第一党の民主党にその思いを託するほかはない
 民主党が負ければ自公政権が続く事になる。これは論外だ。
 民主党が中途半端に勝てば政局は混迷、停滞する。一般国民には、これ以上政治の混迷、停滞を許す余裕はない。
 民主党には、圧倒的勝利をおさめ、その勢いを持って今までの自公政権にできなかった新しい政治、政策を進めてもらうほかはない。
 民主党のマニフェストはぶれる、あるいは大衆迎合だ、などと、自公政権やメディアが最近やたらに民主党批判に熱心だ。
 もはやこうでもしない限り民主党攻撃の手はないかのようだ。
 しかしこんな批判に惑わされてはいけない。
 考えてみるがいい。国民の声に応えてマニフェストを変える事のは当然だ。どこが悪いというのだ。
 大衆迎合という言葉で国民をばかにするような政党が、どうして政権を取れるというのか。
 民主党の問題は、むしろそのマニフェストが、まだ不十分、不徹底であるということだ。
 それでも自民党のマニフェストに比べればはるかに好ましい。
 重要なことは、マニフェストを実現しなければ責任を取ると鳩山民主党代表が公言していることだ。民主党はもう後戻りできない。公約違反はできない。
 という事は、今までの自公政権や自公政権の政治家と違って、民主党は無責任ではないということだ。マニフェストは確実に実現されるということだ。
 そのような民主党が圧勝し、より強い政権になること、そして我々の求める政策を一つでも多く、確実に実現させる事、これこそが我々一般国民が願うことだ。
 鳩山民主党は、特定の政党やイデオロギーを持たない我々一般国民が、はじめて手にする自分たちの政党となりうる可能性がある。
 我々一般国民が新しい政党を作ることが出来ない以上、そして政治に直接かかわりたくない以上、鳩山民主党を支持し、それをわれわれの政党につくり変えていくしかない。
 そして、その民主党が、政権政党になったとたんわれわれを裏切るようなことになれば、我々は直ちに民主党を見捨てればいいのだ。
 民主党は我々一般国民を裏切ることはできない。裏切れば二度と政権をとれない。民主党は我々一般国民とともに歩むしかない。
 これを要するに、民主党という名の我々一般国民の政権政党が初めて生まれつつあるということだ。
 我々が民主党政権を作っていく、監視していく、今後の政局は、こういう観点から一般国民は捉えるべきなのである。

コメント (1)
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小川佳純と石川直宏   文科系

2009年08月14日 14時02分22秒 | スポーツ
サッカー点取り術の世界的潮流であるサイドアタックにおいて、Jリーグなどにも異変が起こっている。去年ブレイクしたグランパスの10番・小川佳純。オランダリーグで大活躍中の本田圭佑。彼は今、日本人として初めて世界最強リーグ、イングランドの4強に招かれるかというほどの点取り屋に育った。そして今年は、サッカーファンなら誰でもご承知のように、FC東京の石川直宏が遅咲きの大輪開花真っ最中である。日本人としてずいぶん久しぶりに、リーグの得点1位をばく進中の彼も既に28歳。03年には日本代表にも選ばれ、04年にはアテネ五輪にも出たにもかかわらずその後眠っていたような彼に、一体何が起こったのか。これら3人、FWでなくて、みんなサイドのMFなのである。
いろんな本などで調べたことを、以下にご披露してみたい。

