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僕とアメリカ  文科系

2016年08月17日 19時06分08秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 以下は、7月25日エントリー「随筆 ならず者国家」に先程付けたコメントです。長文にして、それなりの内容と判断しましたので、エントリーにも上げさせていただきます。

 僕がアメリカを書くときはいつもこのエントリーのように、何らかの事実、史実を書いている。それを「何でもアメリカのせいと述べている」とだけの批判を返されている方が何人かいらっしゃるが、まーこれは、こう理解するしかないと思っている。
 僕が提起した史実に答えたくないから、あるいは答えられないから、信用を落としてやろうと遠回しかつ抽象的に罵倒しているだけ、と。最近そういうことがここに多すぎないか?

 アメリカと言えば、1789年のフランス革命に先駆けて近代民主主義国家を作った栄光の歴史を持った国。その後は、欧州旧制度、悪弊にウンザリしてモンロー主義を取っていた国。
 第二次世界大戦も、全体主義国家が同じ民主主義国家フランスを滅亡させ、イギリスも滅ぼすかという危機の世界にあって果然と東西2正面作戦に打って出た国であった。東西における米国参戦がなければ全体主義国の天下は確実と、そう思えばぞっとするのである。アジアでは日本天皇を批判したら死刑。ヨーロッパでは、ユダヤ人、ロマ、障害者らは殺されるままで、ヒトラーの大言壮語が世界中に正しいものとしてばらまかれていたはず。こんな世界にならなかったのはアメリカ様々と言うべきであって、ここまでのアメリカを僕は全く嫌いではない。ケネディまでのアメリカだって、ソ連があんな国と分かってみればまだまだ捨てたもんじゃなかったのだとか。

 特に悪い国になったのは、90年に冷戦が終わった前後からだと思う。まず、ニカラグア内乱工作、ついでユーゴ、イスラエル・中東、その末がイラク戦争によってイスラム国を生んだのも、アメリカ。かくして、米軍事費は、冷戦時代の2倍に!これは、戦後の世界史から言えば「なんでそうなるの?!」と言いたい所である。
 結局金融マネーゲーム立国の道を取ったというのが、悪の帝国の始まり。そう理解すると今のアメリカの全てが丸く収まって「分かる」のである。日本がこれに従っていくのも同じ金融立国だからと僕は解している。今は、過剰生産の物よりも、金融投資の方が儲かるのである。要はすべての秘密を「パナマ文書」「ケイマン脱税」が握っていると。

 これが僕の結論で、確かに僕はアメリカの行動全てをこういう結論から観ている。が、そう言う観点で観た諸事実そのものを折に触れて描いているのであって、論議は僕が上げたその事実に基づいてやられればよいはずだと言いたい。それをしないで、「結論ありき」とだけ言っても何も批判できたことにはならない。人は皆、自分なりの「結論」から事実を見ているのであるから。ネトウヨ諸君などはその拙いやり方の典型である。ただし、こういうネトウヨ諸君と全く違って、この結論と事実の相互変遷的往復が自分の中で過去に多かった人の論議こそ洗練されたものと言えるはずだ。とこんなこと、それこそ曲学阿世の結論受け売りが専門の右の人に分かるかな?

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ここにも右論の特徴すべてが・・・    文科系

2016年08月17日 14時16分36秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 以下は、15日のらくせきさん「オリンピックは平和の祭典」における日本戦争史論議において、今書いたばかりの回答。相手が右の人々の典型的特徴を全て示しているし、僕も長く書いたので、エントリーとして載せることにしました。

 最初のコメントに
 なら、最初からそう書いて下さい。論者の名前とポストを書いたら、学問専攻を書くのは資料への第一信用問題。歴史家でない人の歴史文章が右の人の引用に多すぎるからいつもそう思ってきた。専門でない学問でいい加減なことを書いても学問的制裁は最小限度で済みますから。
 ただこの人の言い分は、日本の法律家では圧倒的に少ない学説だとは上のコメントでも述べた通り。面と向かって聞かれれば、こんな意見はまず10%もいないはずだ。
 1(自衛のための武力は禁止していない),2(集団的自衛権は国際法で認められている)については、僕の反論への反批判になっていないから、らくせきさんにもそう指摘されてしまった。つまり、僕への答えではなく、前と同じ言い分を繰り返しただけで、不勉強かつ無能甚だし過ぎる文章です。こういう「同じことを繰り返すだけの論議」こそ、「結論ありき」というのではないですか。

 次は、2番目のコメント
①アメリカとの関係が良好だった時期もある?
②戦前戦中の日本が悪と裁かれていたわけではない?
③日韓併合が「合法」?
 良くこれだけ歴史学への無知をさらけ出して、恥ずかしくないものですね。

①帝国国防方針の第一仮想敵国が1923年2月から米国(だけ)に替わっていたことも知らないのでしょうね。1918年からのそれが「ロシア、アメリカ、中国」と並列だったものが23年にはこう替わっている。
 さらに満州事変以降真珠湾までは、米国は日本の中国南下にどんどん警告を発してきた。東京裁判は満州事変から裁いています。帝国軍部だけではなく近衛文麿など政治家の予想にも反してね。

②日本の第一仮想敵国アメリカが特に日本不審を極めたのは、その満州事変からです。リットン調査団でこれが違法戦争で、満州国は傀儡政権と「裁かれた」(総会で反対は日本1票)からこそ、日本が国連を脱退したと、そんな史実も無視するんですか?? このころの日本はこのように、関東軍独走を追認してきただけって、あなたも知ってるでしょ?

③征韓論以来朝鮮併合までに40年近い年月を費やしたのは、反日運動が激しかったからだ。それに、1910年にやっと併合できたのも、今顧みることが出来るのだが世界史上初の反戦世界組織・国際連盟も生まれていず、植民地への風当たりがまだ弱かったことによる。併合以来も含めて70年の日本による朝鮮鎮圧史は、道義的に観たら到底威張れたものではありません。「合法」か?などは、最低の裁きと言えるに過ぎません。

 というように、右の方々は、国際反戦組織のことと、国際連盟による満州事変の裁きと、70年の朝鮮併合史に全く無知なのが大きな特徴です。重ねて言いますが、国際連盟及びアメリカは満州事変から太平洋戦争終結までを一連の戦争犯罪と観てきました。東京裁判自身がそう裁きました。15年戦争(1931年~1945年)とか、「アジア太平洋戦争」とか呼ぶのはそういう意味です。

 天カスさん、これへのそれなりのお応えが今まで同様いただけなければ、あなたは論議相手としてつまらない人としか申し上げられません。今回ここに書いた二つのコメントも、どちらが「結論ありき」の「歴史修正(というよりはねじ曲げ)主義」であるかをはっきりと示していますから。以上に答えられなければ、第一次資料どころか歴史資料も示せないという意味の「結論ありき」になりますからね。 

コメント (9)
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