コロンビア戦は、前後半それぞれ初め以外はまー安心して観ていられた。その表現が難しいのだが・・・。
技術的には日本が上、「爆発力があるので手抜きが出来ない相手」というのがコロンビア。そのうえで、持久走力で日本が上回っていたから同点では勿体なかったゲームというところだろう。あと一歩及ばなかった点は、視野の問題だと愚考した。ちょっと視野が狭く、その点から攻防ともつまらないミスが出ていた。これが、相手よりも安定した技術を使えない「慌てる場面」を増やしていた。何本の絶好シュート・チャンスをミスしたろうという浅野などはその典型で、この視野の狭さはクラブの責任と言う以上に手倉森の責任になるだろう。敵の苦し紛れから貰ったフリーキックやコーナーキックでも圧倒していたのに、これが得点に結びつかなかったのも悔しかった。シュートチャンスも、日本の方が倍ほどと圧倒していたはずだ。コロンビアは、日本ゴール近くでミスを狙った「強引な1対1」以外には目立つ物は少なかった。
以上全てのその上で、起死回生の同点弾を放った中島翔哉に「天晴れ!」をあげたい。相手キーパーが前に出ていたのを見逃さず、「キーパー越え、バーの下直撃」という浮かせた中距離シュートは、見事な技だった。つまらぬオウンゴール得点を与えた助っ人藤春も、中島にギリギリ救われたわけである。あんなミスでも敗れていたら、ここで「二度目のリオも終わり」だったのだから。ほかにも、中島の左サイドからの繋ぎ攻撃がとても多く見えたが、これはひいき目ではないと思う。