昨日の中日新聞4面に、こんな記事があった。とんでもないことである。
アフガン政府が、米国などの民間警備会社数十社にこの8月、大統領による解散命令を出し、このたび8社の活動を禁止し、武器没収を行ったとのことだ。その理由がなんとマカ不思議なこと。こう書いてあった。
『米国からアフガンへの武器の密輸や悪用の疑惑が浮上し、武器が反政府武装勢力へ渡る恐れも指摘されていた』
何のことはない。アメリカの武器が米民間警備会社などを経由してアフガニスタンに密輸されており、それが米兵やアフガニスタン兵士を殺してきたのである。さらに、大統領命令で年内解散を求められた警備会社は52にも上っており、これに対して米国などがこんな動きをしていたのだそうだ。
『米国などが治安悪化の懸念から解散命令の再考を要請していたが、アフガン政府が禁止に踏み切ることで今後、治安維持活動に混乱が生じる恐れもある』
こういう背景の中で、この3日にこんな政府発表がなされた。
『活動を禁止した八社のうち数社については完全に解散させた上、「武器や弾薬を没収した」と発表』
酷い話ではないか。アフガンの治安維持を信託されたアメリカの警備会社が、アフガン人や米兵を殺傷する確信犯であったとは! 治安委託会社が、その「敵」に武器を密輸してやるということなのであって、文字通りアフガン国の信任を二重に裏切っているということである。一つは、治安会社がその役割を全く果たしていないどころか、治安を破壊している。二つには、そうやるほどに武器輸出収入も増えるということだ。治安委託と正反対のことを行って料金をただ取りし、さらに武器密輸で儲けるほどに治安委託がもっと多く必要になると、こんな事態はそもそも一体、何と形容したらよいのだろう!!? 「ある国の軍隊が戦争に出かけ、その戦争相手に己の武器を売っているも同じ」と、こう言えばよかろう。自軍の兵士をより多く殺す痛みも感じていないということでもある。法外な担保を取って高利で貸した相手に、大損をさせるように定期的工作を実施して結局その担保も取ってしまうと、そんな銀行よりももっと酷い行為であると言えまいか。なんせ相手の命を守るよう委託された会社が、相手と味方の命を奪って儲けるというのだから。
こんな自国の会社を取り締まることもできないアメリカ国家が『解散命令の再考を要請していた』なんて、更に輪をかけてこんなこと、アメリカも本当に「よくやる」もんだ! これらの警備会社をアフガン国家に仲介したのが、アメリカ国家であるのは間違いないのだし。
これじゃもう、なにもかもごちゃごちゃで、アフガンは永久に落ち着くわけもない。明白な話だろう。アメリカは一体、アフガンに何をしに行ってるのだ? アフガンにも、イラクにも、大混乱させに行っただけじゃないか。大不況であるほどに、こんなことも増えるのだろうけど、経済の軍事化って本当に困ったものだね。人間の業ともみえるほどに。
アフガン政府が、米国などの民間警備会社数十社にこの8月、大統領による解散命令を出し、このたび8社の活動を禁止し、武器没収を行ったとのことだ。その理由がなんとマカ不思議なこと。こう書いてあった。
『米国からアフガンへの武器の密輸や悪用の疑惑が浮上し、武器が反政府武装勢力へ渡る恐れも指摘されていた』
何のことはない。アメリカの武器が米民間警備会社などを経由してアフガニスタンに密輸されており、それが米兵やアフガニスタン兵士を殺してきたのである。さらに、大統領命令で年内解散を求められた警備会社は52にも上っており、これに対して米国などがこんな動きをしていたのだそうだ。
『米国などが治安悪化の懸念から解散命令の再考を要請していたが、アフガン政府が禁止に踏み切ることで今後、治安維持活動に混乱が生じる恐れもある』
こういう背景の中で、この3日にこんな政府発表がなされた。
『活動を禁止した八社のうち数社については完全に解散させた上、「武器や弾薬を没収した」と発表』
酷い話ではないか。アフガンの治安維持を信託されたアメリカの警備会社が、アフガン人や米兵を殺傷する確信犯であったとは! 治安委託会社が、その「敵」に武器を密輸してやるということなのであって、文字通りアフガン国の信任を二重に裏切っているということである。一つは、治安会社がその役割を全く果たしていないどころか、治安を破壊している。二つには、そうやるほどに武器輸出収入も増えるということだ。治安委託と正反対のことを行って料金をただ取りし、さらに武器密輸で儲けるほどに治安委託がもっと多く必要になると、こんな事態はそもそも一体、何と形容したらよいのだろう!!? 「ある国の軍隊が戦争に出かけ、その戦争相手に己の武器を売っているも同じ」と、こう言えばよかろう。自軍の兵士をより多く殺す痛みも感じていないということでもある。法外な担保を取って高利で貸した相手に、大損をさせるように定期的工作を実施して結局その担保も取ってしまうと、そんな銀行よりももっと酷い行為であると言えまいか。なんせ相手の命を守るよう委託された会社が、相手と味方の命を奪って儲けるというのだから。
こんな自国の会社を取り締まることもできないアメリカ国家が『解散命令の再考を要請していた』なんて、更に輪をかけてこんなこと、アメリカも本当に「よくやる」もんだ! これらの警備会社をアフガン国家に仲介したのが、アメリカ国家であるのは間違いないのだし。
これじゃもう、なにもかもごちゃごちゃで、アフガンは永久に落ち着くわけもない。明白な話だろう。アメリカは一体、アフガンに何をしに行ってるのだ? アフガンにも、イラクにも、大混乱させに行っただけじゃないか。大不況であるほどに、こんなことも増えるのだろうけど、経済の軍事化って本当に困ったものだね。人間の業ともみえるほどに。