組織的守備術が発達した現代サッカーでは、点取りがどの国でも非常に難しくなっている。正面からの点取りは、カウンターとか組織的点取りに頼ることがほとんどで、個人で点が取れるようなアタッカーには法外な値が付くようになった。FWにも防御が要求される時代だから、点をとるだけの選手は守備組織の破綻を来して使いにくいという風潮もあるだろう。こうして現在では、世界的に、サイドアタッカーが重要視されている。バルセロナのメッシ、マンチェスターユナイテッドで世に出たクリスティアーノロナウドなどである。
さて、日本でも同じ傾向が出てきた。この点で去年の名古屋グランパス・小川佳純の登場は、どれだけ褒めても褒め足らないと思う。彼については昨年11月28日にここに拙稿を書いているが、もう一度復習しておきたい。
一昨年まで名もなかった新人が11得点(リーグ9位)と11アシスト(リーグ1位)。言っておくが、これは最も有能なブラジル人助っ人と同じ成績である。得点、アシストともこれほど多いというのは、彼の他には川崎のジュニーニョ以外にはいない。そのジュニーニョは、12得点10アシストだった。最優秀新人に選出されたのは当然と言えるこの小川の、去年切り開いてきた境地をまとめてみよう。
まず彼のクロス数の多さ。これは、リーグ6位だった。さらに、サイドバックに自分を追い越していく上がりを促して、自らはゴール前にも切り込んでいく。その上で、スペースを見つける鋭い組織眼でもって、いつのまにかゴール前の良い位置にスルリと入り込んでいるという特徴もいまや有名になった。左のマギヌンと位置交換をして、敵の守備を混乱させるのも常套戦術の一つだ。こうして、去年猛威をふるった名古屋の組織的サイドアタックの立役者として上げた数字が、上記の得点、アシスト、クロスの数なのである。なお、今年個人で突っ込んでいくダビが入ってからは、小川のこの特徴は全く生かされていないが、クロス数(リーグ9位)、アシスト数(リーグ2位)は相変わらず秀逸である。

さて、今年の石川直宏。同じ右サイドだし、まるで去年の小川を見ているようだ。ポスト役としてボールキープをしてくれる平山相太がヨンセンの代わりにいてくれるところまでがそっくりなのである。石川は小川の研究を余程したにちがいない。ただし、小川にないいくつかの特徴があるから、それを列記してみたい。
①石川はリーグ有数の快足であるが、小川は速くはない。僕などは、走る姿の美しさから石川に引かれ始めたと言って良い(もっともそれは、04年頃の話であったが。以降の彼は眠っていたようだ)。この足の速さが今、ゴール前の敏捷性に生きているのだと思う。最初の2~3歩で彼に勝てる選手はJリーグでは少ないのではないか。サイドに張っていて中に入り込むとき、彼のマーカーは絶対について行けないのである。
②シュートに小川同様の正確性があるが、その上に「リラックスした迫力」がある。これは、ゴール前で緊張してしまう日本人としては、かなり珍しい能力だと思う。これについて城福監督はこう述べている。
「僕はナオのシュートの技術は別に驚かないんですよ。でも練習場と同じように試合でシュートを打つことはそう簡単ではない。それは大したものだと思います。彼はすごく力が抜けている。それは自分のやれることを小平でずっとやり続けているから、スタジアムのピッチに立った時にはベストを尽くした状態でいる。だからもう気負いもない。日々、やるべきことをやり切っている。そんな印象を受けます」(サッカーダイジェスト8月11日号)
なお、彼がこれだけリラックスしてシュートを打てるのには、①の快足が関わっているのは間違いないだろう。1歩でも2歩でも後ろに置いてきた敵のことは全く気にしないでシュートを打てるのだから、その分気が楽でないはずがない。
③最後に平山相太の存在も上げておこう。石川はこう述べている。
「自分は周りに生かしてもらっていると思う。そのひとつに、相太が理想とするタメを作ってくれるおかげで、2列目の飛び出しや3人目の動きがでている。自分のゴール前に行く流れを予測すればいいだけになっている」(同上 8月18日号)
「日本ではFWがゴール以外にも多くの仕事を求められることもありますが、FWにMFのような役割をしてもらい、自分がFWの役をするのもありかなと思うんです」(スポーツグラフィック・ナンバー7月16日号)
去年まではサイドに張っていることが多かった石川が、見違えるように中へ入れるようになったのはこうして、平山を初めとした周囲の皆のおかげなのである。もう一つ原因があって、弱点であった自分の守備を、その俊足を生かして大改善できたから大胆に敵ゴール前に入れるようになったとも述べている。

さて、この③にちなんで最後に、最近のグラの変化にも触れておきたい。ケネディが明らかに平山相太の役割をしてくれている。ポストと、ダビになかった下へ下りてきての前線防御のことである。小川の活躍範囲が広がったし、コンパクトな守備でこそ生きてくるタックル数が急に増え始めた。その数は瞬く間に、一時の16位から10位にまで上がった。希望が出てきた。
こんな時、僕は明日、瑞穂の川崎戦を観に行く。今をときめく中村憲剛を先頭にした絶好調の川崎にどれぐらいできるのか。大きな試金石である。観戦記もここに是非書きたい。例え負けたとしても、明日への希望は見えるはずなのである。
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