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「日本サッカー・希望の星」と、ザック監督など(18)  文科系  

2010年10月23日 11時07分35秒 | スポーツ

 ザックにときめいている(その2)                                                                 
  
前置き
 十月十二日のサッカー日韓戦が終わって今日まで、僕はザッケローニ監督にときめきっぱなしだ。この四日に初めてあずかったチームで、八日に世界五位のアルゼンチンに勝って、このニュースはたちまち世界を駆け巡った。十二日の韓国戦は、日本優勢の裡に引き分けている。この間負け続きで、相性が悪いと言うしかない相手だったのだが。こういう結果に僕が目を見張らされたのは言うまでもないが、それよりも何よりも、そこからうかがえた彼の才能の煌めきに、一人でうなっている。どんな才能なのだろうか。

たった二つの改善で
 アルゼンチンや韓国の監督は当然、日本の激変に驚きの声を上げている。どこに驚いたのか。球際の強さが一際目立ったが、これは岡田監督が南ア大会直前に阿部勇樹をボランチに起用した辺りからのことだ。これを十分に踏まえた上で、ごく少数の改善がなされたというのが、今回の特徴である。それは主として、たった二つの事だと知られている。
 1 味方前方からの圧力を密着して厳しくし、敵ボール保持者をサイドライン側に追いやるように指導した。その際、相手のパス先を塞ぐべく他の個々人の位置取りなどを細々と指導してきた。ディフェンスの中央を二列にして、非常に固くした上のことだ。
 2 鋭い縦パスを、長いのも含めて使うなどから、攻撃が非常に速くなった。これによって、相手ディフェンスを下げさせる力が増えた。合わせて、味方ディフェンダーを、スピードと縦パス能力とを重視して選び直し、その位置も随分高くしている。
 このたった二つの改善で、ザックがこれだけのことを成し遂げたことに、僕は先ず痛快な驚きを覚えた。彼が本来、こういうタイプの人間ではないと知っているからである。 
 ザックがイタリアで名をはせたのは、なによりもこういうことだった。弱いチームの選手を育てながらチーム力を長期に渡ってじっくり積み上げていき、やがて大きく熟成させていくタイプの名監督として。そういう人物が、こんな短期に、こんなに大きな結果を出した。しかも、イタリア以外では指揮したことがないはずの彼が、文化も何もかも異なった遠いアジアのこの国において。こういう出来事は、サッカー界でも極めて珍しいものに違いない。人として並々ならぬ才能、賢さを感じずにはいられないのである。
 つまり、大局も応急手当も見ることができて、なおかつ短期速成の教育実践にも大成功する人物。そんな人間はなかなかいるものではない。これは組織運営というものに少しでも関わったことがある人ならば気付くはずのことだが、それにしてもこんな短期間で? 僕は頭をひねってさえいる。

彼の思考過程
  彼はそもそも、何を考えてこの二点の改善に手を付けたのか。ごく短期間付き合ってきた代表チームに関わる彼の発言の変遷を、追ってみよう。その思考の経過が見えるのではないかというわけである。
 1 来日後初めてのチーム作りに関わる発言は、こうだった。
「チームとしての攻守のバランスを重視したい」。
 2 これが、教え始めたころには、こうなった。
「日本の技術、球回しは世界でもトップクラス。攻めが遅いだけだ。もっとも、FWにも大変良い選手を見つけた(多分、前田遼一と岡崎慎司のことだ。森本は前からよく知っているのだから)。ただし、日本の選手たちが、自分の高い能力に気付いていない事に驚く(これを気付かせるのも私の仕事だろう)」
 3 アルゼンチン戦に勝った後では
「私の選手たちに抱いていた印象が『確信』に変わった。選手たちは、もっと自信を持って欲しい。Jリーグの監督さんたちには、本当に素晴らしい仕事をしていると申し上げたい。ただ、この勝利は嬉しいが、長期に力を積み上げていくことこそ大事だと言いたい」
 4 韓国戦を終えて
「サイドのスペースを上手く突ければ、日本はどんな相手に対しても、かなり怖い存在になれると思う。(中略)普段、私の選手たちは技術が優れているので、ボール回しで今日のように多くのミスをすることはない。ピッチコンディションも不利に働いた」

