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 アフガンの米警備会社が武器密輸  文科系

2010年10月06日 02時30分57秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 昨日の中日新聞4面に、こんな記事があった。とんでもないことである。

アフガン政府が、米国などの民間警備会社数十社にこの8月、大統領による解散命令を出し、このたび8社の活動を禁止し、武器没収を行ったとのことだ。その理由がなんとマカ不思議なこと。こう書いてあった。
『米国からアフガンへの武器の密輸や悪用の疑惑が浮上し、武器が反政府武装勢力へ渡る恐れも指摘されていた』

 何のことはない。アメリカの武器が米民間警備会社などを経由してアフガニスタンに密輸されており、それが米兵やアフガニスタン兵士を殺してきたのである。さらに、大統領命令で年内解散を求められた警備会社は52にも上っており、これに対して米国などがこんな動きをしていたのだそうだ。
『米国などが治安悪化の懸念から解散命令の再考を要請していたが、アフガン政府が禁止に踏み切ることで今後、治安維持活動に混乱が生じる恐れもある』
 こういう背景の中で、この3日にこんな政府発表がなされた。
『活動を禁止した八社のうち数社については完全に解散させた上、「武器や弾薬を没収した」と発表』
 
 酷い話ではないか。アフガンの治安維持を信託されたアメリカの警備会社が、アフガン人や米兵を殺傷する確信犯であったとは! 治安委託会社が、その「敵」に武器を密輸してやるということなのであって、文字通りアフガン国の信任を二重に裏切っているということである。一つは、治安会社がその役割を全く果たしていないどころか、治安を破壊している。二つには、そうやるほどに武器輸出収入も増えるということだ。治安委託と正反対のことを行って料金をただ取りし、さらに武器密輸で儲けるほどに治安委託がもっと多く必要になると、こんな事態はそもそも一体、何と形容したらよいのだろう!!? 「ある国の軍隊が戦争に出かけ、その戦争相手に己の武器を売っているも同じ」と、こう言えばよかろう。自軍の兵士をより多く殺す痛みも感じていないということでもある。法外な担保を取って高利で貸した相手に、大損をさせるように定期的工作を実施して結局その担保も取ってしまうと、そんな銀行よりももっと酷い行為であると言えまいか。なんせ相手の命を守るよう委託された会社が、相手と味方の命を奪って儲けるというのだから。
 こんな自国の会社を取り締まることもできないアメリカ国家が『解散命令の再考を要請していた』なんて、更に輪をかけてこんなこと、アメリカも本当に「よくやる」もんだ! これらの警備会社をアフガン国家に仲介したのが、アメリカ国家であるのは間違いないのだし。

 これじゃもう、なにもかもごちゃごちゃで、アフガンは永久に落ち着くわけもない。明白な話だろう。アメリカは一体、アフガンに何をしに行ってるのだ? アフガンにも、イラクにも、大混乱させに行っただけじゃないか。大不況であるほどに、こんなことも増えるのだろうけど、経済の軍事化って本当に困ったものだね。人間の業ともみえるほどに。
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「日本サッカー・希望の星」と、ザック監督など(9) 文科系

2010年10月06日 00時07分39秒 | スポーツ
ザックはまず守備から入った

① 4日最初の守備練習において「Jリーグのだれも経験したことがないはず」の驚天動地があったらしい。先ず、これについて質問しますので、分かる人がいたら是非応えて欲しいです。
 敵が、味方ゴールのサイドに攻め込んできた時に、こういう指導があったそうです。サイドバックとセンターバック2人一組で詰めさせた上で、その際こういう注意があったのです。「ボールだけに正対せよ。よって、後ろなど振り返る必要はなし。この場合の後ろは、他人の仕事だ」と。槇野もびっくりし、栗原辺りは抵抗感さえ覚えるような指導みたいらしく、異口同音にこんな声を上げていたとのこと。
「後ろに敵の誰かが走り込んでも、見るなと言うことらしいが、そう言われてもねー? 日本でこんな指導はどこにもないはず」
 ザックは、完全なゾーンディフェンスでやるようであって、その指導中の出来事なのですが、イタリアのゾーンディフェンスではいつもこうなのか? としたら日本では今までに何故こういう指導が皆無だったのか? 日本で皆無だとしたら、世界的にも珍しいことなのか?