結論
 
 第一の改善点、前方からの組織的圧力は、前任の岡田が土壇場になって諦めた代表防御の「理想形」だった。岡田はこれを、失点が多いと見て諦めた。他方ザックは、ちょっとした手直しでこれを完遂してしまった。一方では、敵への組織的圧力をちょっと手直しして。他方では、長短の縦パスを使って日本の攻めを速くし、敵を押し込めることによって。こんなに短期間で成功したのを観ると、これらの手直し技術も日本には全てそろっていると見抜いた上でのことだろう。こうして、岡田の理想型を実現して、失点もセロだ。
 賢い人は違うもんだ! 代表も、前途洋々である。

コメント (3)
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半田滋さん講演会のご案内 ネット虫

2010年10月23日 00時49分08秒 | Weblog
★もうひとつ。メール仲間の山本さんから不戦ネットワークの企画のご案内です。

◇◇◇シリーズ日米安保50年◇◇◇

    世界に散らばる自衛隊 半田滋さん講演会 

 

●日時:1031日(日)午後1時半~午後4

●場所:女性会館 第4研修室

   (地下鉄名城線「東別院」駅下車 東へ徒歩5

●講演:半田滋さん


●半田滋さんプロフィール●

1955年栃木県生まれ。東京新聞編集委員。1993年、防衛庁防衛研究所特別課程修了。

1992年より防衛庁取材を担当し、現在まで長期にわたり、自衛隊の「表」と「裏」を見続け

てきた。

米国、ロシア、韓国、カンボジア、イラクなど自衛隊の活動にまつわる海外取材の経験豊富。

新聞や雑誌、専門誌に関連論考を多数発表している。

 著書に『自衛隊VS.北朝鮮』(新潮新書)、『闘えない軍隊~肥大化する自衛隊の苦悶』

(講談社+α新書)がある。「戦地」派遣―変わる自衛隊 (岩波新書) [新書]2009年)

 

ドキュメント防衛融解 ― 指針なき日本の安全保障(2010年)

 

●参加費:800

 

 野党時代にあれほど自民党政権の政策を批判していた民主党。沖縄の普天間基地の「設」

問題に端的に見られるよう、迷走した挙句、外交・防衛政策はことごとく旧政権を踏襲した政策を続けています。日米安保から50年の今、「日米同盟の深化」を言い、沖縄の基地をはじめ在日米軍基地は居座り続け、自衛隊もまたアフガニスタン・イラクに続き、「海賊対策」を名目に他国に基地建設をするまでになっています。半田さんに、民主党政権下での「安全保障」の現状と、それに対する私たちのなすべきことを考えていきたいと思います。ぜひ、ご参加ください。  

 

不戦へのネットワーク

http://www.jca.apc.org/~husen/index.htm
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10.25「子どもの貧困」シンポジウムのご案内 ネット虫

2010年10月23日 00時34分59秒 | Weblog
今回の10.25「子どもの貧困」シンポでは、愛知における保育園・学校・シェルター等、
さまざまな形で子ども支援の最前線で活躍されている方々をパネリストに迎えました。

また、シンポジウムでは、フロアーからの発言・報告等により、愛知での「子どもの貧困・虐待」等の実情を明らかにするとともに、さまざまな現場での取り組みについての意見交換によって、当事者主体の「顔の見える地域的ネットワークのあり方」などを模索する、「参加型のシンポジウム」にしたいと思っています。
ぜひご参加ください。

反貧困ネットワークあいち主催「反貧困の学習会」
第3回「子どもの貧困」


日時 2010年10月25日(月)午後7時~午後9時

場所 愛知県司法書士会館
名古屋市熱田区新尾頭1-12-3
(金山総合駅南口徒歩5分)

※愛知県司法書士会館(マップ)
http://www.ai-shiho.or.jp/access/index.html#a3


子どもの貧困』シンポジウム=愛知発! 貧困の連鎖を断ち切ろう
~反貧困ネットワークあいちからの提案~

パネリスト
平松 知子氏
けやきの木保育園園長 
著書『保育は人 保育は文化―ある保育園民営化を受託した
保育園の話』

小島 俊樹氏
名古屋市立工芸高等学校教員
名古屋市高等学校教員組合副委員長

多田 元氏
弁護士 NPO法人子どもセンターパオ理事長
南山大学法科大学院教授

コーディネーター
小野 政美さん 反貧困ネットワークあいち
愛知県春日井市立牛山小学校教員

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