 以上のことの詳細を、抜粋します。ザックが初めて手を付けたのが、守備指導。その最大特徴を表現すればこんな指示ということなのでした。ニッカンスポーツサイトから取りました。
【ザッケローニ監督が伝授した「カテナチオの極意」を、DF陣は一様に、驚きと戸惑いを感じながら受け止めた。槙野は「今までにない守り方。新しい先生に授業を受けている感じがした。これがカテナチオ(イタリア流の堅守)なのかな」と新鮮さを感じる一方で「今までと違うからいつも以上に頭を使う」と懸命に考えながら説明を聞いたという。
 センターバックでレギュラーを狙う栗原も戸惑っていた。「ちょっと怖いと感じた」。自分がマークすべき向きの反対側(背中側)から進んできた相手については「責任を持たなくていい」とはっきり言われた。「両方見ながら守ることを意識してきたので、驚いた」という。責任の所在を明確にする意味で「そこははっきりしていると思う」と受け止めた。この日はボールを動かさないで指導を受けたため「実感はまだないが、そこまで言うならやってみようと思う」と腹をくくった。
 伊野波も「怖さ」を感じていた。「もし抜かれたらと考えると少し怖い」。ベテランの駒野も「今までとまるで違う」と刺激を受けつつ、考え込むような表情を見せた。
 この日、ザッケローニ監督が説いた「極意」はほんの序章。伝えた方法で相手に逆を取られた場合の対処などについてこの日は触れなかった。栗原は「それは今後、徐々に触れていくという様子だった」という。ザッケローニ監督が戦術を磨いたイタリアでプレーする長友も「怖い」と感じ、「戸惑いもあるし、体の向きとか細かいところが難しい」としたが、最終的には「これをモノにできれば大きな武器となる」と前向きにとらえていた。】
このようにDFたちが皆、「全く斬新な指示だ」と評しているらしい。これは、ちょっとないような面白い事実ですね。イタリアも日本も、同じサッカーのはずなのに。

② なお、守備全般の指示は、こういうものだったそうです。同じくニッカンスポーツ・サイトから取りました。
【 ザッケローニ監督──私がやろうとする情報は、いくつか(選手に)伝えました。期待が高いことは知っている。世界と渡り合うため、早くというよりは、きちんと(日本が)成長していくことを目的としたい。
 カテナチオの国から来た指揮官の「守備」は、実に緻密(ちみつ)だ。基本は4バックのゾーンディフェンス。大前提として中央からの攻撃を寸断し、相手をサイドに追いやるため、4つの約束事を徹底させた。
 (1)2人1組のペアで守れ!
 ボール保持者を囲い込むようにして、常に2対1の数的優位の状況で守る。
 (2)サイドバック(SB)は内側を見ろ!
 センターバック(CB)とペアを組むSBは、外側(タッチライン際)でなく中央を向いて守る。
 (3)自分のユニット(ペア)に集中するため、逆サイドはノーケアでいい!
 この日の練習にはなかったが、逆サイドへの侵入者に対しては中盤も含めた連動性で守る。
 (4)相手と常に1メートルの距離を保て!
 相手にミスが出た場合を除いては、常に間合いを取って守る。】

③ 最後に、ここまでの彼の言葉をいろいろ読んでいて、僕が一番気に入ったものをご紹介します。
『早く成長するより、きちんと成長したいんだ』
 これって、およそ何事においても、優秀になるということの極意の一つですよね

 さて最後に、只今さんにお願いです。ある打診を書きました。この連載7号への最新コメントをご覧下さい。お返事を待ちます。
 
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